新たなAIエージェントとModel Context Protocol(MCP)により、CANoeはプロンプトから開発・テストの一連のワークフローを実行。要件仕様から検証済みテストの作成までを数分で実現
ベクターは、CANoeの開発・テスト環境を、新たなAIおよびMCP機能で拡充しました。ユーザーは自然言語によるプロンプトを入力するだけで、開発、解析、テストに関するタスクを指示できます。専用のAIエージェントがその指示から必要な手順やワークフロー全体を導き出し、自動的に実行します。基盤となる言語モデルは、GitHub CopilotやClaudeで利用されているLLM(大規模言語モデル)など、ユーザー自身が用意したものを使用します。ベクターは、エージェント、スキル、およびMCPツールで構成されるオープンなAIレイヤーを提供しており、ユーザー独自のコンポーネントやドメイン固有の知識を追加して拡張することも可能です。
CANoeに統合されたMCP ServerおよびCANoe AI Packageは、Version 20 SP2より利用可能です。AIエージェントは、単一のプロンプトから要件仕様に基づく適切なCAPLテストを生成し、CANoe上でそのテストを実行します。その後、エラーを解析してCAPLコードを修正し、再度テストを実行します。最終的に、AIエージェントはそのシナリオをユーザーに引き渡し、ユーザーは同期されたCANoeの各Window上で結果の妥当性を確認し、承認します。これまで数時間から数日を要していた作業を、数分で完了できるようになります。AIエージェントをどの程度自律的に動作させるかはユーザーが決定でき、すべての処理は開発環境およびCANoe上でリアルタイムに確認できるため、透明性も確保されています。
CANoe AI Packageは、スキルやMCPツールを活用するAIエージェントによるオープンなエコシステムを基盤としています。ユーザーはプロンプトを用いて、構成情報の参照やカスタマイズ、シミュレーション制御、テスト作成、通信フロー解析、さらにはCAPL、C#、Pythonコードの生成および最適化を実行できます。また、Vector-RAG(Retrieval-Augmented Generation)により、AIエージェントはベクターのドキュメントに含まれる関連情報へアクセスできます。そのため、言語モデルによる推測ではなく、検証済みの専門知識に基づいた回答を提供します。これにより、新規ユーザーはCANoeを短期間で習得でき、経験豊富なユーザーはシンプルな問い合わせから高度に自動化されたプロセスまで、利用中の環境にワークフローを統合できます。
CANoe AI Packageは、ベクターのWebサイトから無償でダウンロード可能です。CANoe 20 SP2以降に対応しており、ユーザーが用意した言語モデルの利用が前提となります。


プレス関連のお問い合わせ
Vector Informatik GmbH
Cordula Gielen
Media & Public Relations
Email: cordula.gielen@vector.com
Phone: +49 711 80670-2910

