パラメーターセットのチーム内コラボレーション – CANapeオプションvCDM
vCDMなどのキャリブレーションデータ管理システムは、世界中に分散する大規模チームによるコラボレーションを取りまとめます。vCDMには、作業部署の体系化や権限およびバリアント管理のための機能が多数用意されています。また、このシステムは多様なデータソースとツールに対応できるよう、オープンに設計されています。CANapeオプションvCDMは、多くのユーザーがvCDMで作業するために必要な機能を提供します。ワークフローはキャリブレーションエンジニアのために最適化されており、CANapeのユーザーインターフェイスに完全に統合されています。さらに、CANapeオプションvCDMは、小規模および中規模のチームにコラボレーションのシンプルなモデルを提供します。
主な特長
- CANapeのシームレスな統合と、直観的なユーザーインターフェイスによるユーザーからの高い評価。あらゆる処理を単一のツールで実行可能
- 2人で同時にパラメーターを編集する際の競合を検出および解決し、データ交換を確実に実施
- パラメーター値の変更の追跡により、高い透明性を実現
- ベクタークラウドを利用することで投資コストを排除(運用コストの償却処理が可能)
- スケーラブルなソリューション: 2名から2,000名のユーザーに対応。vCDMへのアップグレードも可能
- CANapeとvCDMサーバー: 極めて相性のよい、実績と信頼のアプリケーション
- CANape vCDMオプションは既存のvCDMシステム上でも使用可能
機能
ユーザーはCANapeのデータセット管理機能を使用できます。データセットはいずれも、他のユーザーと簡単に共有でき、招待されたユーザーは、それらのデータセットを自分のCANapeに直接ダウンロードできます。パラメーターに加えた変更はネットワークに送ることができます。同じく、他ユーザーからの変更が自分のPC上で更新されます。同一のパラメーターに同時に変更を加えた場合に生じる競合は直ちに画面に表示され、ユーザーが解決できます。各パラメーターへの変更は、どのユーザーがいつ行ったのかを確認できます。
ユーザーがデータセットを作成し、パラメーターの設定も完了した場合、今度はこれまでそのユーザーのPC上にのみ置かれていたデータを共有して保存しなければなりません。これを行うには、リボンから[データセットの共有]を選択します。
その後、共有するデータセットと、共有先となるユーザーの名前を選択します。これによってそれらのデータセットがサーバーに読み込まれ、招待されたユーザー側での利用が可能になります。この際のサーバーは社内ネットワークに置くこともできますが、ベクタークラウドソリューションを利用することもできます。
CANape上では共有データセットには特別なアイコンが付けられます。ユーザーは、そのデータセットが共有先のユーザーのPC上とサーバー上とで利用可能になったことを即座に確認することができます。
CANapeのデータセットのプロジェクトでは、ローカルと共有の両方のデータセットを保持できます。ローカルのデータセットはいつでも新たに追加して共有できます。
CANapeオプションvCDMとvCDMの相違点
要求が拡大し、データ管理のための機能が新たに必要となった場合、オプションvCDMのライセンスをvCDMクライアントのフルライセンスにアップグレードできます。
機能 | CANapeオプションvCDM | vCDMクライアントアプリケーション |
---|---|---|
共有データセットに対する共同作業が可能 | ● | ● |
競合の検出および解決 | ● | ● |
履歴を使用した変更の追跡 | ● | ● |
共有データセットの作成 | ● | ● |
vCDMプロジェクトの作成 | - | ● |
vCDMデータセットを完全にサポート | 使用のみ | ● |
役割および権限 | 使用のみ | ● |
ワークパッケージ | 使用のみ | ● |
自動バリアント管理 | 使用のみ | ● |
● = あり
共有データセットのみのCANapeユーザーは「vCDMオプション」のライセンスが必要です。vCDMプロジェクトの作業を行うキャリブレーションエンジニアは、CANape用の「vCDMオプション」のライセンスが必要です。また、データインテグレーター/プロジェクトリーダーは、vCDMクライアント用の「vCDMセンター」のライセンスが必要です。
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