Vector Informatik(以下、ベクター)は、EV充電テスト向けに実際の充電インフラストラクチャをエミュレーションする新たなソリューション「CANoe Emulation Package EV」を提供開始します。CANoe Emulation Package EVは、記録された充電セッションを使用して、実際の充電ステーションの動作をラボ環境でリアルかつ再現性高くエミュレーションできるソリューションです。これにより、開発・テストチームは、車両の相互運用性テストの品質を向上させながら、時間とコストを削減できます。
EV、充電ステーション、バックエンドシステム間の相互運用性テストは、多くの場合、複雑で時間を要します。CANoe Emulation Package EVは、実際の充電通信トレースを活用することで、この課題を解決します。記録された充電セッションから主要な通信パラメータを抽出し、実際に観測された充電ステーションの動作をエミュレーションします。これにより、物理的な充電ステーションを繰り返し使用することなく、エッジケースや実環境で発生した問題を含む実際のシナリオをラボ環境で再現できます。
CANoe Emulation Package EVは、実環境で発生した不具合シナリオの再現に重点を置いており、車両の開発・テストチームは、発生頻度が低い問題や再現が困難な問題についても、体系的に再現・妥当性確認を行うことができます。これにより、相互運用性テストや回帰テストを効率化し、実環境で繰り返しテストする必要性を低減できます。
CANoe Emulation Package EVでは、記録されたBLFまたはPCAPトレースファイル等を入力データとして使用します。本ソリューションは、DIN 70121およびISO 15118-2に準拠した充電ステーションの動作をエミュレーションし、SIL、HIL、および実車テスト環境で使用できます。関連するすべてのトランスポート層およびアプリケーション層にわたる通信動作を再現します。エミュレーションはすべてパラメータベースで行われるため、高い再現性を確保できます。これは、自動テストやCI/CDワークフローにおいて重要な要件です。
CANoe Emulation Package EVの中核となるのは、記録された充電ステーションの通信をリアルに再現する機能です。なお、CCS適合性テストはCANoe Emulation Package EVには含まれておらず、CANoe Test Package EVで提供されます。


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