ASAP2 Libの概要
ASAP2 Libは、ユーザーアプリケーション用の標準化されたASAP2形式のECU記述ファイルを読込む/書込むために使用できる、高機能で使いやすい関数ライブラリーです。
現在のバージョン1.71を含め、ASAMからリリースされているASAP2規格 (ASAM MCD-2 MC) の全バージョンの読込みがサポートされており、ASAP2仕様の固定部分とASAP2メタ言語で定義されている可変部分の両方を読込むことができます。
このライブラリーには手軽に使えるCインターフェイスが用意されているため、ASAP2ファイルの記述データに簡単にアクセスできます。

特長
- ASAP2ファイルの読込みと生成に利用できる使いやすい関数ライブラリー
- すべてのASAP2形式にバージョンを問わずにアクセス可能
- メモリーを最適化しながら複数のASAP2ファイルを素早く読込み
- IF_DATAに簡単にアクセス可能
- 実績あるテスト済みの標準コンポーネントが、トレーニング、開発、テスト、保守のコストと手間を削減
バージョン4.5の新機能
ASAP2の新しいバージョン、1.7.1への対応
許容文字列長の拡大(255文字が1024文字に拡大)や、依存パラメーターに定義する計算式の拡張などの新機能が利用可能になります。さらに、半精度浮動小数点数(Float16)形式のシグナルデータの読込みが可能になりました。
機能
- コールバックメソッドを使用することにより、希望する情報に基づいて、関連するサブオブジェクトを読込み可能
- インターフェイスはシンプルな構造レイアウトであるため、用意されている機能をすぐ把握でき、直感的に利用できる
- ソースコード付きのサンプルプロジェクトにより、A2L形式の詳しい知識がなくても、ライブラリーの操作方法を素早く習得できる
- オブジェクトは「オンデマンド」で生成されるため、効率的な実装が可能
- 独立したコールバックメソッドにより、エラーメッセージや警告メッセージを記録
- エラーの許容範囲の設定が幅広く可能であるため、構文に不備のあるASAP2ファイルも読込むことが可能
- ライブラリー呼出がスレッドセーフになったため、複数のASAP2ファイルを並行して読込みが可能
- 関数ライブラリーを利用して、ASAP2オブジェクトをオブジェクトタイプごとにA2Lファイルに出力する手段を提供
ASAP2データベース
概要
ASAP2記述ファイルには、特性値(パラメーター、曲線、マップ)、実測定値および仮想測定値、バリアントの依存関係などECU内の関連データオブジェクトに関する情報がすべて含まれています。
各オブジェクトは、物理単位に変換するためのメモリーアドレス、ストレージ構造、データ型、および変換規則などの情報によって記述されます。オブジェクトは、機能グループに階層的に割り当てられます。
関連情報
ファクトシート:
- 製品の概要 (PDF)
ASAP2 Libを使用するには、以下のシステム要件が必要になります。
- オペレーティングシステム: Windows 10/8.1/8/7
- C++インターフェイス:Microsoft Visual C++バージョン6.0以上
ダウンロード
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2021-02-19 サービスパックASAP2 Tool-Set 14.0 SP6
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2021-01-06 製品資料CANape
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2020-12-18 デモCANape 19.0 Demo
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2020-12-18 デモvMeasure exp 5.0 Demo
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2020-12-16 デモASAP2 Tool-Set 15.0.40 Demo
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2020-12-16 サービスパックASAP2 Tool-Set 15.0 SP4
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2019-12-17 サービスパックASAP2 Tool-Set 12.0 SP4
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2019-09-10 サービスパックASAP2 Tool-Set 13.0 SP5
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2019-07-16 製品資料MDF4 Lib(ファクトシート)
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2019-04-30 マニュアルASAP2 Tool-Set 14.0 Handbuch