成功事例 DB InfraGO:鉄道信号システムの受入テストを自動化
ベクターはDB InfraGOと共同で、EULYNXおよびNeuProで定義されたSCI(Standard Communication Interface)プロトコルを使用する鉄道コンポーネントの受入テストを自動化するソリューションを構築しました。
成功事例
鉄道
CANoe
VN5650/VN5240 (ETH/CAN FD)
テスト・妥当性確認・診断
お客様


DB InfraGOは、33,000kmを超える線路を擁する欧州最大の鉄道ネットワークを運営しており、欧州最大の駅運営事業者でもあります。また、EULYNXコンソーシアムの一員として、ドイツおよび欧州における鉄道信号のデジタル化に向けた基盤構築を主導しています。
課題
EULYNXおよびNeuProで定義された新しい通信プロトコルであるSCI(Standard Communication Interface)およびRaSTA(Rail Safe Transport Application)に対応し、信号機、分岐器、踏切などの鉄道信号システムの受入テストに使用できる、拡張性の高いテストソリューションが求められていました。このテストソリューションには、電子連動装置などの周辺環境のシミュレーションに加え、異なる通信プロトコルを使用する追加のデバッグインターフェイスへの対応や、わかりやすいテストレポートの自動生成が必要でした。鉄道システムのデジタル化が進む中、継続的に保守される専門的なソリューションを迅速に導入することが求められていました。


ソリューション
CANoeとベクターの専用ネットワークインターフェイスを使用して、Ethernet上のSCIプロトコル(RaSTAレイヤを含む)をシミュレーションおよび解析します。まず、CANoeでテスト対象デバイス(DUT)とその周辺環境、および実際のSCIテレグラムをループバックネットワークインターフェイス経由でシミュレーションします。次に、既存のテスト仕様をvTESTstudioで実行可能なテストケースに変換します。DUTとその周辺環境の両方を1つのCANoeインスタンスでシミュレーションすることで、外部ソフトウェアや実機を使用せずにテストを検証できます(図の構成Aを参照)。次に、DUTのシミュレーションを外部ハードウェアに移すことで、自動受入テストソリューションの構築を完了します。本プロジェクトでは、CANoeを実行する2台目のコンピューターを対向側として使用しています(構成Bを参照)。DB InfraGOのテストラボでは、両方のコンピューターをベクターのネットワークインターフェイスを介して接続しています。さらに、信号コンポーネント間のセキュアなEthernet通信を管理するネットワークが正常に機能していることを確認するため、基本的なpingテストも実施します。実際の受入テストでは、該当するコンピューターを実際のDUTに置き換えます(構成Cを参照)。


実際の信号装置を対象としたCANoeによる受入テスト
メリット
CANoe、vTESTstudioおよび関連ハードウェアの採用により、DB InfraGOはEULYNXおよびNeuProシステムの受入テストを自動化するソリューションを実現しました。
- CANoeによりシミュレーションを容易に実装でき、新たな要件にも迅速に対応可能
- システム全体のシミュレーションや刺激入力を容易に実行できる高機能なテストツールにより、テスト時間を大幅に短縮
- CANoe Option Ethernetと専用ネットワークインターフェイスにより、Ethernetデータへのアクセスと解析が可能
- 現行および将来のSCI/RaSTAリリースへの対応により、欧州市場で将来にわたって活用可能
- vTESTstudioで再利用および共有可能なテストケースを容易に作成
- CAN/CANopen、MQTT、OPC UA、EtherCATなどの追加ネットワークプロトコルやI/Oに対応するよう、シミュレーションとテストを拡張可能


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