最高のパフォーマンスを備えた拡張性の高いソリューションであるVX1000システムは、まさにECUの測定およびキャリブレーション作業のために生まれた製品です。VX1000は、ECUと測定/キャリブレーションツールであるCANapeの間のインターフェイスとなり、車両の室内やエンジンルーム、あるいはテストベンチや研究室で利用できます。VX1000ベースモジュールは、標準化されたASAMプロトコルであるXCP on Ethernetを使用してPCに接続します。
VX1161マルチベースモジュールとは
個別に設定可能なモジュラ形式のVX1161マルチベースモジュールは、ネットワーク内の複数のECUを測定およびキャリブレーションするための理想的なソリューションです。VX1161マルチベースモジュールを使用することにより、特に先進運転支援システム(ADAS)アプリケーションの開発においては、複数の高分解能レーダーセンサーの生データとXCPデータ、そしてADASフュージョンECUのXCPデータを、極めてコンパクトなデバイスで取得できます。
VX1161マルチベースモジュールは、ベースシャーシと、それに挿入する、特定の測定ユースケースに合わせて調整された複数のインターフェイスカードから構成されています。ベースシャーシには電源カードと、測定PCとの接続を可能にするホストアップリンクカードが常に装着されます。その他に6つのスロットが用意されており、ネットワーク、POD、ストリーミング用の各インターフェイスカードを任意の組合せで挿入できます。

機能概要
- 同時に複数のECUの内部データにアクセスするような高パフォーマンスな計測およびキャリブレーションのための最高レベルのデータ転送速度を実現
- VX1000の全機能を利用した複数のECUに対する測定を、シンプルな設置と配線で実施でき、スペースとコストを大幅に削減
- 2チャネルの10Gbit/秒Ethernetアップリンクで測定PCに接続するなど、ADAS開発などで増え続ける需要にも十分対応できる帯域幅
- IEEE 1588 PTPとSYNCcableを介したベクターのハードウェア同期機能により、すべてのカードを時間同期
- お客様固有のVX1161マルチベースモジュールを事前設定して納入。ユーザーによるインターフェイスカードの交換も可能
- インターフェイスカードの組合せにより、高い柔軟性と拡張性を発揮
- 将来のアップグレードや拡張にも対応できる余裕あるパフォーマンス
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