eMobilityAnalyzer
HV(高電圧)測定の本質を探るために

eMobilityAnalyzerとは

eMobilityAnalyzerはEV開発のための関数ライブラリです。eMobilityAnalyzerはベクターとCSMが提供するスケーラブルなeモビリティ測定システムの中核であり、複雑な数学アルゴリズムを使用して、電流や電圧などの生値から、電力その他の注目すべき演算値を算出します。
ユーザーインターフェイスはグラフィカルで使いやすく、このアルゴリズムを簡単に利用することができます。このシステムでは、演算値として結果をオンラインで生成します。そしてその演算値を直ちに視覚化、トリガー条件や新たな計算などに使用できます。時間の掛かるポストプロセスの中間ステップもなく、結果がオンラインで提供されることが、より効果の高いテスト手法を可能にします。

eMobilityAnalyzerに関するすべての情報は以下のドキュメントにまとめてあります。

メリット

  • 実験室で使用されるパワーアナライザ―機能を、自動車グレードの測定システムで実現
  • 高速入力シグナルのオンライン演算
  • 演算結果を記録、さらなる計算処理、トリガーなどに直接利用可能 

適用分野

ベクター/CSMが提供するeモビリティ測定システムは、以下をはじめとするHVアプリケーションを余すところなくカバーします。

  • 三相電動モーター
  • インバーター
  • HVの電源回路およびコンポーネントのコンプライアンステスト
  • ACもしくはDC充電器
  • PTCヒーターなどのパルス負荷
  • DC/DCコンバーター

最高の精度を得るには、CSMモジュールで測定した、正確かつ精度よく同期されたアナログのソースシグナルを、この関数に入力します。

ベクターとCSMはお客様の専門家との定期的な交流を通じてeMobilityAnalyzerライブラリを継続的に開発し、この関数の能力を絶えず高めています。新しいご要望がありましたら、遠慮なく弊社にお問い合わせください。

 

高調波解析の例

関数の概要

Ripple 入力シグナルの変動に関するパラメーターと、その平均値およびRMS値を返します。これは、サージを伴うDC電流や電圧に対する残留リップルの解析に理想的な関数です。
DC Analysis 有効電力およびエネルギーと、DC領域での電圧および電流に対する残留リップルを測定します。これはトラクション領域(インバーターの入力)や高電圧コンポーネントのコンプライアンステストのためのオンボード電源解析にも適用されます。
DC Efficiency コンポーネントの設計と最適化では、コンポーネントで生じる損失の値が主に使用されます。この関数は、入力電圧および電流だけでなく、テスト対象のコンポーネントの出力から効率を直接算出します。全体の効率と電力損失も計算します。
Charger Efficiency 送電網から直接電力が供給されるオンボードチャージャーの効率を測定します。出力と三相の入力の電圧と電流に基づき、有効入出力電力と総エネルギーを算出します。これらにより、充電サイクルにおける全体の効率と電力損失が得られます。
Inverter Efficiency 三相インバーターの効率を計算します。また、消費/生成された有効電力、損失電力も算出します。
Harmonics シグナルの高調波解析を行い、基本波と15次までの高次高調波を所定の時間間隔で解析します。高調波成分の真のRMS値を計算するだけでなく、シグナル全体の真のRMS値および全高調波歪率も算出します(IEEE 1459-2010)。基本周波数はユーザーが入力した周期から自動的に決定されるため、非線形性の高い負荷のシグナルも解析できます。
eMotor Power Analysis スターまたはデルタ結線を使用する三相電気モーターの有効電力、皮相電力、無効電力、力率、電流周波数、総エネルギーを算出します。さらに各相の有効電力も算出します。
PWM Power Analysis パルス幅変調(PWM)入力によって作動する負荷の電力消費を解析します。有効電力、皮相電力、無効電力の計算のほかに、基本周波数、デューティサイクルなどのPWMシグナルの一般的な特性も測定します。
eMotor Y Delta 端子間電圧と相電流に基づき、この関数はスターデルタおよびデルタスターの変換を行います。パワーアナライザ―関数であるeMotor Power Analysisを使用する前に、配線が適切かをチェックすることに役立ちます。
Shaft Power 外部センサーの回転速度とトルクに基づき、機械的出力および仕事量を計算します。出力は指定された時間枠で平均化されます。
Axle Power Shaft Powerに似ていますが、2つの外部センサーに対応します。さらに、平均回転速度と総トルクを測定します。

 

その他の強力なライブラリ関数

Linear Mean システムの電気的特性に加えて、その他の数量の分析と参照も必要になります。たとえば平均温度やその他の関連するアナログECUシグナルなどがこれに該当します。この関数は指定された時間枠で、任意のシグナルの平均値を算出します。
True RMS PWMまたはその他の一般的なシグナル波形で作動する負荷の測定では、RMS値に注目することがよくあります。この関数は与えられた入力の真のRMS値をオンラインで返します。
Slope 指定された時間枠でのシグナルの平均の傾きを推定します。この関数は移動窓を使用し、通常の微分よりもノイズの影響を受けにくいため、ロバストなトリガーのアプリケーションに非常に適しています。
PWM Analysis パルス幅変調シグナルの基本周波数、デューティサイクル、真のRMS、高/低値を算出します。

 

eMobilityAnalyzerは以下のソフトウェアでご利用いただけます。

CANape

CUのパラメーターの最適化(キャリブレーション)

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CANape log | 要求の厳しいADASログタスクに効率的かつ柔軟に対応

測定/キャリブレーションツールのCANapeとベクターロガーハードウェアを組み合わせた高機能なソリューション

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vMeasure exp

複雑な測定タスクを確実に解決

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vMeasure log

vMeasure logで複雑かつ高度なロギングタスクを簡単に

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測定データの表示、評価、文書化のためのプロフェッショナルツール

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ファクトシート

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