DIAdemによる簡単かつ確実なバスシグナルの取得
DIAdemは、National Instruments社が提供する標準デスクトップPCおよびノートPC用のソフトウェア環境で、測定データや解析データが生成されるあらゆる場所で使用されています。vMeasureオプションDIAdemとvMeasureオプションDIAdem BasicはDIAdemの機能範囲を拡張し、データベースで定義されているバスシグナルの取得を可能にします。
特長
vMeasureオプションDIAdemは、シンボル名のみを使用してバスシグナルにアクセスします。生データは自動的に物理値に変換されますが、これはデータベースの変換規則によって行われます。そのためバスの設定(変換規則など)を変更するには、データベースを編集するだけで済みます。DIAdem内における測定構造の参照は、自動的に更新できます。vMeasureオプションDIAdemはJ1939プロトコル(混在モードJ1939と拡張CAN ID)もサポートします。
機能
vMeasureオプションDIAdemは、最大200個のCANチャンネルまたは64個のFlexRayチャンネルで同時に使用することができます。その際、ベクターのXLドライバーライブラリーを使用して作成したアプリケーションだけでなく、その他のベクターのCANツールを、同時に同じチャンネルで使用できます。ハードウェアなしの試験において仮想CANチャンネルを使用することもできます。
vMeasureオプションDIAdem Basicの機能範囲は、以下を除いてオプションDIAdemと同じです。
- FlexRayサポートなし
- PDUおよびSecOC PDUのサポートなし
- AUTOSARプロファイル2および5に準拠したチェックサム計算なし
サポートするバスシステム
- CAN
- CAN FD
- FlexRay
サポートするデータベース形式
- DBC(CAN、CAN FD用)
- FIBEX(FlexRay用)
- ARXML(CAN、CAN FD、FlexRay用)
サポートするプロトコル機能
- シグナルの受信(CAN、CAN FD、FlexRay)
- シグナルの送信(CAN、CAN FD)
- PDUでのシグナルの受信(CAN、CAN FD、FlexRay)
- PDUでのシグナルの送信(CAN、CAN FD)
- SAEJ1850に準拠したチェックサム計算
- AUTOSARプロファイル2および5に準拠したチェックサム計算
- シグナル多重化
- J1939
- SecOC PDUでのシグナルの受信(CAN、CAN FD、FlexRay)
対応ネットワークインターフェイス
バスシステム | インターフェイス | PCとの接続形態 |
CAN (FD)、LIN、J1708 | CANcardXL*/CANcardXLe* CANboardXLインターフェイスファミリー* VN1600インターフェイスファミリー | PCMCIA/ExpressCard USB PCI、PCIe、PXI USB |
CAN (FD)、Ethernet | VN5610A、VN5640 | USB |
FlexRay、CAN (FD) | VN7570、VN7572 VN7600*、VN7610 VN7640 VN8900インターフェイスファミリー | PCIe USB USBまたはEthernet USB (RT PC) またはEthernet |
* CAN FD非対応
関連情報
- DIAdemバージョン2014(32bitまたは64bit)以上
- vMeasureオプションDIAdemのライセンス
- CANハードウェア用のベクターのドライバー(バージョン10.0以上)
- Windows 10/8.1/7(32bitおよび64bit)