VectorCASTによるソフトウェアテスト自動化
組込ソフトウェア用テストプラットフォームであるVectorCASTは、ソフトウェア開発のライフサイクル全体にわたってテスト作業を自動化する製品ファミリーです。このセクションでは、VectorCAST製品それぞれの機能、それらの関連性、そして、お客様固有のソフトウェアテストのニーズに適した使用方法の概要を説明します。
特長
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組込システムにフォーカス
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継続的なテストや共同でのテストを可能に
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最大限自動化されたツールを提供
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現在使用中のソフトウェア開発ツールと連携



適用分野
航空機搭載システムおよび機器に対する構造カバレッジ認証
RTCA DO-178C/EUROCAE ED-12Cとは
DO-178C/ED-12C(Issue BおよびCとして改訂)は、RTCA(米国)とEUROCAE(EC)が「Software Considerations in Airborne Systems and Equipment Certification(航空機搭載システムおよび機器の認証におけるソフトウェアの考慮事項)」という名称で発行した同一内容の標準規格の定義文書であり、民間航空機搭載システムのコンプライアンスを実現するのに用いられる最も一般的な手段です。DO-178C/ED-12Cにはいずれも、航空機搭載機器を開発する企業や、FAA、EASA、Transport Canadaなどの認証機関が使用するガイドラインの概要が示されています。
DO-178C/ED-12Cのソフトウェア検証プロセスでは、ソフトウェアの高レベル/低レベル要求のテストと併せて、構造コードカバレッジを達成することが重要な要求の1つとされています。
これらの文書では、そのソフトウェアの異常動作がシステム機能障害の誘因、原因となるかに基づき、ソフトウェアを5つの重要度レベルに分類しています。これらの標準規格で定義されている故障状態のカテゴリーと構造カバレッジ目標の関係を以下の表に示します。
ソフトウェアの重要度レベルと構造カバレッジ要求
Level | Failure Definition | Associate Structural Coverage |
---|---|---|
A | システムに壊滅的な障害状態を生じさせるソフトウェア | MC/DCカバレッジ、判定カバレッジ、命令カバレッジ |
B | システムに危険または非常に重大な障害状態を生じさせるソフトウェア | 判定カバレッジ、命令カバレッジ |
C | システムに重大な障害状態を生じさせるソフトウェア | 命令カバレッジ |
D | システムに軽微な障害状態を生じさせるソフトウェア | 不要 |
DO-178C/ED-12C 用のVectorCASTとは
VectorCAST製品シリーズのツールは、ソフトウェアの低レベル要求がテスト済みであることを証明するためのテストケースの作成と管理をサポートします。VectorCASTはまた、レベルAを筆頭に、DO-178C/ED-12Cで規定されている全レベルで、構造コードカバレッジデータの収集とレポートをサポートします。
主な特長
- DO-178C/ED-12Cで要求される全レベルのコードカバレッジをサポート
- テストスタブとドライバープログラムを自動的に生成およびコンパイル
- 自動リグレッションテスト
- 標準規格に準拠したテストレポートの生成
- ホスト、シミュレーター、組込ターゲットシステムでのテスト実行
VectorCASTツール認定の提供プロセス
DO-178C/ED-12Cでは、これらの文書で規定されているプロセスをツールによって省略、削減、自動化し、その結果を手動で検証しない場合は、そのソフトウェアツールの認定が必要であると規定されています。VectorCASTは低レベル要求の妥当性確認プロセスと、構造コードカバレッジの記録およびレポートプロセスを自動化します。そのためこれをDO-178C/ED-12C認証の一環として使用する場合は、上に述べた認定が求められます。Vector Softwareでは既製の認定パッケージを開発しており、40件を超えるDO-178C/ED-12Cの認証プロジェクトがこれを使用しています。
自動車の機能安全に関するソフトウェアの検証および妥当性確認
ISO 26262とは
国際標準化機構の規格文書である26262(ISO 26262)では、安全を最重視する車両電子システムを開発およびテストする際のプロセスの枠組みと手続きのモデルが規定されています。これは国際電気標準会議の規格文書である61508 (IEC 61508) から派生した規格で、自動車分野で見られる課題に合わせた修正が加えられています。ISO 26262用のVectorCASTは、ソフトウェア開発に関連した同規格のPart 6で規定されている、ソフトウェアのテストと検証の推奨事項を満たします。ここでは、機能テスト(要求ベーステストとパーティションテスト)や、構造カバレッジテストのような単体/システム両レベルでのテストアクティビティーが推奨されています。
主な特長
- ISO 26262で要求される全レベルのコードカバレッジをサポート
-
命令カバレッジ
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分岐カバレッジ
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MC/DCカバレッジ
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- 単体/結合テストのためのテストスタブとドライバープログラムを自動的に生成およびコンパイル
- 自動リグレッションテスト
- 要求からテストケースへのマッピング
- 堅牢性テスト
- 境界外の値
- 境界条件テスト
- ホスト、シミュレーター、組込ターゲットシステムでのテスト実行
ISO26262用のVectorCASTとは
VectorCAST製品シリーズのツールは、ソフトウェアの低レベル要求がテスト済みであることを証明するためのテストケースの作成と管理をサポートするほか、境界内および境界外値のテストなど、多彩な堅牢性テストにも役立ちます。VectorCASTはまた、ISO 26262で要求されている全レベルで、構造コードカバレッジデータの収集とレポートをサポートします。
VectorCASTによるISO 26262のサポート
VectorCASTは、ユーザーに以下の機能を提供することで、ISO 26262の準拠に関わるテスト作業をスピードアップします。
-
構造カバレッジの全レベルを完全にサポート
-
機能/堅牢性テストのためのテストスタブとドライバープログラムを自動的に生成およびコンパイル
-
要求からテストケースへのタグ付けが可能
-
データ型の値の範囲(最小値-中間値-最大値)に対応するテストケースを自動生成
-
妥当な値の範囲に基づくテストケース
-
インタラクティブなポイント&クリックとスクリプトからの生成によるテストケース作成
-
再コンパイルなしでテストケースを修正および再実行
-
自動リグレッションテスト
-
標準規格に準拠したテストレポートの生成
-
基本パス解析と循環的複雑度
-
ホストと組込ターゲット開発システムの両方でのテスト実行
ISO 26262の安全関連開発向けTÜV SÜD認証ツール
VectorCAST製品シリーズは、安全関連開発のためのTÜV SÜD認証ソフトウェアツールです。開発組織は、TÜV SÜDによるVector Software製品のアセスメントとそれによるツール認証を通じて、ISO 26262へのコンプライアンスの実証に必要なエビデンスを得ることができます
Vector SoftwareのVectorCAST IEC用認証キットには、ISO 26262標準規格に基づくプロジェクトでVectorCASTを使用するのに役立つ文書、証明書、テンプレートが用意されています。
プログラマブル電子システムのための機能安全認証
IEC 61508とは
IEC 61508は、プログラマブル電子システムの機能安全を規定する国際的な業界標準です。IEC 61508認証はその製品やシステムが同標準規格が設定する目的に適合していることを裏付けるものです。IEC 61508は7つのPartに分かれています。「Part 3: Software requirements (IEC 61508-3、ソフトウェア要求事項)」ではソフトウェア要求が定義され、妥当性確認や検証などのソフトウェアの安全ライフサイクルが設定されています。安全ライフサイクルでは、まずリスク分析を行い、必要な安全度水準(SIL: Safety Integrity Level)を決定します。IEC 61508-3では、SIL-2以上の安全度水準が要求される場合には、認証のあるツールとトランスレーターを使用するよう強く推奨されています。
ツール認定
IEC 61508では、テストツールなどのソフトウェアツールを使用するにあたり、それが安全関連アイテムやエレメントの開発に適しており、IEC 61508で求められているアクティビティーやタスクの正しい実行を担保できるエビデンスとして、そのツールの認定を取得することが推奨されています。
そのような認定は、そのツールの結果に誤りが生じると、それが何らかの安全要求違反を招く恐れがあること、そしてそのような誤りを防止または検出する努力がなされたことを示すものでなければなりません。
Vector Softwareでは既製のツール認定パッケージを提供しており、それによってVectorCASTツールの出力が組込開発環境内で正確であることを実証しています。
主な特長
- IEC 61508で要求される全レベルのコードカバレッジをサポート
- 命令カバレッジ
- 分岐カバレッジ
- MC/DCカバレッジ
- 単体/結合テストのためのテストスタブとドライバープログラムを自動的に生成およびコンパイル
- 自動リグレッションテスト
- 要求からテストケースへのマッピング
- 堅牢性テスト
- 境界外の値
- 境界条件テスト
- ホスト、シミュレーター、組込ターゲットシステムでのテスト実行
IEC 61508用VectorCASTとは
組込ソフトウェアのテスト用プラットフォームであるVectorCASTは、ソフトウェアの低レベル要求がテスト済みであることを証明するためのテストケースの作成と管理をサポートするほか、境界内および境界外値のテストなど、多彩な堅牢性テストにも役立ちます。VectorCASTはまた、IEC 61508で要求されている全レベルで、構造コードカバレッジデータの収集とレポートをサポートします。
レベル | 故障の結果 |
---|---|
0 | N/A |
1 | 軽傷が生じる恐れがある |
2 | 重傷または1名の死者が生じる恐れがある |
3 | 複数の死者が生じる恐れがある |
4 | 社会全体で多数の死者が生じる恐れがある |
不合理な残存リスクの回避に必要な安全方策を規定する4つのSILレベル
VectorCASTによるIEC 61508のサポート
VectorCASTは、ユーザーに以下の機能を提供することで、IEC 61508のコンプライアンスに関わるテスト作業をスピードアップします。
- 構造カバレッジの全レベルを完全にサポート
- 機能/堅牢性テストのためのテストスタブとドライバープログラムを自動的に生成およびコンパイル
- 要求からテストケースへのタグ付けが可能
- データ型の値の範囲(最小値-中間値-最大値)に対応するテストケースを自動生成
- 妥当な値の範囲に基づくテストケース
- インタラクティブなポイント&クリックとスクリプトからの生成によるテストケース作成
- 再コンパイルなしでテストケースを修正および再実行
- 自動リグレッションテスト
- 標準規格に準拠したテストレポートの生成
- 基本パス解析と循環的複雑度
- ホストと組込ターゲット開発システムの両方でのテスト実行
IEC 61508の安全関連開発向けTÜV SÜD認証ツール
VectorCAST製品シリーズは、安全関連開発のためのTÜV SÜD認証ソフトウェアツールです。開発組織は、TÜV SÜDによるVector Software製品のアセスメントとそれによるツール認証を通じて、IEC 61508へのコンプライアンスの実証に必要なエビデンスを得ることができます。
Vector SoftwareのVectorCAST IEC用認証キットには、IEC 61508標準規格に基づくプロジェクトでVectorCASTを使用するのに役立つ文書、証明書、テンプレートが用意されています。
医療機器/装置のためのソフトウェア安全認証
組込ソフトウェアは幅広い医療機器に搭載されています。これらの医療機器には、エックス線スキャナー、心拍計、血圧計、呼吸モニターのように、患者の解析に使用されるものや、除細動器や輸液ポンプのように患者の治療に使用されるものがあります。
いずれの場合も、患者の健康と安全は、搭載されている医療ソフトウェアの信頼性と安全性、そしてバグがないことに支えられています。
米国内で販売される医療機器にはアメリカ食品医薬品局(FDA)の承認が必要です。FDAには、ソフトウェアの妥当性確認のガイドラインをはじめとする、医療機器メーカーが従うべき正式な認証プロセスがあります。
IEC 62304とは
IEC 62304は国際電気標準会議によって策定された標準規格です。この標準規格はヨーロッパで使用される医療用ソフトウェアに対する要求事項を規定し、その承認に必要なプロセスを記述しています。これには医療機器を構成するソフトウェアコンポーネントをテストするためのガイドラインが含まれています。
ツール認定
IEC 62304では、テストツールなどのソフトウェアツールを使用するにあたり、それが安全関連アイテムやエレメントの開発に適しており、IEC 62304で求められているアクティビティーやタスクの正しい実行を担保できるエビデンスとして、そのツールの認定を取得することが推奨されています。そのような認定は、そのツールの結果に誤りが生じると、それが何らかの安全要求違反を招く恐れがあること、そしてそのような誤りを防止または検出する努力がなされたことを示すものでなければなりません。
Vector Softwareでは既製のツール認定パッケージを提供しており、それによってVectorCASTツールの出力が組込開発環境内で正確であることを実証しています。
主な特長
- IEC 62304で要求される全レベルのコードカバレッジをサポート
- 命令カバレッジ
- 分岐カバレッジ
- MC/DCカバレッジ
- テストスタブとドライバープログラムを自動的に生成およびコンパイル
- 自動リグレッションテスト
- IEC 62304に準拠したテストレポートの生成
- ホスト、シミュレーター、組込ターゲットシステムでのテスト実行
- 100%のコードカバレッジを実現するためのテストケーステンプレートの自動生成
- ソフトウェアの単体および結合テストをフルサポート
FDA/IEC 62304用 VectorCASTとは
組込ソフトウェアのテスト用プラットフォームであるVectorCASTは、ソフトウェアの低レベル要求がテスト済みであることを証明するためのテストケースの作成と管理をサポートするほか、境界内および境界外値のテストなど、多彩な堅牢性テストにも役立ちます。VectorCASTはまた、IEC 62304で推奨されている全レベルで、構造コードカバレッジデータの収集とレポートをサポートします。
FDA監査に対するデューディリジェンスの提供
VectorCASTのツールは、FDAのソフトウェア品質要求に対するデューディリジェンスの実証に使用されています。VectorCASTのツールは、クラスI、II、IIIのどの医療機器のソフトウェア開発においても、信頼性の高い、反復可能なテストプロセスを提供します。
VectorCASTツール認定提供プロセス
VectorCASTは、意図した使用の妥当性確認を、認定文書の形で提供しています。この認定文書にはTool Operational Requirements (TOR) とTool Qualification Data (TQD) が含まれています。TORはVectorCASTツールに対する要求、そしてTQDはそれに関連付けられたテストとテスト結果を、それぞれ記述しています。カバレッジとテストケースのレポートは、製品の文書に容易に統合できるように、標準のHTMLまたはテキストでエクスポートできます。
FDA/IEC 62304用のVectorCAST認定キットには以下が含まれています。
Tool Operational Requirements(TOR:ツール運用要求)
- 検証可能な要求に含まれるVectorCASTの機能
- プロジェクト運用環境(コンパイラー、プラットフォーム、ターゲットなど)
- 構成管理プロセス
- VectorCASTが所定の要求を満たすことを検証するために用いられた方法
Tool Qualification Data(TQD:ツール認定用データ)
- ツール認定用のテストデータおよび結果
- 再実行のためのテストスクリプト
ソフトウェアの文書化 | クラスA | クラスB | クラスC | ||
---|---|---|---|---|---|
ソフトウェア開発計画 | Section 5.1 IEC 62304:2006の内容を含む。計画の内容は上位のクラスほど多いものの、計画そのものはどのクラスでも必要 | ||||
ソフトウェア要求仕様 | ソフトウェア要求仕様 5.2 IEC 62304:2006に準拠したソフトウェア要求仕様。ソフトウェア要求仕様の内容は上位のクラスほど多いものの、仕様書そのものはどのクラスでも必要 | ||||
ソフトウェアアーキテクチャー | 不要 | 5.3 IEC 62304:2006に対するソフトウェアアーキテクチャー。クラスCではソフトウェアユニットレベルに詳細化する | |||
ソフトウェア詳細設計 | 不要 | ソフトウェアユニットの詳細設計を文書化(5.4) | |||
ソフトウェアユニット実装 | 全ユニットを実装、文書化、ソース管理(5.5.1) | ||||
ソフトウェアユニット検証 | 不要 | プロセス、テスト、受入れ基準を定義(5.5.2、5.5.3)。検証を実行(5.5.5) | 追加のテストと受入れ基準を定義(5.5.2、5.5.3、5.5.4)。検証を実行(5.5.5) | ||
ソフトウェア結合および結合テスト | 不要 | 5.6 IEC 62304:2006に対する結合テスト | |||
ソフトウェアシステムテスト | 不要 | 5.7 IEC 62304:2006に対するシステムテスト | |||
ソフトウェアリリース | リリースされるソフトウェア製品のバージョンを文書化(5.8.4) | 残りのソフトウェアの異常を、安全性や効果に対する影響を説明した注釈を入れ、オペレーターの使用状況や人的要因も含めてリストアップ |
VectorCAST製品はこれらのフェーズで使用され、ISO 26262で求められるテストを自動化します
鉄道アプリケーションのためのソフトウェの検証および妥当性確認
EN 50128とは
ヨーロッパ標準規格のEN 50128 (EN 50128: "Software for railway control and protection systems," March 2001)(鉄道制御・保安システムのソフトウェア)では、安全を最重視する鉄道電子システムを開発およびテストする際のプロセスの枠組みと手続きのモデルが規定されています。これは国際電気標準会議の規格文書であるIEC 61508から派生した規格で、鉄道システムで見られる課題に合わせた修正が加えられています。
EN 50128では、安全信号などの非常に重大なレベル(SIL-4)から、情報管理システムなどの重大でないレベル(SIL-0)に至る、5つのソフトウェア安全度水準(SIL: Software Integrity Levels)が考慮されます。
レベル | 故障の結果 |
---|---|
0 | N/A |
1 | 軽傷が生じる恐れがある |
2 | 重傷または1名の死者が生じる恐れがある |
3 | 複数の死者が生じる恐れがある |
4 | 社会全体で多数の死者が生じる恐れがある |
不合理な残存リスクの回避に必要な安全方策を規定する4つのSILレベル
ツール認定
EN 50128では、テストツールなどのソフトウェアツールを使用するにあたり、それが安全関連アイテムやエレメントの開発に適しており、EN 50128で求められているアクティビティーやタスクの正しい実行を担保できるエビデンスとして、そのツールの認定を取得することが推奨されています。そのような認定は、そのツールの結果に誤りが生じると、それが何らかの安全要求違反を招く恐れがあること、そしてそのような誤りを防止または検出する努力がなされたことを示すものでなければなりません。
Vector Softwareでは既製のツール認定パッケージを提供しており、それによってVectorCASTツールの出力が組込開発環境内で正確であることを実証しています。
EN 50128用 VectorCASTとは
組込ソフトウェアのテスト用プラットフォームであるVectorCASTは、ソフトウェアの低レベル要求がテスト済みであることを証明するためのテストケースの作成と管理をサポートするほか、境界内および境界外値のテストなど、多彩な堅牢性テストにも役立ちます。VectorCASTはまた、EN 50128で要求されている全レベルで、構造コードカバレッジデータの収集とレポートをサポートします。
主な特長
- EN 50128で要求される、命令、分岐、MC/DCなどの全レベルのコードカバレッジをサポート
- 単体/結合テストのためのテストスタブとドライバープログラムを自動的に生成およびコンパイル
- 自動リグレッションテスト
- 要求からテストケースへのマッピング
- 堅牢性テスト
- 境界外の値
- 境界条件テスト
- ホスト、シミュレーター、組込ターゲットシステムでのテスト実行
VectorCASTによるEN 50128のサポート
VectorCASTは、ユーザーに以下の機能を提供することで、EN 51208のコンプライアンスに関わるテスト作業をスピードアップします。
- 構造カバレッジの全レベルを完全にサポート
- 機能/堅牢性テストのためのテストスタブとドライバープログラムを自動的に生成およびコンパイル
- 要求からテストケースへのタグ付けが可能
- データ型の値の範囲(最小値-中間値-最大値)に対応するテストケースを自動生成
- 妥当な値の範囲に基づくテストケース
- インタラクティブなポイント&クリックとスクリプトからの生成によるテストケース作成
- 再コンパイルなしでテストケースを修正および再実行
- 自動リグレッションテスト
- 標準規格に準拠したテストレポートの生成
- 基本パス解析と循環的複雑度
- ホストと組込ターゲット開発システムの両方でのテスト実行
VectorCAST 2020、2019の主な特長
システムテスト環境のためのベースディレクトリー

コードカバレッジを取得するための環境構築において、ソースフォルダーの場所をより柔軟に設定できるようになり、既存の開発インフラストラクチャーとの統合がさらに容易になりました。VectorCASTでは、ソースコードの場所を規定するベースディレクトリーが作成できます。また、ベースディレクトリーの定義に環境変数を使用したり、複数のベースディレクトリーを設定することができるようになりました。これによって環境の保守や移動が大幅に簡便化され、あるファイルをカバレッジの計測に含めるかどうかの選択をよりきめ細かく行えるようになります。
C++17およびVisual Studio 2019のサポート

C++言語の最新の標準規格と、Visual Studioの最新のアップデートがサポートされました。これらの変更は最新のテクノロジーを使用するプロジェクトのサポートを目的としたものです。VectorCASTは、進化するソフトウェア開発環境に後れを取ることなく、最も新しいソフトウェアテクノロジーの高度な機能をサポートすることをお約束します。
プラットフォームサポートの拡張
VectorCASTはWindowsとLinuxの両方の開発環境をサポートしますが、このたび64ビット版Windowsにも対応するようになりました。製品のダウンロードページには、64ビット版Windows用のインストーラーが掲載されています。インストールの手順については、「VectorCAST Installation Guide for VectorCAST 2020」を参照してください。
テスト比較レポート

2019で導入されたテスト比較レポート機能では、サブプログラム内で選択したテストケースのテストケースデータを比較できます。
テスト比較レポートはフィルター可能な表形式で表示され、複数のテストのデータを比較することにより、テストケースの相違を確認できます。VectorCASTではすべてのテストケースデータをCSV形式でエクスポートできます。以下の動画でこの機能のデモをご覧いただけます。
QA実行メニューの改良

VectorCAST 2019 SP2では、[実行]-[対話式] のQAコンテキストメニューが改良されています。このメニューでは、未実行のテストや、合格/不合格だったテストを選択できます。テスト名に基づいてテストケースをフィルターすることも可能です。
テストを選択せずに [実行] ボタンを押すと、現在のビューに表示されているすべてのテストが実行されます。特定のテストをクリックして選択し、[実行] ボタンを押すと、選択されたテストのみが実行されます。
1つのビューアーにカバレッジとプローブポイントを集約

VectorCAST 2019 SP2では、プローブポイントエディターがカバレッジビューアーに統合されました。
プローブポイントエディターは複数の方法で開くことができます。
- 従来と同様にユニットを右クリックし、プローブポイントエディターを選択します
- 従来と同様にユニットを選択し、ツールバー上のプローブポイントアイコンをクリックします
- VectorCAST 2019 SP2では新しい操作が追加されました。カバレッジビューアーを開いた後、そのカバレッジビューアーのタブにあるプローブポイントを表す大きい緑色のドットのアイコンをクリックし、カバレッジビューアー内でプローブポイントエディターを開きます。
関数末尾へのプローブポイントの挿入

VectorCAST 2019 SP2では、関数の末尾、すなわちexitポイントの直前にプローブポイントを挿入できるようになりました。具体的には、関数の戻り値がvoid であれば、プローブポイントは実行が終わった後に実行されます。return コールが複数ある関数であれば、プローブポイントはreturn コールの前、つまりreturn関数で何らかの関数が呼び出される前に実行されます。関数末尾のプローブポイントは、QA環境でVCAST_DUMP_COVERAGE_DATA() を呼び出す場合などに便利です。
VectorCAST 2019 SP1で、関数および関数コールがネイティブのカバレッジタイプに

ISO 26262では、関数および関数コールのカバレッジを示すことがASIL C/Dレベルの要求の1つとなっています。SP1では、VectorCASTに2つのカバレッジタイプ、すなわちFUNCTIONとFUNCTION+FUNCTION_CALLカバレッジが追加され、関数および関数コールカバレッジ機能が拡張、更新されました。また、この更新に伴ってこれらのカバレッジタイプのカバレッジを表示するようにカバレッジビューアーが拡張されました。この更新によって計測用コードの追加に要する時間が短縮し、計測用コードが必要とするメモリーフットプリントのサイズも減少します。
さらに読みやすくなった新しいレポート形式

VectorCAST 2019では、VectorCAST HTMLレポートの外観が一新されました。
新しいレポートでは書式の設定にカスケーディングスタイルシート(.css)が使用されています。ユーザーは独自のスタイルシートを作成し、色やフォントをカスタマイズできます。
対象となるレポート:
- テストケースデータレポート
- 実行結果レポートとテストケースエディターの実行レポートタブ
- 詳細レポート
- MC/DC等価マトリクスレポート
- 集計カバレッジレポート
- テストケース管理レポートおよびシステムテスト環境の管理レポート
- メトリクスレポート
- 解析によるカバレッジ(CBA)レポート
- 関数コールカバレッジレポート
- 環境概要レポート
- 環境ビルドログ
VectorCAST/C++
C/C++単体テスト、結合テスト
VectorCAST/C++は安全性や確実性が要求される組込システム向けに高度に自動化された単体テスト、結合テストを実現するソリューションです。この動的テストソリューションは航空電子、医療機器、自動車、工業制御、鉄道、金融システムに広く活用されています。
VectorCAST/Ada
Ada単体テスト、結合テスト

VectorCAST/Adaは、セーフティークリティカル、ミッションクリティカルな組込システムの検証に必要なAda単体および結合テストを自動化する、動的ソフトウェアテストソリューションです。
VectorCAST/QA
システムテストの自動化とコードカバレッジ

新機能の市場投入をスピードアップすることは、ソフトウェアの開発グループに与えられる最大の課題の1つです。大抵のグループはリリース待ちの新機能のバックログを抱えています。リリースの障害となっているのは多くの場合、リリース候補に対して完全なシステムテストを実行するのに要する時間であり、それは通常数日から数週間に及びます。テスト時間が長いということは、数週間分の変更が組み込まれた後のリリースサイクルの終盤にテストが実施されているということであり、リリースの遅れや顧客の不満を招く重大なバグが発見されることも少なくありません。VectorCAST/QAを使用すれば、チームのメンバーが協力してテストを行い、テスト時間を短縮し、リリース可否を判断するための最新のメトリックを入手できるようになります。
VectorCAST Analytics
品質メトリック
![[Translate to 日本語:] VectorCAST/Analytics [Translate to 日本語:] VectorCAST/Analytics](https://assets.vector.com/cms/_processed_/1/7/csm_VC-Analytics_a8bc46f9aa.png)
ソフトウェアの品質とテストの完全性はリンクしています。完全なテストを行わなければ品質は望めません。品質を高めたいと考えるとき、組織にとって一番難しい問いとなるのは、多くの場合「どこから着手すればよいのか」です。VectorCAST Analyticsは、鍵となる「現時点の到達レベル」を表す品質メトリックを収集して公開することで、この問いへの答え探しを支援します。
ダウンロード
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2020-09-08 製品資料VectorCAST
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2019-06-24 製品資料Adaptive MICROSAR(ファクトシート)
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2018-12-21 製品資料VectorCAST/Ada(ファクトシート)
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2018-12-21 製品資料Jump Start(ファクトシート)
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2018-12-21 製品資料VectorCAST/QA(ファクトシート)
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2018-12-21 製品資料VectorCAST/Analytics(ファクトシート)
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2018-12-21 製品資料VectorCAST/Lint(ファクトシート)
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2021-01-26 WhitepaperBaseline Testing: The Key to Reducing Technical Debt in Legacy Code Bases
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2021-01-22 WhitepaperEnsuring Product Quality by Ensuring Testing Quality
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2021-01-21 WhitepaperUsing VectorCAST to Satisfy FDA Software Testing Requirements
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2021-01-15 WhitepaperUsing VectorCAST for Software Verification and Validation of Railway Applications
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2021-01-15 WhitepaperQuantifying the Cost of Fixing versus Presenting Bugs
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2021-01-15 WhitepaperUnderstanding Verification and Validation of Software Under IEC 61508-3:2010
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2020-12-17 WhitepaperAutomated Solutions for Embedded Software Using Coverage Analysis and Static Analysis
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2020-12-17 WhitepaperEstimating the Impact of Instrumentation
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2020-12-17 WhitepaperCollecting Code Coverage in Constrained System Test Environment
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2020-12-17 WhitepaperIs it Necessary to do Object Level Coverage to Satisfy DO-178B Level A
- 2020-12-17 VectorCAST: How to Create Unit Tests Using VectorCAST/C++...
- 2020-12-08 Coffee with Vector: Improving Testing Efficiency by using...
- 2020-11-26 VectorCAST: The Use of Requirements and Unit Testing in...
- 2020-11-26 VectorCAST: L'utilizzo dei Requisiti e lo Unit Test nei progetti...
- 2020-11-19 VectorCAST: How to Unit Test AUTOSAR Software Components
- 2020-11-11 Coffee with Vector: Software Integration Testing with VectorCAST
- 2020-10-27 Coffee with Vector Panel Discussion: Agile for Safety Critical...
- 2020-10-22 VectorCAST: How VectorCAST Integrates with the IAR Embedded...
- 2020-10-08 Squore: Best Practices to Comply with ISO26262 and the HIS...
- 2020-09-30 Coffee with Vector: Back-to-Back Testing with VectorCAST
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2019-07-15 導入事例Vector Services Provides ISO 26262 Compliance Testing
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2019-02-13 導入事例Vector Software Global Services Implements VectorCAST Test Framework for IEC 61508 Compliance
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2019-02-13 導入事例Automated Test Solutions Simplifies Implementing a Software Quality Process
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2019-02-13 導入事例Autec Meets EN ISO 13849-1 and EN IEC 62061 Standards with VectorCAST
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2019-02-13 導入事例Vector Software Global Services Implements VectorCAST Test Framework for IEC 61508 Compliance
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2019-02-13 導入事例Cypress Boosts Productivity with VectorCAST Embedded Test Management
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2019-02-13 導入事例ŠKODA ELECTRIC Achieves EN 50128 Compliance with VectorCAST
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2018-10-29 導入事例Cassidian Efficiently Achieves 100% Structural Coverage Using VectorCAST Solutions
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2018-08-01 導入事例FDA Compliance for Advances in Stem Cell Therapy
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2018-08-01 導入事例Helping to Reveal Vital Information through 3D X-Ray Imaging
ニュース/イベント
- 2021-01-27 Webinar: Coffee with Vector: System Testing with VectorCAST/QA and CANape
- 2021-02-10 Webinar: Functional safety with VectorCAST - ISO 26262
- 2021-02-24 Webinar: Complying with ISO26262 using VectorCAST
- 2021-02-24 Webinar: Coffee with Vector: Code Coverage for CUDA Code using...
- 2021-03-24 Webinar: Coffee with Vector: VectorCAST Requirements Gateway 3.0
コンパイラーとデバッガー
VectorCASTは業界標準のC、C++、Adaのコンパイラーを幅広くサポートします。
C/C++の場合、VectorCASTで使用するコンパイラーはユーザー環境に合わせて設定が可能です。使用したいコンパイラーが対応するC/C++コンパイラーの一覧に含まれていなくても、お使いのコンパイラのコンパイルおよびリンクコマンドを設定するだけで使用できるようになります。
VectorCAST/Adaが生成したすべてのテストハーネスコンポーネントは、お使いのコンパイラーを使用して自動的にコンパイル、リンクされます。コンパイラーに対応したデバッガーへのインターフェイスが用意されるため、デバッガーの制御下でテストケースを実行できます。追加の設定は必要ありません。
全リストを表示
認証キット
航空、鉄道、産業機器、自動車、FDAの標準規格に準拠するための認証キット
DO-178B/DO-178C用VectorCASTツール認定キットには、ツール認定用文書、テストケース、手順書が含まれています。これにより、DO-178B/ED-12BまたはDO-178C/ED-12Cの標準規格に基づくプロジェクトにおけるVectorCASTツールの認定取得に使用できます。このキットにはツール認定計画とツール運用要求のほか、ソフトウェア検証ツールの適格性を保証するのに必要なその他の資料が含まれています。開発組織は、このキットを使用することにより、VectorCASTを使用して開発した組込システムの認証取得を省力化できます。
FDA/IEC 62304用VectorCAST医療機器ソフトウェアコンプライアンスキット には、医療機器のクラスを問わず、使用される組込ソフトウェアコンポーネントの妥当性確認に必要なすべての文書が含まれています。このキットには、意図した使用の妥当性確認と、FDA/IEC 62304のソフトウェア品質要求に対するデューディリジェンスを実証するためのテスト手順、計画、カバレッジ、テストケースのレポートが含まれています。
IEC 61508/EN 50128/ISO 26262用VectorCAST IEC認証キット には、IEC 61508、EN 50128、ISO 26262の標準規格に基づくプロジェクトでVectorCASTを使用するのに役立つ文書、証明書、テンプレートが用意されています。このキットには、認証機関であるTÜV SÜDからの証明書と、アプリケーション固有の、文書化した検証ワークフローに基づくレポートが含まれています。組織では、VectorCAST IEC認証キットにより、IEC 61508、EN 50128、ISO 26262に準拠していることを実証するのに必要なエビデンスを得ることができます。
ツールの統合
IBM® Rational® ClearCase®
IBM Rational ClearCaseは、高度なバージョン管理、ワークスペース管理、並行開発サポートによるグローバル開発サポートを備え、ビルド監査機能を提供して生産性を向上する、トータルなソフトウェア構成管理(SCM)を実現します。
Polarion®
Polarion Softwareは、製品ライフサイクルを通して完全なトレーサビリティーと透明性を提供する、要求管理、テスト管理、品質保証(QA)、ALMのためのWebベースソリューションを開発および販売しています。Polarionのソリューションは製品開発の効率を高めるとともに、リスクの特定と緩和、品質の向上、コンプライアンスと品質基準の達成をサポートします。
PTC®
PTC Integrityはアプリケーションライフサイクル管理(ALM)ソフトウェアです。チームはこのソフトウェアを通じ、製品とシステムの要求の管理、閉ループでの製品の妥当性確認、グローバルなソフトウェア開発を加速することができます。PTC Integrityにより、今日の製品やアプリケーションの開発に伴う複雑さを解消することができます。
Jama Software®
Jama Softwareを使用することで、QAのプロフェッショナルはテストケースを要求にリンクし、テスト計画を実行し、関連する欠陥を記録することにより、テストカバレッジの確保と品質の向上を図ることができます。Jama Test Managementはその要求管理およびコラボレーション機能と緊密に統合されており、製品プランニングを行うビジネスアナリストやプロダクトマネージャーと、品質保証を行うテスターやエンジニアとの間のシームレスな対話を可能にします。
Intland Software
codeBeamer ALMは、1つに統合された、コラボレーションによるアプリケーションライフサイクル管理プラットフォームです。ライフサイクルに即した多彩な機能セットが要求からテストそしてリリースに至る全工程で緊密に統合され、すべてのチームとプロセスの効率的な連携と統合を可能にします。codeBeamer ALMは俊敏性、柔軟性、拡張性に富むスケーラブルなツールであるため、ウォーターフォール、アジャイル、スケールドアジャイルなどのどの手法を使用している場合でも、あらゆる開発プロセスとツールチェーンに簡単に適合させることができます。円滑なロールアウトが完了すれば、その後はcodeBeamer ALMですべての開発プロセスを合理化し、より優れた製品を、より速く構築できるようになります。
IBM Rational® Rhapsody®
IBM Rational Rhapsodyは、リアルタイム/組込システムおよびソフトウェアを作成するシステムエンジニアやソフトウェア開発者のための、コラボレーションに対応した設計および開発環境です。Rational Rhapsodyを通じて、多様なチームの共同作業による要求の理解と分析、UML、SysML、AUTOSAR、DoDAF、MODAF、UPDMといった業界標準言語の視覚的な使用による複雑さの軽減、開発ライフサイクル初期段階での機能の妥当性確認、革新的で高品質の製品の提供の自動化が可能になります。
MathWorks Simulink®
Simulinkは、マルチドメインのシミュレーションとモデルベース設計のためのブロックダイアグラム環境です。これは組込システムのシステムレベルの設計、シミュレーション、自動コード生成、継続的なテストと検証をサポートします。Simulinkには動的システムをモデル化するためのグラフィカルエディター、カスタマイズ可能なブロックライブラリー、シミュレーションのためのソルバーが用意されています。
Atego Artisan Studio™
モデリングツールのArtisan Studioは、OMG UMLとSysMLを、1つに統合されたツールセットで完全にサポートします。システムエンジニアやソフトウェアエンジニアは、このツールを使って整合性のある高品質のモデルを作成して、要求、設計の決定事項、代替案などを、メンバーの場所を問わず、チーム全体に伝えることができます。
Esterel SCADE®
Esterel SCADEは、システムエンジニアやソフトウェアエンジニアが、高い信頼性が求められるクリティカルなシステムとソフトウェアアプリケーションを、グラフィカルに設計、検証し、自動的に生成することのできるソフトウェア開発ソリューションです。Esterel TechnologiesのSCADE製品ソリューションは簡単に統合でき、開発の最適化やチームのメンバー間のコミュニケーションの向上に有効です。
IBM Rational Team Concert®
IBM Rational Team Concertは、アジャイル、フォーマル、ハイブリッド型のすべてのプランニングとレポート作成を共通のプラットフォームで実行できる、オールインワンのチーム向けアジャイル開発環境で、よりよいソフトウェアと製品を構築できるよう企業を支援します。Rational Team Concertはコラボレーションに対応した変更管理機能を備えています。これらの機能は個別に利用可能で、一般的なソース管理システムと統合することができます。Rational Team Concertによって、チームは協力してよりスピーディーにソフトウェアをリリースすることができます。
Polarion® REQUIREMENTS™
Polarion REQUIREMENTSは、要求管理とテスト管理の両方をWebベースの1つのプラットフォームに盛り込んだ、一元的なコラボレーションソリューションです。フォレンジックレベルのアーティファクトリンクと、完全に自動化された履歴生成により、トレーサビリティー、アカウンタビリティー、透明性、そして法規制や標準規格へのより簡単な準拠を保証します。
IBM® Rational® DOORS®
IBM Rational DOORSは、複雑なシステムや組込システムの開発のニーズに合わせて最適化された要求管理ソフトウェアです。Rational DOORSによって、要求の変更を収集、追跡、解析、管理し、法規制や標準規格への準拠を実証することができます。
IBM® Rational® RequisitePro®
IBM Rational RequisiteProは要求管理ツールです。Rational RequisiteProは、プロジェクトチームによる要求管理、優れたユースケースの作成、トレーサビリティーの向上、コラボレーションの強化、プロジェクト手戻りの削減、品質の向上を支援します。
Dassault Systèmes® Reqtify®
Reqtifyは、ハードウェアやソフトウェアの開発ライフサイクル全体を通して、要求管理、トレーサビリティー、影響解析を可能にする、使いやすいインタラクティブなツールです。Reqtifyツールは複数のソースから幅広いデータおよびファイル形式を取り込むことができます。
PTC®
PTC Integrityは、カスタマイズ可能なトレース機能により、信頼できる唯一の情報源を提供します。これによって開発プロセス全体を通してすべての利害関係者が要求の変更を常に把握できるようになり、エンジニアリングの各部門と役割の間のコラボレーションが促されます。開発者やその他の利害関係者は、たとえ製品ラインをまたぐ変更であっても、変更の影響を実装前に手軽に評価し、それに対応して、俊敏性を高め、製品品質を向上し、製品リリース遅延のリスクを軽減できます。
Jama Software®
Jama Softwareは、要求管理とエンドツーエンドの製品リリースのための堅牢なソリューションを提供します。コラボレーションに対応した一元的な要求管理のハブとしてJamaツールを使用すれば、製品担当チームはすべての要求を1か所で収集、検討、管理でき、エンドツーエンドのトレーサビリティーと影響解析を通じてあらゆる要素を結び付けていくことができます。
Intland Software codeBeamer
codeBeamer ALMは、開発ライフサイクル全体で堅牢な機能を提供する、コラボレーションに対応した要求管理/ALMツールです。開発プロセス全体を通して要求を定義および管理し、そのカバレッジをトレースできます。ウォーターフォール、アジャイル、スケールドアジャイルなど、codeBeamerは使用する手法を問わず、トレーサビリティー、コラボレーション、コードカバレッジ、テストカバレッジをエンドツーエンドで、途切れることなく提供します。どのようなツール環境にも簡単に統合できるcodeBeamerは、開発プロセスを整合し合理化できる、円滑でスピーディーな、拡張性の高いコラボレーションプラットフォームです。
Jenkins®
Jenkinsは、ソフトウェアプロジェクトのビルドやcronによるジョブの起動といった、反復して行われるジョブの実行をモニタリングする、数々の受賞歴を持つアプリケーションです。現在のJenkinsは特に、以下の2つのジョブに焦点を合わせています。
- CruiseControlやDamageControlのような、ソフトウェアプロジェクトの継続的なビルド/テスト。すなわち、Jenkinsは使いやすい「継続インテグレーションシステム」を提供し、開発者がプロジェクトへの変更を簡単に統合できるようにしたり、ユーザーが新しいビルドをより簡単に入手できるようにしたりします。自動化された継続的なビルドによって生産性を向上させます
- リモートマシン上で動作するものも含めた、cronジョブやprocmailジョブなどの外部的に起動されるジョブの実行のモニタリング。たとえばcronの場合、ユーザーが受け取るのは出力を収集した定期的なメールのみです。異常を検出できるかは、ユーザーがそれをこまめにチェックするかどうかにかかっています。Jenkinsはそれらの出力を保存し、ユーザーがより簡単に異常を発見できるようにします
Wind River® Simics®
Simicsは、ソフトウェア開発プロセスをより速い、より効率的なものへと変え、それによって企業の生産性向上を支援する、フルシステムシミュレーターです。VectorCASTと組み合わせて使用することにより、開発者は数日ではなく数分でテストを完了できる、大規模並列テスト用のインフラストラクチャーを構築できます。VectorCASTとSimicsによって、各開発者がソースの個別の変更について簡単にテストを実行できるようになり、高品質なハードウェアとソフトウェアアプリケーションを展開するためのシームレスなソリューションが実現します。
VectorCASTとSimicsの統合はJenkinsなどの継続的インテグレーションサーバー上で行われ、そこで複数のSimicsターゲットに対するテストのディスパッチが制御されます。Simicsを使用したこのような統合型アプローチを採用することにより、チームはテストの複雑化やハードウェアの制限から生じるさまざまなテストの課題をクリアできます。テストのための一元的な制御が可能となり、エンジニアはデバイス全体をすばやく簡単にテストできます。この統合型のツールチェーンは、ライフサイクルの長い、複雑な、あるいは安全を最重視するアプリケーションを扱うエンジニアにとって、特に貴重なものといえます。
Bamboo®
コードから顧客に至るまで、JIRAの課題をデリバリーするBambooは、単にビルドとテストを実行するに留まりません。Bambooが課題、コミット、テスト結果、デプロイメントを結び付けるすることで、プロジェクトマネージャーから開発者とテスター、システム管理者に至る製品担当チームの全員が全容を把握できるようになります。
Gimpel Software PC-lint™
VectorCAST/Lintは、VectorCASTにGimpel Softwareを統合した製品です。Gimpel Softwareが提供している高機能なPC-LintおよびFlexeLintの解析エンジンを利用し、VectorCASTの動的テストの製品シリーズに現在統合されている、広範な組込コンパイラーに対応するよう拡張しています。
Coverity SAVE®
Coverity Static Analysis Verification Engine (Coverity SAVE) は、見つけにくく、しかもクラッシュを招く恐れのある欠陥をソフトウェア開発ライフサイクルの早い段階で開発者が発見できるようにし、ソフトウェアのエラーに伴うコスト、時間、リスクの削減を支援します。Coverity SAVE静的解析ツールは、他の手段ではなかなか見つけられない、コード内の欠陥を探し出します
MathWorks Polyspace®
Polyspaceは、ソフトウェアにオーバーフロー、ゼロ除算、配列の範囲外アクセス、その他のランタイムエラーの恐れがないことを証明できる、形式的な手法に基づくコード静的解析ツールです。PolyspaceはTÜV SÜDで認証済みであるため、安全関連やミッションクリティカルなC/C++およびAdaのコードで、DO-178、IEC 61508、ISO 26262などの標準規格の認証を受ける際に使用できます。
Programming Research QA·C++
QA•C++およびQA•Cは、先進的なデータフローソルバーエンジン、コーディング規格の準拠、メトリックの解析/表示を通じて、C (QA•C) とC++ (QA•C++) の各言語に対し、高度な静的解析と洗練されたバグ検出を行います。TÜV SÜDはQA•CとQA•C++を、ISO 26262およびIEC 61508に基づいた安全関連開発の「目的に適合」するツールとして認証しています。
Klocwork® Insight™
Klocwork Insightは、C、C++、Java、C#コードの品質やセキュリティーの問題を特定するための、コードの静的解析ツールです。Klocwork Insightは、オンザフライ解析、ドラッグ&ドロップのレポート作成、プロジェクト間の影響解析を組み合わせ、より安全で信頼できるソフトウェアを作成できるよう開発者を支援します。この製品には開発者向けの多数のデスクトッププラグイン、アーキテクチャー解析ツール、メトリックおよびレポート作成機能が含まれています。
サポートRTOS
VectorCASTは商用のあらゆるリアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)をサポートするよう設計されています。
VectorCASTのランタイムサポートパッケージであるVectorCAST/RSPは、ターゲットRTOSに内蔵されているネットワーク機能を使用したダウンロード、実行、結果収集を可能にする、フル機能の統合を提供します。
以下の表に、VectorCASTがサポートするRTOSの一例を示します。これらのRTOSは多数のベンダーによって提供されており、さまざまな商用またはオープンソースの利用条件でご利用いただけるものです。詳しくは各ベンダーのWebサイトをご覧ください。
INTEGRITY® INTEGRITY-178B® µ-VelOSity™ | MQX™ | EUROS RTOS™ | ThreadX™ |
FreeRTOS™ | LynxOS™ LynxOS-178B™ LynxOS-SE™ | µC/OS™ | Windows® XP Embedded |
Hard Hat Linux™ | Neutrino® | RTEMS™ | embOS™ |
ELinOS | DSP/Bios™ | SafeRTOS® | VxWorks® 5.4, 6.x VxWorks 653® VxWorks Cert® VxWorks7 Simics |
NEOS™ | Embedded Linux | Windows CE™ |