2025/9/11

電力ローミングモデルを活用したEトラックの公共充電により、充電インフラの経済性を向上

プレスリリース

研究プロジェクト BANULA が主催するロードショーでは、将来の大型電動車両向け充電サービスのあり方を実証しています。昨日はシュツットガルトのベクターキャンパスに立ち寄り、電力ローミングモデル(Electricity Roaming Model) を活用した電動トラックの充電が行われました。このモデルでは、電力の調達と充電インフラの運営をコスト面で分離することができます。

充電には、ベクターの充電・負荷管理システム vCharM が使用されました。vCharMは、電力系統に配慮した動的な充電制御を実現します。これに外部課金システムを組み合わせることで、企業は充電インフラをより効率的に活用できます。例えば、自社デポの太陽光発電を活用した充電、第三者が所有する電動トラック向けの公共充電サービスの提供、あるいは従業員が個人契約の電力プランを利用して社用車を充電するといった運用が可能になります。

電力ローミングモデルでは、充電インフラの提供と電力供給契約を分離します。インフラ事業者は利用料と引き換えに充電設備を提供し、利用者は自ら契約している電力料金プランを任意の充電ポイントで利用できます。電力利用量の精算は仮想的なバランシングエリア内で行われるため、電力量を明確に割り当て、透明性の高い課金処理を実現できます。また、中央集約型のローミングプラットフォームや重複したインターフェイスを必要としないため、システムの複雑さを軽減し、電力系統の最適化に向けた新たな可能性をもたらします。

この取り組みの基盤となる研究プロジェクト BANULA(Creating Accessible and User-Friendly Charging Options) は、Fraunhofer IAOの主導のもと、ドイツ全土で誰もが利用しやすい充電インフラの整備を目指しています。バーデン=ヴュルテンベルク州は、地域道路網における公共トラック充電ネットワークの構築を支援しており、太陽光発電(PV)の積極的な活用や利用者にとって分かりやすい課金モデルなどを要件として定めています。今回のベクターでの実証は、新たな助成制度 BASE BW の評価基準を、現在の技術で実現可能であることを示しています。

ベクターはBANULAコンソーシアムの準会員として参加しており、TransnetBW、SmartLab、OLI Systems、Schwarz Group、シュツットガルト大学、法律事務所bbh、エネルギー事業者badenovaなどの組織とともに活動しています。

Vector_vCharm_Banula_Cooperation_PressRelease_200509_Graphic1.jpg
高出力充電ステーションで充電する電動トラック © Vector Informatik GmbH

プレス関連のお問い合わせ

Vector Informatik GmbH
Cordula Gielen
Media & Public Relations
Email: cordula.gielen@vector.com
Phone: +49 711 80670-2910