2025/3/5

ベクターが小型ECU向けに軽量な組み込みソフトウェアをリリース ― Infineonとの共同開発による新しいHAL仕様

プレスリリース

ベクターは、SDV (Software-Defined Vehicle) 開発のためのモジュール式プラットフォームを提供します。ベクターの新しい組み込みソフトウェア製品「MICROSAR IO」は、低コストでリソースに制限のある マイクロコントローラー向けにつくられています。InfineonのPSOC™4 HVコントローラー向けにベクターのMICROSAR IOを開発し、新しいハードウェア抽象レイヤー(Hardware Abstraction Layer;HAL)の仕様を共同開発しました。

MICROSAR IOは、軽量かつセキュアでコスト効率のよいベースレイヤーです。センサーやアクチュエータなどの小型メカトロニクスのECUに特化しており、再利用性とコスト効率性を優先しながら、自動車メーカーの制約に 依存しない設計となっています。特に、バッテリー管理、駐車センサー、HVACシステムなどの自動車のサブシステムに適しており、効率性と低リソース消費が特長です。

MICROSAR IOは、複雑な自動車メーカー固有のタスクをコンパニオンECUにオフロードすることにより、車載 ネットワークにシームレスに統合できます。MICROSAR IOは、メカトロニクスレイヤーでハードウェアを抽象化し、高性能な演算モジュールやゾーンコントローラーなどの上位システムレイヤーとの統合を簡素化します。これに より、自動車メーカーの「shift-north」戦略をサポートし、高性能演算モジュールに機能を統合します。

基本構成に必要なROMとRAMは、オペレーティングシステム、通信、ソフトウェア更新機能を含めてそれぞれ32kバイトと8kバイトのみです。MICROSAR IOは、VS CodeのPlatformIO拡張機能に完全に統合されており、IoTのような開発体験を統一環境で提供します。プロジェクトのセットアップからビルド、ダウンロード、ハードウェアのデバッグまで、開発者はツールを切り替えることなく開発サイクル全体を管理できるようになり、開発をスピードアップすることができます。

MICROSAR IOの主な利点

  • 開発をシンプルに:使いやすいフレームワーク、シンプルなプロジェクトセットアップ、PlatformIOへの統合
  • 低コストのハードウェア用に最適化:通信はCAN、LIN、UART、SPIといったインターフェイス用に最適化されており、低コストのハードウェアをサポート
  • 車載ネットワークへの統合:コンパニオン拡張機能により、MICROSAR IOサブノードを自動車メーカー/車載ネットワークにシームレスに統合
  • 安全性と信頼性の確保:長期サポートとメンテナンスにより、ASIL-Dのユースケースをサポート

Infineonとのコラボレーションによる新しいHAL仕様を

ベクターは、Infineonと共同で新しいハードウェア抽象レイヤー(HAL)の仕様を開発しました。このHALは、 低メモリフットプリントのマイクロコントローラー向けに設計されており、組み込みソフトウェアの統合を簡素化し、再利用性を向上させる、標準化されたインターフェイスを提供します。新しいHAL仕様は、Infineonの車載マイクロコントローラーのPSOC™4 HVのドライバに実装されました。この実装には、ベクターのMICROSAR IOソフトウェアプラットフォームがベーシックソフトウェアとして利用されています。HAL仕様は他の半導体メーカーも利用可能です。

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MICROSAR IO:ベクターが小型マイクロコントローラー向けに軽量かつセキュアでコスト効率のよい組み込みソフトウェアをリリース © Vector Informatik GmbH

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