CANape
ECUの測定、キャリブレーション、診断およびフラッシング
CANape 16.0 - New Functions and Use Cases(英語)
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CANapeの概要

CANapeの主なアプリケーション領域は、ECUのパラメーターの最適化(キャリブレーション) です。データ測定中にキャリブレーションとシグナルの記録を同時に行うことができます。CANapeとECU間の通信は、マイクロコントローラー固有のインターフェイスと測定・キャリブレーション ハードウェアであるVX1000を介して行ったり、XCPやCCPプロトコルを介して行うことで実現します。
CANapeでは診断アクセスやバス解析のほか、アナログ測定デバイスの統合が可能です。キャリブレーションデータの管理、レポート作成、測定データ評価を簡単に実行できるCANapeは、ECUキャリブレーションのための包括的なツールとなっています。

特長

  • 標準規格に基づくオープンでフレキシブルなプラットフォーム
  • アナログ/デジタル信号やGPS等の様々なソースからのデータを時間同期計測
  • パラメーターのキャリブレーションとマネジメント機能を提供
  • 最高データレート100MByte/秒を実現するECUの高性能インターフェイス
  • 高サンプリングレートのアナログ測定デバイスを簡単に統合可能
  • データ解析機能による測定データの自動評価
  • Simulink/Stateflowモデルの統合および評価
  • 効率的なラピッドプロトタイピングのプラットフォーム

適用分野

キャリブレーション/パラメーター設定
画像:特性カーブと特性マップを簡単に変更できる数値ウィンドウとグラフィックキャリブレーションウィンドウ
特性カーブと特性マップを簡単に変更できる数値ウィンドウとグラフィックキャリブレーションウィンドウ

キャリブレーション/パラメーター設定は数値およびグラフィックベースのUIを介して行います。ユーザーが自由に構築可能なパネルデザイン機能を使う事 で、特性パラメーターの表示や適合作業を独自の画面構成で行う事も可能です。キャリブレーション/パラメーター設定では次の機能が利用可能です。

  • ECUメモリ上でのオンラインキャリブレーションおよびCANapeのキャッシュ上でのオフラインキャリブレーション
  • キャリブレーションの履歴をデータ収録に時間同期して記録
  • パラメーターエクスプローラー機能を使ってECUのすべてのパラメーター構造を可視化し、1画面でキャリブレーション
  • 収録したデータのある時間におけるパラメーターをパラメーターセットとして生成する事が可能
  • パラメーターセットをC、H或いはMAT形式で出力してソフトウェア開発にフィードバックすることで開発プロセスの効率化を支援
  • CDMスタジオを利用してパラメーターセットファイルの管理が可能
  • パラメーターセットファイルはキャリブレーションウィンドウでの読み込み、可視化および編集が可能で、ファイル単独でのバッチ処理も可能
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Screenshot CANape windows for measurement

CANapeはCCP/XCPプロトコルによって、ECUプロセスに同期した内部演算値や適合パラメーターを収集します。ECUの測定データは、CANやFlexRay等の車載通信バス、GPS、オーディオ、ビデオ及びその他のデバイスの測定データと時間同期性を確保した状態で記録され、様々なGUIで可視化されます。マルチレコーダーコンセプトは収録条件を事前定義する事で各データの自動収録を実現します。

CANapeの測定データ収集および可視化機能

  • 用途別に設計された様々なタイプの解析ウィンドウとユーザーが作成可能なパネルデザイン機能
  • ASAM MDF 4.xによるデータ収録によって、後工程のソート処理が不要になり、4GBを超えるファイルをサポート
  • CAN バスデータのログをBLFまたはMDF 4.x形式で記録
  • DAQリストの詳細設定と測定設定における各シグナルへの測定レート適用
  • DAQリストの設定を最適化することにより、データタイプに依存しない最大のデータ転送を実現
  • トレース ウィンドウ でのバス通信解析
  • ECUソースコードで定義された構造体は測定オブジェクトとして使用可能
  • 測定対象から得た値ををユーザー関数やMATLAB/Simulinkモデルに入力してリアルタイムに演算処理し解析する事が可能
  • プリトリガー時間およびポストトリガー時間のデータ収録が可能
  • スカラー値および配列の時間同期取得
  • 暗号化されたCANメッセージの復号化
  • CANapeをBrick PC等にインストールする事でスタンドアローンデータロガーとして利用
  • ベクターのデータロガーでXCP/CCP通信するためのSeed&Keyの生成
  • 測定/キャリブレーションハードウェアと使用するデバッグインターフェイスの組み合わせによって、ECU単体で最高データレート100MByte/秒を実現
  • データの収録条件を事前に定義しておくことで、動画・オーディオの収録を自動制御し走行状況を安全に記録

サポート対象のハードウェアインターフェイスとプロトコル

  • CAN、CAN FD、Ethernet、BroadR-Reach、FlexRay、LIN、MOSTバスのサポート
  • CCP
  • XCP on CAN、CAN FD、FlexRay、Ethernet、BroadR-Reach、SxI
  • KWP2000 on K-Line
  • ISO 14230 (KWP2000 on CAN) およびISO 14229 (UDS)
  • ISO/TF2およびVW-TP2.0トランスポートプロトコル
  • ISO トランスポートプロトコルおよび「AUTOSAR」「BMW」トランスポートプロトコルによるISO 14229(UDS)over FlexRay
  • SAE J1939およびGMLANのモニタリング
  • ベクターのVX1000測定およびキャリブレーションソリューションの高速コントローラーインターフェイス (Nexus、DAP、JTAG、GigRF、AURORAなど)
  • ※(上記以外は別注
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VX1000システムは、測定およびキャリブレーションタスク用に最大40MByte/秒のデータ処理能力を持つ、モジュール式ソリューションで す。車両やテストベンチ、実験室での使用が可能です。ECUの実行時間への影響を最少化しつつ、最大のデータ処理能力を実現するため、データへのアクセス は、マイクロコントローラー固有データトレースインターフェイスとデバッグインターフェイスを介して行います。

CANapeへのイン ターフェイスの他に、標準化されたXCP on Ethernetプロトコルを使用することで、他の測定ツールやキャリブレーションツールへのインターフェイスが可能になります。使用するコントローラー によっては、測定によるコントローラーへの影響が事実上ない場合もあります。

Photo with Base Modules VX1132 and VX1060, VX1453 Generic HSSL POD, VX1543A Serial POD
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  • ベクターのスケーラブルな測定およびキャリブレーションハードウェアであるVX1000により、最大100Mbyte/秒のデータ転送速度を実現
  • CAN、LIN、FlexRay、MOST通信のためのベクターのハードウェアインターフェイス
  • AUDインターフェイスを使用した高速な測定を可能にするDTSインサイト社のRAMScope
  • XCP on Ethernetを使用したETAS社のECUインターフェイスXETK
  • デュアルポートRAMを使用したCompact Dynamics製のECU通信ソリューション
  • 様々なプロセッサー向け、異なるデバッグインターフェイスを使用したiSYSTEM社のオンチップ&インサーキットエミュレーター

Graphic supported measurement systems and manufacturers for ECU communication by CANape
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CANapeは、スタンドアローンデータロガーとして全自動で測定データを記録します。このツールでは、事前に準備されたコンフィギュレーションを使用してECU内部のデータをアナログ測定データおよびバスデータと同期させて取得することができます。

ロギングの簡素化

データロガーは自律的に動作する堅牢なデバイスで、長期にわたる試験において、車両に常設し測定データをログ記録します。CANapeは、市場に流通している従来の産業用PCと組み合わせることで、データロガーとして使用するための要件を満たすことができます。

  • ECU、通信バス、測定センサー、ビデオ、オーディオ、GPSなどの、多様なソースから取得したシグナルを時間同期して記録
  • ユーザーの操作なしで事前に設定された測定を開始
  • フォールトトレラントな測定: エラーが発生した場合、測定データの取得を継続またはリセット(通信が中断された場合など)
  • トリガー条件を使用して、保存されるデータの量を削減したり、フォールトメモリーレポートなどの(診断)スクリプトを起動したりすることが可能
  • 測定中の音声コメントの録音:ドライバーはハンドルから手を放すことなく、マイクロフォンを使っての録音が可能。特定の走行状況での解析に重要な補足情報を提供

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  • NMEA互換GPSレシーバー
  • IDS Imaging Development Systems GmbH社のµEyeカメラ
  • 走行安全性研究やマンマシンシステム開発分野で利用されるようなビデオシステム

    • Seeing Machines のfaceLAB
    • Ergoneers のDikablis

  • DirectXドライバーの利用でその他のカメラもサポート
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画像:サポート対象の測定システムおよびアナログ/デジタル測定メーカー
サポート対象の測定システムおよびアナログ/デジタル測定メーカー

CANapeには以下の測定デバイスを相互接続できます。

  • ベクターのI/Oソリューション
  • CANバス経由で接続されたすべての測定データ取得デバイス(Caetec社、CSM社、IMC社、Ipetronik社のデバイスなど)
  • CSM社のAD-SCan MiniModule(オーバークロックCANバスで最大10kHzのサンプリングレートを実現するCSM 2Mbit/秒帯域幅)
  • EtherCATからXCP on Ethernetへのゲートウェイを含む、CSM社の800kHz測定ソリューション
  • ETAS測定モジュールシリーズ: ES400およびES600 - ES650
  • DAQmxシリーズなどNI社製のアナログおよびデジタル測定ハードウェア
  • Solartron社製IMP熱測定モジュール
  • Jäger Computergesteuerte Messtechnik社製ADwinシステム
  • HBM社製QuantumXおよびSoMat eDAQ
  • Ipetronik社のXCP on Ethernet経由のMx-SENS 8
  • Seeing MachinesのfaceLAB(走行安全性研究やマンマシンシステム開発分野で利用されるようなビデオシステム)
  • ErgoneersのDikablis(走行安全性研究やマンマシンシステム開発分野で利用されるようなビデオシステム)

他 の測定システムの統合には、2つのオープンインターフェイスを使用できます。サンプリングレートが100kHzを超える高性能のアナログ測定ソリューショ ンにはDAIOインターフェイスを、データ収集システムには汎用XCP on DLLインターフェイスを用意しています。そのために必要なドライバーはユーザーが独自に作成できます。開発に際しては、ベクターからサンプルプログラムやその他サービスをご提供いたします。

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ASAM MCD3に基づく測定およびキャリブレーション

CANapeのオートメーションインターフェイスには、バスおよびECUデータへのシンボリックアクセスを可能にする機能があります。そのため、潜 在的なアプリケーションプログラムに費やされる時間とコストを大幅に削減できるという利点があります。オートメーションインターフェイスの機能は、次の機 能分野で構成されます。

  • デバイスの設定: CANapeでサポートされるすべてのバスおよびECUインターフェイスは、オートメーションインターフェイス(CAN、LIN、FlexRay、Diagnostics、CCP、XCP)を通じて使用可能
  • 測定: 測定コンフィギュレーションの設定、データ取得プロセスの開始と停止、測定データの受け入れを行う機能をサポート
  • パラメーター値の読み取りおよびキャリブレーション
  • 診断: 入力パラメーターの設定、診断機能の実行、出力パラメーター値のポーリング、フォールトメモリーの読み取り
  • スクリプトの実行

オートメーションインターフェイスの代表的な使用例としてテストベンチがあります。 CANapeでは、C-APIやユーザーフレンドリーな高性能COMインターフェイスはもちろんのこと、ASAM ASAP3およびASAM MCD 3MCインターフェイスもサポートしています。また、診断データへのアクセスには使いやすいインターフェイスを使用するため、複雑なMCD3-Dインター フェイスを数個の機能に絞り込むことができます。

機能概要

  • CANapeの汎用インターフェイスにより、クライアントアプリケーションで主要な車載バスシステムやプロトコルにアクセス
  • CANapeは各種ツールチェーンへの統合が容易なため柔軟性に優れ、Excel、MATLAB Mファイル、テストベンチ、Visual Basicプログラム、その他多くのスクリプトを使用して制御可能

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応用分野

サポート対象となっている診断機能の構造化表示。環境データを含むすべてのDTCを表示

個々のECUの診断処理に加えて、CANapeではファンクショナルアドレスによって、複数のECUを対象にした車両機能の監視が可能です。CANと FlexRay以外に、K-Lineも物理インターフェイスとしてサポートされています。CANapeは、診断データおよびサービスへのシンボルアクセス にも使用することができます。

記述ファイルにはODXフォーマットか、ベクターCDDフォーマット が使用可能です。特別な診断記述ファイルが存在しない場合、UDSおよびKWP2000用に供給された標準ファイルにより、機能および生データへのシンボルアクセスが可能になります。

診断テスターとしてCANapeには以下の機能があります:

  • 診断機能の選択、パラメーター化、実行ができる診断コンソール
  • フォールトメモリー、DTCのシンボル表示、環境データの表示および処理のためのウィンドウ
  • グラフィック ウィンドウでのフォールトメモリー項目の可視化などによる、測定、キャリブレーション、診断の各データに対する統合アクセス
  • スクリプトによるODX制御フラッシュプログラミング
  • トレース ウィンドウでの診断通信の全特性解析:メッセージ、転送プロトコルデータ、プロトコルデータ、診断データ
  • 診断機能による、A2L定義ECUデータへのアドレス指向アクセス
  • 診断機能の時間順フローの可視化
  • 診断シーケンス自動化のスクリプト
  • 多くの新しい診断機能を提供し、ベクター診断ツール間のスクリプトの交換を可能にするスクリプト言語としての.NETの活用
  • 診断サービスを実行するための使いやすいオートメーションインターフェイス
  • 複数のECU IDのクエリーで診断機能を使用するためのファンクショナルアドレス
  • リクエストに応じて3Dサーバーをサポート
  • OBD ウィンドウの専用画面によるOBDデータへのアクセス
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画像:CANapeで効率的なフラッシング
CANapeで効率的なフラッシング

新しいプログラムバージョンのフラッシングは、CCP/XCPと診断プロトコルの両方を経由してサポートされています。CANapeに統合されたス クリプトエディターにより、ユーザー独自の診断ベースフラッシュジョブの開発が可能になります。フラッシュジョブの実行、ODX-Fコンテナによる自動 と、ユーザー入力を考慮した半自動のいずれかにより実行することが可能です。

関係する診断通信のあらゆる側面についてのテストオプションおよび解析のおかげで、CANapeはフラッシュジョブの完璧な開発環境となりました。 フラッシュプログラミングを最適化するため、CANapeでは、フラッシュデータの圧縮の他、複数のECUの並行フラッシングもサポートしています。

vFlashなどのその他のフラッシュツールはCANapeから呼び出すことができます。

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応用分野

測定データとデータ解析の評価

CANapeは取得済みのデータを手動若しくは自動で簡単に処理し評価するための多くのオプションがあります。

  • スクリプトによる測定ファイルの自動評価
  • 関数エディター機能で作成したC/C++ベースのユーザー関数や、MATLAB/Simulinkモデルを使用した演算処理および評価
  • シンプルなユーザーインターフェイスによる大量データの自動解析
  • グラフィック ウィンドウのX軸には任意のシグナルを設定可能
  • 拡大縮小、検索機能、測定カーソルにより、シグナル値を手動で解析する事が可能
  • 解析データの任意の時間にコメントの入力が可能
  • カスタマイズ可能なプリントテンプレート
  • MDF, CSV, MAT等さまざまなファイル形式へのインポート/エクスポート
  • 同期のビデオセグメントを持つ測定ファイルからのシーケンスのエクスポート
  • 測定ファイルマネージャーによる測定ファイルのハンドリングが容易

テクニカルアーティクル

自動車メーカーのテストベンチや耐久性試験では、車両コンポーネントの振る舞いに関わる重要なデータが収集されます。しかし多くの場合は生成されるデータ量が膨大で、データ間の相互関係も複雑であることから、関連するデータセットの特定と解析に関するフェーズにおいて非常に多くの時間を要します。 ダイムラー社は 、ベクターの測定/キャリブレーションツールであるCANapeの自動データ評価機能を利用し、オートマチックトランスミッションのテストにおける測定データ解析の高速化を図りました。

テクニカルアーティクル (PDF) - 2013年10月にドイツで発行されたElektronik automotive掲載記事の和訳

CANape 16.0の新機能

  • プロジェクト管理機能の向上 – 新しいファイルコンテナを使用してプロジェクトを簡単に共有
  • 一緒に記録された測定ファイルを一体化した測定として表示
  • LIDARシステム(Velodyne、Ibeo、Quanergy)を統合し、新しいシーンWindowに点群を視覚化
  • オプションvCDMにより、vCDMキャリブレーターのユースケースをCANapeに統合してフルカバー
  • 新しいオプションvMDM: CANapeをvMDM (Measurement Data Management)のクライアントとして使用することにより、測定データの共有、解析、インデックス付けと、高いデータ整合性の確保が可能
  • 新しい「Thermodynamic State Charts」オプションの使用により、エアコンや冷却システムの開発およびテスト時に熱力学データと状態図を表示し、オンライン/オフライン解析に利用可能
  • 診断テストにDoIP(Diagnostics over Internet Protocol)をサポート
  • UTCタイムスタンプとGPSベースのマスタークロックの併用により、測定中の正確な時間同期(PTP/IEEE 802.1AS)に対応
  • ASAP2 Editorの後継としてASAP2 Studioを統合。迅速かつ直観的に操作できるよう、グラフィカルユーザーインターフェイスが再設計され、適用分野の順に並べ替えられました
  • Excel形式の測定データを、MDF形式に変換せずに直接操作
  • トリガー付の複数の測定結果を1つのディスプレイで簡単に比較
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プロジェクト管理機能の向上 – 新しいファイルコンテナを使用してプロジェクトを簡単に共有

CANapeプロジェクト全体を、同僚や顧客とよりシンプルに、しかもより確実に交換できるようになりました。
CANapeプロジェクトは、統合されているデバイス、使用されているWindow、シグナル、コンフィギュレーションなどに関する情報を記述した複数のファイルから構成されています。これらのプロジェクト情報は、Windowsファイルシステムに基づくオープンなプロジェクトディレクトリーに格納されます。CANapeで使用されるファイルはいずれもこのフォルダーか、そのサブフォルダーに格納するのが理想的ですが、必須というわけではありません。

CANape 16.0では、必要な情報とファイルのすべてを1つのコンテナに保存できるようになりました。これにはリンクされている外部ファイルも含まれるため、それらのファイルの転送忘れもなくなります。

お客様のメリット:

  • プロジェクトを1つのファイルにまとめ、同僚や顧客とシンプルかつ確実に交換可能
  • 共有される個々のファイルの利点をそのまま維持
  • 新しい「プロジェクトマネージャー」により、ユーザーのニーズに応じた、分かりやすく構造化した形でプロジェクトを管理可能
Screenshot CANape Project Manager
Improved project management – conveniently share projects using the new file container
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一緒に記録された測定ファイルを一体化した測定として表示

Graphic CANape contiguous measurement of MDF files
Measurement files recorded together are displayed as a contiguous measurement

一緒に記録された測定ファイルを一体化した測定として表示

CANapeは、測定の開始から終了までの間に1つまたは複数の測定ファイルを作成します。多くの場合、測定データの解析では、複数のレコーダーでさまざまなタスクの実行を並行して記録したのか、あるいは1つのトリガー付のレコーダーで複数の測定ファイルを連続して作成したのかを気にする必要はありません。解析の際には、測定ファイルの数に関わらず、それらが1つの測定として扱われます。

CANape 16.0は、複数の測定ファイルを一体化した測定として表示および解析する機能を備えています。個々の測定ファイルは固有のIDに基づいて測定に割り当てることができます。測定ファイルを読み込む際には、それに関連付けられているレコーダーの測定ファイルがすべて自動的に読み込まれるか、あるいは適切なメッセージがユーザーに表示されます。

サポートされるケース:

  • 時間的に連続した複数の測定ファイル(トリガー付ファイルなど)を、一体化した測定として表示。時系列内に発生したギャップも考慮されます
  • 複数のレコーダーの同時使用などによって並行して記録された測定ファイルを並行して読み込み、一体化した同期済みの測定として表示可能
  • 並行または連続して記録された測定ファイルを表示可能
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LIDARシステム(Velodyne、Ibeo、Quanergy)を統合し、新しいシーンWindowに点群を視覚化

ADAS制御装置の開発では、ハイエンドのセンサーデータを同期的に記録し、視覚化することが欠かせません。このような場合、センサーデータは生データ形式か、処理済みの情報の形(オブジェクト)で取得および記録されます。CANapeはそのアーキテクチャーにより、さまざまなメーカーのセンサーを用いた測定と表示が可能です。

CANape 16.0では、レーダー生データを取得する従来からの機能に加え、以下のLIDARセンサーもサポートされるようになりました。

  • Velodyne (VLP-16、HDL-32E、HDL-64E)
  • Ibeo LUX
  • Quanergy M8

測定データは新しいシーンWindowに表示されます。このWindowには、受信された点群オブジェクトも3Dで出力されます。回転やズーム機能以外にも多彩なビューが用意されており、最適な解析が可能です。

Screenshot CANape visualization of a LIDAR point cloud for developing ADAS
Reliably acquire LIDAR sensor data (e.g. Velodyne, Ibeo and Quanergy) and visualize it meaningfully as a point cloud
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vCDMキャリブレーターのユースケースをCANapeに統合してフルカバー

Graphic showing collaboration within the team for calibrating ECUs
Collaboration within the team for calibrating ECUs

ベクターのvCDMキャリブレーションデータ管理システムは、キャリブレーションチームをサポートするプラットフォームであり、データベースによる成果物の一元管理が可能です。明確に定義されたワークパッケージとアクセス許可によって、大規模な部門や世界各地に分散したチームが、素早く、また分かりやすく連携した形で共同作業できます。同一のパラメーターに対する、並行した操作が原因でデータの競合が発生すると、システムにより検出および解決されます。キャリブレーションエンジニアはいずれも最新バージョンのデータで作業できます。効率的なバリアント管理と継続的な変更内容の記録がこれを保証します。

CANapeの新しいオプション製品である、オプション「vCDM」によって、キャリブレーションエンジニアはCANapeをvCDMのインターフェイスとして使用できるようになり、ネイティブのvCDMクライアントで作業する必要がなくなります。ワークフローはキャリブレーションエンジニアのために最適化され、CANapeのユーザーインターフェイスに完全に統合されています。

さらに、オプション「vCDM」を使用すれば、小規模から中規模のチームに適した、別の形のコラボレーションが可能になります。ここではパラメーター値の変更内容を、ファイルを交換せずに共有できます。パラメーターに対して競合する変更は自動的に検出されて解消されます。ユーザーは全員同じアクセス権限を持ち、すべてのユースケースを実行できます。

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オプションvMDM: CANapeをvMDM (Measurement Data Management)のクライアントとして使用することにより、測定データの共有、解析、インデックス付け、高いデータ整合性の確保が可能

Graphic with most important vMDM components
Overview of the most important vMDM components

vMDMは、測定データを社内ネットワーク上の専用サーバーとベクタークラウドの両方で効率的に管理および解析できる、一元的なソリューションです。「vMDM」オプションを使用すれば、CANape内から直接vMDMサーバーにアクセスすることが可能になります。

測定データはユーザーのPCからvMDMサーバーに、たとえばCANapeの測定後直ちに、手動または自動のいずれかで転送できます。テスト走行中など、転送時にサーバーへのIP接続がない場合、vMDMはそのアップロードをあらかじめ記録し、アクティブな接続が復帰したときに実行します。

直観的で機能ベースの検索インターフェイスにより、CANapeで測定ファイルを探し、それらを自分のワークステーションにダウンロードしてオフライン解析する作業も簡単に行うことができます。vMDMの次の拡張では、MDMサーバー上での自動データ解析が可能になり、ユーザーのワークステーションがルーチンの解析から解放される見通しです。

さらに、「ローカル vMDM」機能によって、CANapeのすべてのユーザーが自分のワークステーション上の測定データにインデックスを付け、日常的に行うオフライン解析のワークフローを効率化できます。

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新しい「Thermodynamic State Charts」オプションの使用により、エアコンや冷却システムの開発およびテスト時に熱力学データと状態図を表示し、オンライン/オフライン解析に利用可能

Screenshot CANape Option Thermodynamic State Charts
Professional display of thermodynamic state charts

エアコンや冷却システムの開発およびテストの際には、そのタイプを問わず、圧力や温度などの物理的な変数が記録されます。エアコンの技術を担当するエンジニアには、システムのパラメーター化、あるいは採用されているコンポーネントや冷却液を評価するために、熱力学的なプロセスを視覚化する具体的な手段が必要です。

CANapeのオプション、「Thermodynamic State Charts」を使用すれば、熱力学データを他の測定データと同期させて表示することができます。極めて有益な状態図がState Chart Windowに表示され、オンライン/オフライン解析に使用できます。

お客様のメリット:

  • 多様なデザインの状態図に応じた幅広い設定を選択可能
  • 専門企業であるTLK-Thermo社の広範なTILMedia資料ライブラリーから熱力学の特性を選択し、純粋な気体と混合気の両方の使用に対応
  • 状態図のオンライン計算と、それに対する等値線の個別の適合

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診断テストにDoIP(Diagnostics over Internet Protocol)をサポート

Graphic Vector Tool Platform with CANape
Increased real-time capacity for bypassing

CANapeは診断用の幅広い表示Windowだけでなく、UDS、KWP2000、OBDなどの標準規格と、それに必要なデータベースを長くサポートしてきました。

CANape 16.0ではCAN、K-Line、FlexRayといった既存のバスシステムが拡張され、「Diagnostic over Internet Protocol」、略して「DoIP ISO 13400」も含まれるようになりました。トレースWindowはDoIP通信もサポートし、ネットワークを流れるDoIPメッセージの正確な解析やデバッグに対応します。

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UTCタイムスタンプとGPSベースのマスタークロックの併用により、測定中の正確な時間同期(PTP/IEEE 802.1AS)に対応

測定システムのサンプリングレートの高速化に伴い、最大偏差がマイクロ秒単位という相応の時間同期が求められるようになりました。

Ethernet接続されたデバイスの場合、これに適したソリューションといえるのがPTP (Precision Time Protocol)を介した同期です。同じマスタークロックを持つデバイスの全部のタイムスタンプを、修正せずにそのまままとめて使用できるほか、GPS衛星から伝送されるUTCプロトコル(協定世界時)も、もう1つの信頼できるソースとして使用できます。これが特に注目されるのは、たとえば互いに接続されていない2つの測定システム(V2X/Car2x通信など)のデータを記録する場合です。両方のシステムがいずれもUTCタイムスタンプを使用していれば、測定された値の同期が可能です。

レーダー生データ、LIDARデータ、カメラのデータを複数のVX1000システムと組み合わせて記録する場合、ベクターはb-plusが提供するADAS計測技術プラットフォーム、BRICKの使用をお勧めしています。これはハイエンドのロギング用PCで、専用のハードウェア/ソフトウェアの組合せと、b-plus XTSSサービス(時間同期用のWindowsサービス)を使用します。このサービスによってUTC同期クロックが提供され、内蔵のPTPマスター経由で他のバスサブスクライバー(PTPスレーブ)に配信することが可能になります。

CANape 16.0はXTSSサービスのUTC同期クロックに専用のインターフェイスでアクセスします。これにより、UTCに同期したタイプスタンプで測定データを記録することが可能になります。

Graphic time synchronization during measurements together with UTC time stamps and GPS-based master clock
Precise time synchronization (PTP/IEEE 802.1AS) during measurements together with UTC time stamps and GPS-based master clock
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オプション

ドライバーアシスタンスシステム用のオブジェクト検証とイメージ処理アルゴリズムの最適化

[Translate to 日本語:] Screenshot CANape Option Driver Assistance
車内テスト中の客観的センサーデータと主観的印象の評価:俯瞰図からのオブジェクトの表示と、マルチメディアWindowのビデオイメージへのスーパーインポーズ

CANapeにはすでに、ECUパラメーター、CAN/LIN/FlexRay/MOSTバスメッセージ、アナログ/デジタル信号、GPS信号とともにビデオ/オーディオ信号を時間同期的に記録し、表示する機能が用意されています。オプションドライバーアシスタンスは、ドライバーアシスタンスシステム用検証ソリューションとイメージ処理アルゴリズム用テスト環境を追加することで、CANape測定、キャリブレーション、診断ツールを拡張します。

応用分野

オプションドライバーアシスタンスの柔軟なコンフィギュレーション機能は、ドライバーアシスタンスシステムの開発において幅広い応用分野をカバーします。

  • オブジェクトオーバーレイ機能を使用しての、ACC (アダプティブクルーズコントロール)、「ストップ&ゴー」システム、パーキング支援システムのオブジェクト認識アルゴリズムのチェック
  • 車線維持システム、カーブ用AFSの開発、カーブでの走行車線表示
  • ビットマップをリンクさせることによる、交通標識認識システムの有効なテストサポート
  • イメージ処理アルゴリズムの開発と最適化
  • Car2x機能をサポート (GPS Windowでの表示およびオーバーレイ)

特徴/優位性

CANapeオプションドライバーアシスタンスは、ドライバーアシスタンスシステムのセンサーで取得されたオブジェクトを、測定に同期させて記録されたビデオイメージに表示します。ECUが計算したオブジェクトデータに基づき、幾何学記号またはビットマップが、ビデオイメージの指定された位置にスーパーインポーズされます。認識されたオブジェクトと現実の環境とを比較することで、ECUのオブジェクト認識アルゴリズムを速やかかつ確実に検証します。イメージ処理アルゴリズムの機能を検証するために、CANapeのDLLによってアルゴリズムをリンクできます。オプションドライバーアシスタンスの特長として、設定が容易であること、高度な柔軟性、ユーザーフレンドリーな制御があります。

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パラメーターセットと設定値をチーム内で簡単に交換可能

Screenshot CANape Option vCDM: collaboration on paramter sets within a team
Simple loading of a shared data set in CANape. The vCDM Option eases collaboration for teams.

vCDMなどのキャリブレーションデータ管理システムは、世界各地に分散した大規模なチームのコラボレーションをコーディネートします。
vCDM には作業部署の体系化や、権限およびバリアント管理のための機能が多数装備されています。また、このシステムは多様なデータソースとツールに対応できるよう、オープンに設計されています。
CANape のvCDM オプションは、vCDM で作業するために必要な機能を提供します。ワークフローはキャリブレーションエンジニアのために最適化されており、CANape ユーザーインターフェイスに完全に統合されています。
さらに、CANape オプションvCDM は、小規模および中規模のチームにコラボレーションのシンプルなモデルを提供します。

優位性

  • 同一のデータセットをチーム内で共有して処理
  • CANape のシームレスな統合と、直観的なユーザーインターフェイスによる高いユーザーアクセプタンス。あらゆるプロシージャーを単一のツールで実行可能
  • 2人で同時にパラメーターを編集する際の競合を検出および解決し、データ交換を保護
  • パラメーター値の変更の追跡により、高い透明性を実現
  • ベクタークラウドを利用することで投資コストを排除(運用コストの償却処理が可能)
  • スケーラブルなソリューション: 2名から2,000名のユーザーに対応。vCDMへのアップグレードも可能
  • CANapeとvCDMサーバー: 極めて相性のよい、実績と信頼のアプリケーション
  • CANape vCDMオプションは、既存のvCDMシステム上でも使用可能

基本機能

ユーザーはCANapeのデータセット管理機能を使用できます。データセットはいずれも他ユーザーと簡単に共有できます。ユーザーは招待を受けると、それらのデータセットを自分のCANapeに直接ダウンロードできます。パラメーターに加えた変更はネットワークに送ることができます。同じく、他ユーザーからの変更が自分のPC上で更新されます。同一のパラメーターに同時に変更を加えた場合に生じる競合は直ちに画面に表示され、ユーザーが解決できます。各パラメーターへの変更は、どのユーザーがいつ行ったのかを確認できます。機能の詳細、vCDM Teams Serverおよびベクタークラウドソリューションに関する情報、vCDM TeamsとvCDMの違いなどについては、いずれも プロダクトインフォメーション(PDF)を参照してください。

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[Translate to 日本語:] Direct Connection Between CANape and vMDM for the Provision and Analysis of Measurement Data

Graphic with most important vMDM components
Overview of the most important vMDM components

vMDM (Vector Measurement Data Management) は、開発、テストベンチの運用、車両テストで発生する大量のデータを効率的に管理するためのソリューションです。vMDMを使用することで、測定データを安全に保存し、不正アクセスから守り、分散したチーム間で簡単にデータのやりとりができるようになります。また、vMDMではCPU集約型の大規模な解析、分類、レポートがサーバーから一元的に実施され、エンジニアのワークステーション上での計算処理は一切必要ありません。

主な特徴

  • テストベンチ、走行テスト、耐久テストから得られた測定データの安全な保存
  • ユーザー固有のアクセス許可を設定したコレクションにデータファイルを分離することによるデータの保護
  • 測定データの簡単な検索、フィルタリング、表示
  • インポートする測定データへの自動的なインデックス付け
  • 測定の属性、計算されたメトリック、他のシステムから提供されたデータが含まれたメタデータに基づく、データへの柔軟なインデックス付け
  • ユーザーのPCに計算負荷を一切与えない、vMDM Server上での自動的なデータ解析とデータマイニング
  • 測定データと統計解析に関するプロジェクト固有のレポート
  • マルチユーザー環境のためのスケーラブルなソリューション
  • ベクターのツール群とのシームレスな統合による、使い慣れた作業環境。普段使用するvSignalyzerやCANapeでスクリプト、データ解析、データマイニング機能を定義
  • クラウドベースの運用による、IT投資と運用コストの最小化

Basic Functions

  • CANape、vSignalyzer、vMeasure expへの統合によるナビゲーション、検索、データ転送
  • vMDM ServerまたはvMDM Cloudへの測定データの保存
  • エンドユーザーのコンピューターのCANapeまたはvSignalyzerを使用して、vMDM Serverに保存されている測定データをインタラクティブに解析
  • vMDM ServerまたはvMDM Cloudでの自動的なデータ解析(データマイニング)およびレポート生成
  • 検索条件を簡単に再現するためのクエリー
  • データコレクションとユーザーのアクセス許可を設定および管理

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正確な時間動作によるバイパス実行

Screenshot CANape Option Bypassing
CANape とVN8900、VX1000 の構成:VN8900 の内蔵リアルタイムPC にてバイパスアルゴリズムを実行。 VN8900 で複数のバイパスDLL を並行実行することも可能。

CANapeとVN8900、さらに測定/キャリブレーションハードウェアのVX1000を組み合わせることで、万全なバイパスソリューションとな ります。VN8900ネットワークインターフェイスがバイパスプラットフォームとして機能し、VX1000システムがハイパフォーマンスなECU測定/キャリブレーションを実現します。そしてCANapeでは、ソリューション全体の設定を行い、信号やパラメーターを可視化します。

機能概要

  • 複数のバイパス計算を並行して実行、有効化または無効化可能
  • 正確な時間動作によるバイパス機能の実行
  • リアルタイム性のあるVN8900ネットワークインターフェイスをバイパスアルゴリズムの実行プラットフォームとして使用
  • CANapeのVN8900に関するバイパス設定をシームレスに実施可能
  • CANapeによってバイパスモデルおよびECUモデルを可視化、測定データやパラメーターへのアクセスも可能
  • PCの代わりに、DLLの実行時環境用プラットフォームとしてVN8900をモデル生成プロセスから使用することもできます

 

機能

Simulinkモデルにて機能を定義し、モデルの入出力部分にCANape I/Oファンクションブロックを配置します。コードの生成、コンパイル、リンクが終わると、CANapeにてDLLが使用できるようになるので、統合を実施します。

CANapeでは、モデルの入出力はECUの実際の信号にリンクされています。バイパスのアルゴリズムは、簡単な設定変更によって、CANapeか らVN8900へ自動転送されます。この転送で、関連するすべてのデータと設定がVN8900へとロードされます。VN8900上のモデルランタイムで、 ECUからの必要な入力データはすべてVX1000ハードウェア、XCP on Ethernet、XCP on CAN、CAN、またはI/O経由で取得できます。同様に、アルゴリズムの結果が同じパスを経由してECUに送られます。その後CANapeを使い、 VN8900上のバイパスアルゴリズムおよびECU内の測定とキャリブレーションを行います。

CANape 13.0より、複数のバイパスアルゴリズムをVN8900上で並列して実行することも可能になりました。たとえば、2台のVX1000システムを介して2 つのECUに接続されているバイパスDLLを処理できます。さらに、VN8900のバイパスアルゴリズムを設定し、それをスタンドアローンのバリアントと してVN8900上で実行する機能も新たに装備されました。スタンドアローンモードでサポートされるECUは1つのみです。

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Simulinkモデルの簡単で効率的な可視化およびパラメーター化

Screenshot CANape Option Simulink XCP Server
モデルパラメーターの測定およびキャリブレーションが容易に可能。CANape により、XCP on Ethernet およびSimulink XCP サーバーを介して、Simulink モデルの信 号にアクセスすることが可能

CANapeは、さまざまなソースからの測定データを、同期的に、また時間精度を保って可視化する充実した機能を提供します。「Simulink XCPサーバー」オプションにより、CANapeを、Simulinkモデルのパラメーター化および可視化のインターフェイスとして使用することができま す。パラメーター変更はCANapeで簡単に実行され、モデルに転送されます。モデルのランタイムで、Simulinkがモデルからの測定データをXCP on EthernetプロトコルによってCANapeに送ります。Simulinkでのパラメーターへのアクセスは、SimulinkがECUで実行されてい るかのように正確に行うことができます。Simulinkモデルは複雑さや処理能力により、 実際の時間よりも遅くあるいは速く実行されます。シミュレーションサイクルの後、CANapeでデータ解析を行い、モデルパラメーターを調整してから、次 のシミュレーションサイクルを開始することができます。

優位点の概要

  • CANapeのSimulinkモデルからの信号の可視化、キャリブレーションパラメーターのパラメーター化が容易
  • CANapeのSimulinkモデル(DLLなどの統合バイナリーコンポーネントを含む)のパラメーター化と、実際に測定されたデータのSimulinkモデルへの入力
  • 測定やパラメーター化にモデルのDLL化が不要
  • CANapeがECU開発プロセス全体で使用可能なツールとなり、必要なツールの数、ソフトウェア保守コスト、トレーニング要件などの削減が可能

 

応用分野

モデルベースのソフトウェア開発においては、アプリケーションの機能は反復プロセスでチェックされ、モデルは、MathWorks社のSimulinkに より反復して実行されます。Simulink XCPサーバーは、すべての機能およびソフトウェア開発者にとって、計装なしでパラメーターを管理し、Simulinkモデルからの信号を効率的に測定す るための優れたツールです。ここで使用するCANapeの設定は、開発の後半で再度使用することができます。

 

機能

  • CANapeのすべての表示Windowを、スカラーパラメーター、特性マップなどの可視化に使用することが可能
  • パラメーターWindowとCDMスタジオ(キャリブレーションデータ管理)を使って、Simulinkでのモデルパラメーター変更を実行することが可能
  • 記録されている測定データをランタイムの入力ベクトルとしてモデルへ渡すだけでモデルの入力が可能
  • モデルの入力に、信号ベースの実装は不要
  • 測定やパラメーター化に信号固有のモデル実装は不要Simulink CANapeライブラリーからドラッグ&ドロップによるモデルへのブロック挿入のみ必要

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オンラインおよびオフライン解析用の熱力学データや有益な状態図の表示

Screenshot CANape Option Thermodynamic State Charts
Switch between different chart types at a single click

あらゆる空調や冷却システムの開発およびテストにおいて、圧力や温度などの物理的変数がテストベンチやテスト車両で記録されます。そして、他の測定シグナルやECU内部値も同時に記録されることが一般的です。空調技術を担当するエンジニアは、システムの設定、および採用されている部品や冷却液を評価するために、熱力学データを視覚化する特有の手段が必要です。

CANape、vSignalyzer、vMeasure expのオプション Thermodynamic State Chartsを使用すれば、熱力学データを他の測定データと同期を取りながら表示することや、極めて有益な情報が得られる状態図を生成して、オンラインおよびオフライン解析に利用することも可能になります。

優位点の概要

  • 多様なデザインの状態図に応じたさまざまな設定を選択可能
  • 専門企業であるTLK-Thermo社の豊富なTILMedia 物質ライブラリーから熱物性を選択し、実在気体と混合気体の両方に使用可能
  • 状態図のオンライン計算と、それに対する等値線の個別の適合

機能

オプションThermodynamic State Chartsを使用すれば、マウスを数回クリックするだけで、さまざまなデザインの熱力学状態図を生成することができます。これにより、自動車の冷却サイクルのオンライン解析を簡単に行うことができます。

状態図のタイプは以下の中から選択できます。

  • 圧力-エンタルピー(ph)
  • 圧力-比体積(pv)
  • 圧力-温度(pT)
  • 温度-エンタルピー(Th)
  • 温度-エントロピー(Ts)

図を設定する際は、幅広い物質を選択できるだけでなく、混合物の使用も可能です。表示される状態図に関連した温度や圧力などの変数は、物質のデータに基づき、測定されたシグナルから計算されます。サイクル内で欠けている基準点を決定することも可能です。

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関連情報

ファクトシート:

プロダクトインフォメーション:

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要素
推奨
最小要件
CPU
Intel Core i5
3.0 GHz 以上
Intel Core 2 Duo
2.6 GHz
メモリー (RAM)
4 GB
2 GB (32ビット) または 4 GB (64ビット)
ハードディスク
容量
1.0 GB以上 ( 使用オプションおよび必要なオペレーティングシステムコンポーネントによって異なる )
画面解像度
1280 x 1024
1024 x 768
グラフィックカード
DirectX 9.0c 以上
オペレーティング
システム
Windows 10/8.1/8/7/Vista (Vistaは32ビットのみ)
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ベクターのナレッジベースでは、グローバルのお客様FAQを掲載しています。

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バージョン履歴

CANape バージョン10.0 – 16.0 およびサービスパックの新機能をまとめた資料がご覧いただけます。

ダウンロード

トレーニング

ベクター・ジャパンでは、ベクターのソフトウェアツール、ソフトウェアコンポーネント、最新のバステクノロジーやプロトコルに関する日本語のトレーニングを多数開催しております。トレーニングの概要につきましては、トレーニングポータルにてご紹介しておりますので、是非ご覧ください。

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