新しい名前で、さらに多くのメリットを
ベクターでは、ソフトウェアの協調開発と継続的インテグレーションの観点から、AUTOSAR製品のコンセプトの簡素化に取り組んでいます。この一環として、DaVinci Configurator Proの名称を「DaVinci Configurator Classic」に変更しました。
特長
- 自動車メーカーのシステム/診断記述に基づき、ベーシックソフトウェアを自動的にパラメーター化
- ベーシックソフトウェアおよびRTEのすべての領域に、専用の設定用ユーザーインターフェイスを装備
- サードパーティのモジュールを手軽に統合
- 設定の検証に問題解決のためのヒントを提供
- ワークフローのサポートにより、ECUソフトウェアの継続的統合に対応
適用分野
ベーシックソフトウェアおよびRTEの設定
ベーシックソフトウェアおよびRTEの検証
以下ではそれぞれのユースケースと、必要なDaVinci製品の概要を説明しています。
標準のユーザーグループ



エキスパートのユーザーグループ


バージョン5.23の主な特長
入力ファイルのワークフローとプロジェクト更新ワークフローの表示改善
- ログビューから入力ファイルワークフローへアクセス可能
- 新機能:xmlベースのログファイルが利用可能
「Add ECUC File References」機能を更新
- 複数の項目を迅速に選択
- 選択内容に応じたアクションをツールバーに表示
機能
MICROSAR Classic RTEの設定
モジュール開発
ワークフロースクリプトの開発
![[Translate to Japanese:] Option WF: Automatic correction of input data during project update.](https://cdn.vector.com/cms/content/products/DaVinci/DaVinci_Configurator_Pro_Img10_Option_WF_Highslide.png)
System Descriptionスクリプトの開発(Python 2.7)
- System Descriptionレベルでの入力データ修正
- プロジェクト更新中にスクリプトを自動実行
- DaVinci Configurator Classicで実行するスクリプトファイルのシグネチャ生成及び適用
自動化スクリプトの開発(Groovy)
- パラメーターの編集、検証結果へのアクセス、解決アクションの実行などの多様なアクションを自動化
- スクリプトプロジェクトを簡単にセットアップするための支援機能
- IntelliJ IDEAなどのツールを用いたスクリプトのデバッグ
- ユーザーインターフェイスやコマンドラインからスクリプトタスクを実行可能
注: これらは以前オプションWFに搭載されていた機能です。
その他の便利な機能
- 自動車メーカーのシステム/診断記述ファイルからパラメーターを導出
- 導出済みパラメーターを書込み禁止で表示
- 導出済みパラメーターの上書きを管理下で個別に行うことにより、システム記述の誤りを修正
- システム記述の変更後に設定を自動更新
- システム記述から導出されたパラメーターなどに関するHTMLのレポートを生成
- Post-build loadable ECU用に設定フェーズを切替え。これによってプリコンパイルパラメーターへの禁止されている変更を防止
- プロジェクトの各分岐を統合するための差分/マージ機能
- モジュール設定を独立したファイルに小さい単位で保存することにより、ファイルベースのコンフィギュレーション管理システムによる管理を容易に
DaVinci Configurator Classicに統合されたAUTOSAR Network Explorerにより、ARXML形式のネットワーク記述を編集
- バリアント(AUTOSARのコンセプトに準拠したEvaluated Variant Set)を定義
- バリアントごとに入力ファイルセットを選択
- すべてのバリアントを含む全体的なコンフィギュレーションを作成
- 1つのバリアントを表示するためのインターフェイスフィルター
- 各パラメーターの変動部分/不変部分を表示
継続的インテグレーション
これまでご利用いただいていたオプションCIは、新製品のDaVinci Teamに統合されました。
DaVinci Teamは、アプリケーションソフトウェアコンポーネントのための標準化された統合パイプラインとして、DaVinci Configurator Classicを継続的インテグレーション(CI)のために拡張します。Davinci Teamによって、ソフトウェア開発者は迅速かつ標準化されたプロセスに従いソフトウェアに対する変更や新規機能の統合が可能となります。これによって、ECUターゲット上での機能テストを早い段階で実施出来る可能性が生まれます。DaVinci Teamは、ソフトウェア統合の長期化による、開発プロセスの停滞期間を短縮します。詳しくは動画をご覧ください。
関連情報
コンポーネント | 推奨要件 | 最小要件 |
プロセッサ1 | ヘキサコア | デュアルコア |
メモリ(RAM) | 16GB 大規模なプロジェクトの場合は32GB | 8 GB |
画面解像度 | 1920 x 1080 | 1600 x 900 |
オペレーティングシステム | Windows 8.1、10(64bit版) | Windows 8.1(64bit版) |
ディスク | SSD | HDD |
1 DaVinci Configurator Proの性能はCPUのクロック周波数に大きな影響を受けます。
オプションCIのシステム要件
ユースケースによっては、統合ワークフローが外部ツールに依存する場合があります。次の表にはそのような依存関係と、それらのツールが必要になるユースケースが記載されています。さらに、それぞれの外部ツールの対応最小バージョンもこの表に記載されています。これらのバージョンであればワークフロープラグインとの互換性は保証されていますが、これらの下位バージョンでも動作する場合があります。上位バージョンは、その外部ツールにAPIの互換性を損なうような変更が加えられない限り動作します。これらの上位バージョンで問題が発生した場合は、ベクターのサポートにお問い合わせください。なお、必ず各ツールのバージョンの最新のサービスパックを使用してください。
外部ツール | バージョン | VTT I | VTT BSW E | REAL |
Gradle | 5.6 | あり | あり | あり |
Java Runtime Environment | 1.8 | あり | あり | あり |
DaVinci Configurator Pro | 5.19 | あり | あり | あり |
DaVinci Developer * | 4.4 | あり | あり | あり |
vVIRTUALtarget basic | 2.0 | あり | なし | なし |
vVIRTUALtarget pro | 2.0 | なし | あり | なし |
CANoe | 12.0 | オプション | オプション | なし |
Microsoft Visual Studio | 12.0 | あり | あり | なし |
MakeSupport | 4 | なし | なし | オプション |
* 内部的な制約のため、現行バージョンのインストールが必要です。ただし、ライセンスは必要ありません。
ワークフローのユースケースでは、以下の略語を使用しています。
ユースケース | 略語 |
VTT統合 | VTT I |
VTT BSWエミュレーション | VTT BSW E |
実際のターゲット | REAL |
DaVinciツールの前提条件として必要になるDaVinci External Componentsパッケージは個別には記載しておりません。VTTのユースケースにはDaVinci External ComponentsにバンドルされているIron Pythonが必要です。
MICROSARベーシックソフトウェアモジュールの設定には、互換性のあるバージョンのDaVinci Configurator Proが必要です。互換性マトリックスはベクターのKnowledgeBaseからダウンロードできます。
ダウンロード
ニュース/イベント
トレーニング

AUTOSARとAUTOSARベーシックソフトウェア、そしてそのツールに関する知識を深めたい皆様を対象に、ベクターは1日から5日間のモジュール式のAUTOSARワークショップを開催し、AUTOSAR 4とAUTOSAR 3を交互に取り上げています。お申し込みいただくモジュールでは、以下が提供されます。
- AUTOSAR Methodologyの説明
- ECU開発におけるすべての主要なテーマに関する洞察
- 各自動車メーカーの特徴の説明
- ISO 26262に準拠した機能安全対応ECUのためのベクターのソリューション、MICROSAR safeの紹介
各モジュールの詳細については、トレーニングポータルをご覧ください。