Indigo
Diagnostic Testing Quick and Easy

Indigoの概要

Indigoは、診断プロトコルの知識がなくても簡単に設定できる、直観的な使用が可能な診断テスターです。Indigoは車両の開発とサービス工場での使用の両方に適しています。

簡単な操作で車両全体の状態を一覧で確認できるのに加え、個別のECUの詳細な診断通信にも対応しています。目的に応じたいくつものテスター設定を定義し、プロジェクトとして保存して、パートナーと安全に交換できます。Indigo Remoteを使用したリモート診断も可能です。

Indigoの利用で、OBDにフォーカスしたテストの実行、加えて、対象ECUの診断データベースをインプットとして利用できます。データベースをIndigoが参照することで、OEM固有の診断仕様であっても特別な準備なく扱うことを可能としています。

Indigoの機能は、さまざまなプロジェクトで利用されることを想定して設計されています。診断の結果は明確で、人が理解し易いテキストとして表示します。繰り返し行う処理は、あらかじめ診断スクリプト(VDS - Vector Diagnostic Script)を用意することで、必要な時に簡単に実行できる仕組みがあります。UDS、KWP、OBD、J1939診断といった診断プロトコルをサポートし、通信バスとしては、CAN、K-Line、Ethernetを対象としています。ECU/車両とのネットワークインターフェースは、ベクター製、PassThruまたはD-PDU APIベースのデバイスが使用可能です。

特長

  • 個々のECUだけでなく、車両全体、あるいは商用車の診断に簡単に使える診断テスター
  • OEM、車両シリーズを選ばず使用可能
  • 直観的な操作
  • カスタマイズ可能なユーザーインターフェースで、個々のアプリケーションに応じたプロジェクトを自由に定義可能
  • 車両の状況や識別情報などが直感的に分かるようになっているだけでなく、よく使われる各種の診断タスク(フォールトメモリーの読み出しなど)を用意しておき簡単に利用
  • 車両情報(Vehicle Info、Vehicle Status)の概要表示
  • DBC/ARXML形式データベースのネットワークシグナルを参照して(グラフィカルに)測定
  • UDS (ISO14229), KWP2000, GMW3110だけでなく、SAE J1939 diagnostics and OBD (OBD II (SAE J1979 / ISO15031), WWH-OBD (ISO27145), HD-OBD (SAE J1939-73))をサポート
  • ODX、CANdela (CDD)、Ford MDXなどの診断仕様データベースによる自動設定
  • CAN (FD)、K-Line、DoIPを介した異なる車両アクセスを同時にサポート
  • Indigo Remoteとベクターインテリジェント診断デバイスVN8810で動作させるAccess Pointでインタラクティブにリモート診断
  • C#で記述するVector Diagnostic Scripting(VDS)Libraryによる診断シーケンスの記録・編集・実行のための統合環境

 

適用分野

Indigo

Indigoは、車両として組み上げられてからの診断によるテスト、特に整備現場での診断に理想的です。開発段階でも利用いただけます。ECU開発者が自身の開発中ECUに対して簡単に診断通信を実行し、解析の手助けもします。

ユーザーインターフェースは、事前に用意された機能ごとのWindowを選択することで、さまざまな診断タスクのために自由に環境を用意することができます。複数のインスタンスを選択し、自由に名前を付けることもできます。ユーザーは、自分の用意した環境を診断データベースと共にプロジェクトとして保存、またはPack&Go形式としてアーカイブして、開発パートナーと簡単に提供と受け取ることができます。機密性の高いプロジェクトを暗号化して保護することも可能です。この場合第三者は、設定変更、含まれる診断データベースを参照することはできません。一部の診断機能を利用させるだけで、それ以外の診断機能も診断仕様も秘匿できるので、設定ファイルを外部に配布しなければならない場合に便利です。

テストドライブを想定して、キー操作で簡単に操作できるよう考えられています。測定データやエラーメモリーをトリガーとしたロギングで、テストドライブの結果分析に役立てられます。テスト結果はドキュメントとして残すために、レポート作成の機能も備わっています。フォーマットはカスタマイズ可能です。

さらに表示

Indigo Remote

Indigo Remoteは、開発者(診断エキスパート)がインターネットを介して遠隔地の車両を診断することを可能とします。車両側に機密情報を残さず、開発者側でのみ扱えるようにしています。

想定されるユースケースは以下になります。

  • 試作車のテスト走行やフィールドテスト
  • 海外の車両アッセンブリ―工場
  • 修理工場に持ち込まれた車両の不具合解析

リモート診断の機能はIndigoに含まれていますが、別途Indigo Remoteのライセンスが診断を実行する側のPC(診断エキスパート側PC)に必要です。1つのIndigo Remoteライセンスで、任意の数のアクセスポイント(車両)に次々とアクセスすることができます。車両側のPCには、Indigo Access Pointをインストールするだけです。Indigo Access Pointは、こちらから無償で入手可能です。

さらに表示

ケーススタディー

MAN Truck & Bus社 Indigoで診断テストプロセスの効率を最大化

MAN-Indigo – 独自の機能を備えたトータルなソリューション

MANはVolkswagen AGの子会社であるTraton Groupの有力ブランドで、世界でも屈指の商用車メーカーです。TGXトラックは最大で60個のECUを搭載し、そのバリアントの組合せは数千に及びます。そのためMANの開発とテストにおいては、効率的な診断テスターを使用することが重要です。

MAN-Indigo – 独自の機能を備えたトータルなソリューション

バージョン8の主な特長

顧客固有仕様への適用と機能拡張

  • 顧客固有の機能と既存開発プロセスで必要とされるドキュメント作成といった機能の実装に対応カスタマープロジェクトとして開発された顧客固有機能拡張をプラグインとしてインストールさせることで、アップデートも簡単に

  • 最新のSoftware Development Kit(SDK)により、ユーザー固有ユースケースの診断ウィンドウを簡単に実装。Vector Diagnostic Script(VDS 診断スクリプト)のすべての機能を利用可能

さらに表示

診断関連製品のリモート対応を統一

  • リモート診断、リモートリプログラミングのユーザーアカウントをユーザー自身でオンラインで作成と管理

  • ひとつのリモート用アカウントで、すべてのリモート対応診断およびリプログラミングツールを利用

  • いずれのリモート対応ツールにおいても、Vector Online Servicesを介した包括的なセキュリティを提供

さらに表示

機能

ユースケースごとのWindow

個別ECUまたは車両全体のフォールトメモリの読み出し

  • DTC Auditor: すべての接続されたECUとそのフォールトメモリーの状態を色分けしてグラフィカルに表示
  • DTC Browser: 故障を検出したDTCについて、各ステータスビットの状態とフリーズフレームデータ、故障判定条件をECUごとに詳細に表示
  • DTC Inspector: ECUがサポートするすべてのDTCの概要とDTCステータスを色分けして表示。

単一または複数のEUCに対して、診断データのチェックと解析、書換え

  • Identification Browser: ネットワーク上ECUのシリアルナンバー、バージョン、VINなどの情報を収集
  • Live Data & Graphical Live Data: 診断データやCANシグナルの測定表示は表形式またはグラフ形式のどちらも可能測定値は、CSVまたはMDFファイルとしてロギングし、後で他のツールで処理することができます
  • Parametrizer: 選択したパラメーターの読み出しと書換え。対象ごとに書換え前にパラメーターがチェックされます。必要に応じて元の値で復元することができます。

単一または複数のECUに対して、アクチュエーターのテスト

  • IO Control Center: ECUから繋がるアクチュエーターを簡単に制御します

ルーチンの実行

  • Routine Control Centerリモートルーチン(UDSサービス0x31)の実行の開始/停止とルーチン結果の照会が可能

車載ECUのステータスオーバービュー

  • Quick Check: 車両IDデータとECUごとのセーブされているフォールトメモリー数の表示

法規で要求されている診断通信

  • OBD Tools: 異なるOBD標準規格(OBD II、WWH-OBDまたはHD-OBD)をまたいだデータの読み出しと評価。 データ例:Vehicle Info、Vehicle Status、Monitoring Test Result、IUMPR(In Use Measurement Performance Ratio)トラッキング、センサーデータ

個別診断リクエストの送信

  • Diagnostic Console: 診断データベースを参照してシンボリックに診断サービスを手動で送信

ECUリプログラミング

  • Reprogramming: リプログラミングツールvFlashで保存した Pacl&Goを実行。別途、vFlashのライセンスを必要とします
さらに表示

テスターとしての基本機能

診断通信の見える化

  • Trace Window: 他のベクター製品同様、診断通信の送受信をデータベースを参照した翻訳も含めて判り易く表示。トレースWindowに表示された内容は、解析のためにログファイルとして書き出すことも可能。

CANバス通信のロギング

  • Normal-Com Logging: チャンネルごとのCANバス通信ローデータのロギング。ロギングデータをCANoeの ”.asc” または ”.blf” フォーマットでエクスポート

簡単なセッション/セキュリティアクセスの管理

  • Session & Security Access: 個別ECUのステータス変更、セッション遷移、ECU認証によるセキュリティアンロック

一連の診断シーケンスのレコーディングとリプレイ

  • Script Runner: 繰り返し実行する診断シーケンス作成に便利なスクリプトレコーディングとシーケンスの実行。作成したスクリプトをvFlash Custom Actionとして流用。C#言語で書かれたスクリプト(VDS)は、診断機能を備えたすべてのベクターツール製品(CANoe、CANape...)で再利用できます

カスタマイズ

  • Indigo Software Development Kit (SDK): ユーザーが必要としている診断機能Windowが追加可能。ユーザー自身またはベクターで、Visual Studioを使ったC#言語ベースの実装によるカスタマイズ
さらに表示

リモート診断

Indigo Remoteは、診断エキスパートが直接、インタラクティブに任意の車両を診断できる、リモート診断ソリューションです。診断エキスパートが対応することで、診断・修理時間が短縮され、大幅なコスト削減につながります。

有効性:

  • 時間や場所に関係なくリモート診断
  • 車両側では、簡単なセットアップですぐに利用可能
  • 高度なデータ保護:診断データ、診断プロセスと機密アルゴリズムは、車両側で用意する必要はなく、転送もされません。
  • 高速なデータ転送とレスポンスのリアルタイム性を考慮
  • ハードウェアインターフェイスを介したアクセス - サードパーティ製品(PassThru API、D-PDU API)にも対応
  • リモートセッションを中継するサーバーはベクターが無償で用意
さらに表示
Indigo - インタラクティブなリモート診断

バージョン4.0以降のIndigo Remoteでインタラクティブなリモート診断をサポート。実際のリモートアクセスは、診断エキスパート側のPCから特別なIDやパスワードを使って行われます。Vector Remote Serverを介したセキュアなセッションを利用した通信です。診断対象となる車両側では、Access Pointを起動してセッションを開くだけで診断エキスパートによる診断が可能になります。リモート診断だからと言って特別なことはありません。車両側のAccess Pointソフトウェアは、こちらから入手できるようにしています。何か特別なものの用意はなく、いつでも始められます。

車両側に用意するPCとネットワークインターフェースの代わりに、インテリジェント診断デバイスVN8810 も利用可能です。ベクター製のコンパクトなデバイスで、CAN(FD)、K-Line、Ethernetに対応。PCアプリケーションVector Platform ManagerからVN8810用のAccess Point Compactのインストールと起動を簡単に行えます。

PC用のAccess PointソフトウェアとVN8810用のAccess Point Compactは、Indigoのメディアにも納められています。どちらもPCの管理者権限が無くてもインストール可能としています。

Indigo Remoteでは、診断データ、テストスクリプト、セキュリティに関わるアルゴリズムは安全な環境でのみ利用可能としています。これらすべての制御情報、データの解釈と評価内容は診断エキスパート側のPCにのみ残ります。Indigo Remote用サーバーを介したエンドツーエンドの暗号化を行い、高度なデータセキュリティを実現しています。

診断の全範囲を効率的に使用できるように、多くの技術的対策が高帯域幅と低遅延を確保しています。これにより、大量のデータを転送する場合でも、非常に短い応答時間で世界中の車両にアクセスすることが可能になります。

さらに表示

Indigo Remoteは、診断エキスパートが遠隔地の車両に直接アクセスしてリモート診断を行いたい場合に、いつでもどこからでも使用できます。

一般的に、以下のような応用分野があります。

  • 試験走行中の車両
    試験走行中には、きわめて特殊な条件でのみ車両が異常な動作をすることがあります。こういった場合、診断エキスパートまたはシステム開発者による精密検査 が必要です。たまたまエキスパートが現場にいあわせていれば、テストのために車両診断を使用して重要な車両データを読み取り、結果にもとづいてアクチュ エーター等を制御できるかもしれませんが、それをすべての現場で行うのは現実的ではありません。Indigo Remoteでは、診断エキスパートが現場から遠く離れていても、車両に直接アクセスできるようになりました。
  • 海外の製造工場にある車両
    Indigo Remoteでは、車両、システム、ECUの問題について、遠隔地にいる開発者から短期のサポートが受けられます。このため、自動車メーカーとサプライヤーの両方がリモート診断を使用して、製造工程の初期段階で迅速かつ安全にシステムを診断できます。
  • サービス工場内のお客様の車両
    サー ビス工場では、診断エキスパートに相談しなければならない状況がしばしば発生します。予想外の複雑な問題が発生した場合、Indigo Remoteでは「車両ドクター」または本社の開発者が即座に支援します。これにより、エンドユーザとなるお客様に迅速で費用効率の高いサービスを提供で きます。

 

さらに表示
Indigo - 遠く離れた場所からリモート診断

スウェーデン、零下20度、降雪あり。雪に覆われた氷の湖でテストドライバーが寒冷地テストドライブを行っています。カーブでのブレーキ操作中、ドライバーは車両の挙動に違和感を覚えました。原因はブレーキシステムにありそうです。

さらにテストを重ねた結果、ベテランのテストドライバーである彼は、その現象が極めて特殊な条件下でしか発生しないことにすぐ気付きました。

システム開発者が真冬のスウェーデンまであわてて出向く必要はありません。遠く離れた場所からリモート診断を使用して車両にアクセスする実際の利用事例についてはこちらの記事をご覧ください。

さらに表示

Indigo Remote Access Point - Request Download

さらに表示

対応インターフェイス

  • ベクターハードウェア:VN16xx (USB)、 VN5610A、VN5640、VN8950、VN8970VN8810VX113xVX0312
  • PassThruデバイス:J2534ハードウェア、Ford VCM-I / VCM-II、GM MDI、GM MDI II、GM Peak Dongle
  • ISO 22900-2に基づくD-PDU APIデバイス

関連情報

ファクトシート:

 

テクニカルアーティクル:

 

さらに表示
オペレーティングシステム* Windows 10 Build 1903 or higher
プロセッサー 2.0GHz以上のCPUを搭載したPC
メモリー (RAM)
2 GB

 *仮想化は考慮していません。仮想環境での動作は可能ですが、環境依存もあり動作確認していません。遅延の発生する仮想環境で利用する場合、ベクター製インターフェースの使用が有効と考えています。

さらに表示

ベクターのナレッジベースでは、グローバルのお客様FAQを掲載しています。

 

さらに表示

トレーニング

Indigo - トレーニング

ベクター・ジャパンでは、ベクターのソフトウェアツール、ソフトウェアコンポーネント、最新のバステクノロジーやプロトコルに関する日本語のトレーニングを多数開催しております。トレーニングの概要につきましては、トレーニングポータルにてご紹介しておりますので、是非ご覧ください。

関連ページ

Benefit from Further Vector Diagnostic Solutions

vFlash

CAN、FlexRay、LINまたはEthernet (DoIP) 経由でフラッシング

詳細情報
リモート診断/リモートリプログラミングのソリューション

車両開発において、リモートアプリケーションは欠かせない要素となっています。

詳細はこちら
Remote D-PDU API

標準規格のD-PDU API(ISO 22900-2)による車両とのリモート通信

詳細はこちら
CANoe.DiVa

ECUの診断通信機能の評価を行うテストモジュールの自動生成と自動実行

詳細情報
CANdelaStudio

さまざまなプロセスで有効活用できる形式の診断仕様書を作成するためのツール

詳細情報
ODXソリューション

ベクターは、すべての診断関連の製品でODXに対応し、ODX診断データを簡単かつ効果的に活用できるようにします。

詳細はこちら
OBD

オンボード診断(OBD)のツールとサービス

詳細はこちら
導入事例とアーティクル

テクニカルアーティクルと導入事例の一覧

詳細情報
Diagnostic Engineering Services

Services with comprehensive know-how in diagnostics.

More about Engineering Services