ドイツのAutomotive Testing Expoで初公開:ベクターとSolectrixによる、ADAS/ADテスト向けデータリプレイのジョイントソリューション
カメラを利用したドライバーアシスタンスや自動運転の機能に対して、現実的かつ再現性のあるテストの重要性がますます高まっています。こうした背景を受け、Vector Informatik GmbH(ベクターグループ本社、在ドイツ、以下ベクター)とsolectrix GmbH(以下Solectrix)は、最新のADAS/AD機能を効率的かつ透過的に妥当性を確認できる高性能なデータリプレイソリューションを共同で発表します。
このジョイントソリューションには、両社それぞれの強みが活かされています。ベクターは、車両通信、残りのバスシミュレーション、バーチャルドライビングシナリオにおいて実績のあるシミュレーション/テストツール「CANoe」と「DYNA4」を提供し、Solectrixは、組み込みビジョン分野における長年の専門知識と共に、高性能なビデオキャプチャ/リプレイシステム「proFRAME」を提供します。この連携により、テストおよびビデオリプレイのための幅広い機能を実現します。
ベクターのCANoeおよびDYNA4とSolectrixのproFRAMEを完全に統合することで、ユーザーはエンドツーエンドの開発/テストソリューションを利用できるようになり、実シナリオと仮想シナリオのカメラデータを、正確かつ同期された、再現性のある形で再生できるようになります。これにより、同一のテストシナリオを異なるソフトウェアバージョン間で実行し、リグレッションの早期段階での検出や、複雑または稀な交通状況の意図的な解析が可能になります。その結果、テスト工数の大幅な削減、結果比較の精度向上、開発サイクルの短縮を実現します。
さらに今回、バーチャルドライビングのシナリオをリアルタイムのカメラストリームとして出力すると同時に、カメラ向けI²C通信のエミュレーションも実行できるようになりました。これにより、データフュージョンによって生成される環境モデルや、それに基づくADAS/AD運転機能を、物理的な車両を使うことなくECU上で正確に妥当性を確認することが可能になります。また、映像データやI²Cデータを操作することで意図的にフォールトをシミュレーションするなどの追加のテストシナリオにより、境界や障害シナリオを管理された環境下で調査でき、セーフティクリティカルなADAS/AD機能に重点をおいた妥当性確認が可能になります。
このソリューションのメリットは、再現性のあるテスト、柔軟なデータソース、包括的なシミュレーション機能を、一貫したエンドツーエンドのアプローチとして統合したモジュール式かつ拡張可能なツールセットを使用できることです。この統合により、開発プロセスの透明性と効率性が向上し、高度なADAS/ADシステムを継続的に妥当性確認するための基盤を構築することができます。
なお、ベクターとSolectrixは、2026年6月23日から26日までドイツのシュツットガルトで開催されるAutomotive Testing Expoにおいて、このジョイントソリューションを初公開します。来場者は、ベクターのブース(Hall 1、Booth 1602)にて実シナリオと仮想シナリオのカメラデータを用いた新しいテスト環境を体験できるほか、Solectrixのブース(Hall 1、Booth 1321)では組み込みビジョンおよびproFRAMEに関する展示も見ることができます。両社のエキスパートが会場に常駐し、技術的な相談や意見交換に対応します。


プレス関連のお問い合わせ
Vector Informatik GmbH
Cordula Gielen
Media & Public Relations
Email: cordula.gielen@vector.com
Phone: +49 711 80670-2910