CANdelaStudio
CANdelaStudioで有効活用できる形式の診断仕様書を作成

CANdelaStudioの概要

CANdelaStudioは、ベクターのCANdela製品ファミリーの中核となる製品で、診断通信仕様書を作成するためのツールです。CANdelaStudioを使用して、容易に診断機能と診断データの定義を行うことができます。作成した仕様書はXML形式のデータベースです。

CANdelaStudioで作成したデータベースは、次のプロセスステップで有効活用できるため、診断開発プロセス全体における整合性が向上します。

  • 診断ソフトウェアの実装
  • 診断ソフトウェアの自動コンフォーマンステスト
  • 開発、製造、サービスの現場での各種診断テスターへの診断仕様提供
  • 製造、サービスの現場で使用する各種診断テスターのテストシーケンスのための診断データ作成

特長

  • テンプレートを用いて開発プロセス間での診断通信仕様の解釈の食い違いをなくすとともに、作成したデータをさまざまな自動車メーカー固有のプロトコルで再利用できるよう考慮
  • 入力時の整合性チェックにより、高品質なデータを確保
  • 操作は簡単に習得可能
  • 各種交換形式(ODX、AUTOSAR DEXT、CSV、RTF、HTML、A2L、XML、CDI)によるインポート、エクスポートで、データの再利用や流用が容易
  • 各種ネットワークの多様なプロトコルに対応(UDS、KWP2000、OBD、WWH-OBD、CAN、LIN、MOST、FlexRay、DoIP)

機能

CANdelaStudioでは、ドキュメントテンプレートを使用することで、1つのツールで各自動車メーカー固有の仕様に対応できます。ドキュメントテンプレートは、自動車メーカー固有の診断通信仕様に相当します。ドキュメントテンプレートには、基本的な診断サービスと、各ECUに実装しなければならない診断サービスが形式的に記述されています。ドキュメントテンプレートは、多数の自動車メーカーによって提供されています。

  • ECUバリアント間やECU診断仕様ファイル間の変更点の表示(比較ビュー)および、その結果の保存。比較結果表示のフィルタリング、比較結果内の検索などの機能を多数装備
  • ファイルからDTC(ダイアグノスティックトラブルコード)のインポートと、ファイルへDTCのエクスポート
  • 各 DTC に関連した、さまざまな情報の定義

バージョン12の新機能

AUTOSARイベント

  • ECUフォルトメモリーの実装において、システムフォルトは、イベントとしてマッピングされます。診断プロトコルでは、一つのDTCに一つまたは複数のイベントが紐づけられます。AUTOSAR DEXTフォーマットを使ったECU内のイベントのコード生成のために、CANdelaStudio 12ではAUTOSARに準拠したイベントの詳細プロパティ設定とイベントのDTCへのマッピングを行えるようにしました。複数のイベントをひとつのDTCにマッピング(Event combination)でき、また一度に複数のイベントを選択してDTCへマッピングすることもできます。

AUTOSARソフトウェアコンポーネント(SWC)との同期

  • CANdelaStudio 12ではRequirementsIDを使用していないケースのために、UUIDベースのSWC同期にも対応しました。SWC同期は、UUIDを含んだかたちで選択されたオブジェクトをまずインポートプールにインポート。そこから手作業でそれらを診断インスタンスに移動。その後のSWC同期は、UUIDに基づいてCANdelaオブジェクトを更新します。

その他の最適化

  • 新しいダイアグのスティックインスタンスを作成する際、ダイアログ上でDIDをその場で簡単に生成可能に
  • バリアントウィザードによる新しいバリアントの生成
  • CDDTのアップデートに伴うCDDの更新方法を見直し、アップデート時の比較表示画面の表示を改良
  •  その他いくつものユーザーインターフェイスの改良

DID関連の情報定義と生成

ODX

  • ODX 2.2、2.1、2.0.1形式のファイルへのエクスポートおよびODX2.2、2.0.1形式のファイルからのインポート
  • ODXエクスポートの広範なオプション設定(テーブル、サービス指向など)
  • ODXデータの部分的インポート(たとえば、レイヤーやサービスのみ)
  • ODXStudio ViewでのODXデータの表示
  • オブジェクトID(OID)およびテキストID(TID)のエクスポート対応

 

AUTOSAR

  • AUTOSAR System Descriptionからシグナルの簡単なインポートと変換に対応
  • AUTOSAR Diagnostic Extrac(t DEXTファイル)を生成するためのエクスポート機能。エクスポートされるファイルは、AUTOSAR4.2.2/4.3.0の「Diagnostic Extract Template」に対応
  • CANdelaオブジェクトと、AUTOSAR System Extract (SYS-EX)内の対応するオブジェクトとの自動リンク

 

CANdbおよびFIBEX

  • データオブジェクトやシグナルをDTCに変換することが可能

 

レポート

  • RTF形式およびHTML形式で診断仕様書をエクスポート
  • CSV形式のファイルへ診断サービスの概要をエクスポート

エディション

診断仕様を診断データベースに定義するために必要なすべての重要な機能を備えています。テンプレートにて、ECU識別子、エラーの読込みおよび消去などの診断データと使用する診断サービスは自動的に組み合わされるように定義されています。

【対象者】 診断プロセスに関わるすべての方に、CANdelaStudio Standardをお勧めします。

 

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廉価版のCANdelaStudio ViewXでは、診断データベースファイルの変更はできませんが、診断データベースに記載された診断仕様や診断データの表示、コンペアー、エクスポート機能を備えています。

【対象者】 テストシーケンスの作成者やテストシステムのユーザーなどに適したバージョンです。

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CANdelaStudio Proはさらに、多言語で診断仕様を作成するための機能を備えています。それを目的とした診断データベースの半自動翻訳がサポートされており、翻訳された診断データベースはStandardエディションでも編集できます。TMX仕様に基づいた拡張可能な翻訳辞書を生成して使用できます。西ヨーロッパ諸国の言語以外にも、日本語も対応しており、日本語への翻訳も可能です。

【対象者】 国際的なプロジェクトや、複数言語の仕様書が必要なプロジェクトに。

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診断テンプレートの作成または変更が可能なエディションです。

  • 診断プロトコルサービスの変更
  • フォールトメモリーの定義(個々のDTCの構造および特徴)
  • 診断機能の相互依存性を考慮して、診断クラスを変更
  • TMX Editorを使用して、テンプレートファイルの翻訳と翻訳メモリーの編集が可能

【対象者】 ECUグループや車両モデルシリーズのグローバルな診断仕様の取りまとめ責任者に適しています。

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関連情報

ファクトシート:

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要素 推奨 最小要件
プロセッサー Intel Core i5 3.0 GHz以上 Intel Core 2 Duo 2.6 GHz
メモリー (RAM) 4GB 2GB (32bit)または4GB (64bit)
画像解像度 1280 x 1024以上 1024 x 768
オペレーティングシステム Windows 10/8.1/8/7/Vista(Vistaは32Bitのみ)
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