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ベクターのODXのミッションステートメント
ベクターは、すべての診断関連の製品でODXに対応し、ODX診断データを簡単かつ効果的に活用できるようにします。
2001年よりベクターは、ASAMおよびISOの運営委員会で、ODX標準規格の策定に協力してきました。ODXは現在ISO 22901-1:2008として発行されています。すでに開発工程にODXを取り込んでいる自動車メーカーやサプライヤーもあります。これまでの経験か ら、ODX標準規格の柔軟性により様々な表現形式で記述されたODXデータが存在していることがわかっています。ベクターは、このような様々な表現形式で 記述されたODXデータを診断プロセスのすべての工程で対応するという課題に取り組んでいきます。
ユーザーからの建設的なフィードバックは製品開発に取り入れられ、ベクターの製品をより良くすることにつなげています。
ODXの概要
ODX (Open Diagnostic eXchange) 形式は、XMLベースの標準規格で、診断に関係するECUデータの記述に使用されます。
車両、ECU、テスターのメーカーは、自動車メーカーに依存しない同一のODX形式で、ECU診断データを記述してやり取りすることができます。ODX は、オープンな交換フォーマットとして設計されているため、自動車メーカー間の共同プロジェクトでの使用に適しています。
CANdelaおよびODX
ODXデータとCANdela CDDデータは、どちらもXML形式で記述されています。 ODXは柔軟性が高く、診断の用途に幅広く対応できるため、自動車メーカーとサプライヤー共にODXの導入に前向きです。しかし、ODXは高い柔軟性を持 たせた結果、かなり複雑になっています。そのため、専用のデータ作成ツールを用いないでODXデータを作成するには、かなりの専門知識が必要です。
この問題を解決するのがベクターのCANdelaアプローチです。データを診断機能に基づいた形で見ることができ、基本的なデータ形式に関する特別な専門技術や知識がなくても、データを作成することができます。
CANdelaデータモデルは、 診断開発プロセス全体に使えるよう、考慮したデータであるため、診断テスターのパラメーター設定に用いるだけにとどまらず、次のような場面で用いることができます。
- 仕様書作成
- 実装、コード生成
- ECUのテストや検証
ODXツールおよびサービス

ODXツール | 用途 | ODX-D | ODX-F | ODX-C, -E,-V,-FD |
ODXStudio | ODXデータの作成と編集 | 2.0.1 2.2.0 | 2.0.1 2.2.0 | 2.0.1 2.2.0 |
CANdelaStudio | 診断データベースの作成と編集 | 1.1.4 1.1.5 2.0.1 2.1.0 2.2.0 | ||
vFlash | ECUのリフラッシュ | 2.2.0 | ||
Indigo | 試験車両やECUの診断 | 2.0.1 2.2.0 | ||
CANoe.DiVa | ECUの診断通信機能の検証 | 2.0.1 2.2.0 | ||
CANoe CANalyzer CANape | ECUの診断機能の評価 | 2.0.1 2.2.0 |
ODX導入のためのコンサルティングおよびお客様の要望に合わせたサービス

新たにODXを導入したり、既存の診断データをODX形式に切り替えたりする場合、同時に開発プロセス全体を見直すのが合理的です。これにより、 ODXのメリットである、さまざまな用途に幅広く利用できることや、仕様を正確に間違いなく伝達できる 事を最大限に活用し、コストと開発工数を恒久的に削減することが可能になります。
データ形式を切り換える場合には、既存のデータやそのモジュールをODX形式に変換したり、新しい開発プロセスでも使えるように配慮したりする必要があり ます。ベクターのツールは、お客様の要件に合わせたカスタマイズが可能な設計となっており、このようなニーズに対しても最適な機能を提供できます。
ベクターは、お客様の要望を実現するための最適解をご提供いたします。 経験豊富な弊社のエンジニアの知識は、お客様固有の効率的な診断ソリューションを実現する際に強みとなります。
ODX分野におけるベクターのサービス
- 既存データのODXへの移行
- 既存の診断開発プロセスへODXを導入/運用するためのコンサルティング
- オーサリングガイドラインの制定とツールへの実装
- OEM固有のODX導入サポートおよびODXのトレーニングクラス
ODXを導入するためにはODXオーサリングガイドラインが重要です。 ベクターは、数々のお客様をサポートしてきた経験を生かして、最適なオーサリングガイドラインの制定にご協力いたします。
オーサリングガイドラインは、ODX規格の自由度を適度に制限することで、社内外の関係者とのデータ交換やデータの再利用を容易にします。ODXデータが オーサリングガイドラインに準拠していることを確認するために、チェッカーツールを独自に開発する必要があります。このチェッカーツールの開発も、ベク ターにお任せください。
ベクターがご提供するサービスについてご質問やご相談がございましたら、こちらまでお気軽にお問い合わせください。