オンラインおよびオフライン解析用の熱力学データや有益な状態図の表示
あらゆる空調や冷却システムの開発およびテストにおいて、圧力や温度などの物理的変数がテストベンチやテスト車両で記録されます。そして、他の測定シグナルやECU内部値も同時に記録されることが一般的です。空調技術を担当するエンジニアは、システムの設定、および採用されている部品や冷却液を評価するために、熱力学データを視覚化する特有の手段が必要です。
CANapeのオプションThermodynamic State Chartsを使用すれば、熱力学データを他の測定データと同期を取りながら表示することや、極めて有益な情報が得られる状態図を生成して、オンラインおよびオフライン解析に利用することも可能になります。
主な特長
- 多様なデザインの状態図に応じたさまざまな設定を選択可能
- 専門企業であるTLK-Thermo社の豊富なTILMedia物質ライブラリから熱物性を選択し、実在気体と混合気体の両方に使用可能
- 状態図のオンライン計算と、それに対する等値線の個別の適合
機能
オプションThermodynamic State Chartsを使用すれば、マウスを数回クリックするだけで、さまざまなデザインの熱力学状態図を生成することができます。これにより、自動車の冷却サイクルのオンライン解析を簡単に行うことができます。状態図のタイプは以下の中から選択できます。
- 圧力-エンタルピー(ph)
- 圧力-比体積(pv)
- 圧力-温度(pT)
- 温度-エンタルピー(Th)
- 温度-エントロピー(Ts)
図を設定する際は、幅広い物質を選択できるだけでなく、混合物の使用も可能です。表示される状態図に関連した温度や圧力などの変数は、物質のデータに基づき、測定されたシグナルから計算されます。サイクル内で欠けている基準点を決定することも可能です。
関連情報
オプションThermodynamic State ChartsはCANapeバージョン16.0 SP3以降でサポートされます。
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