CANoeで利用するCAN/LINコンフォーマンステストハードウェア
VH1160は、ECUのCAN/LINコンフォーマンステストを自動化するためのコンパクトなテスト用USBハードウェアです。これは主に、CANoeベースのテストを実施する際、ハードウェア側のECUをテストケース前に自動的にリセットするのに用いられ、ECUの状態(スリープ/ウェイクアップ)の判断を目的とした電流測定も行います。ネットワークライン上で短絡を発生させる機能も備えており、ECUの堅牢性を調べる簡単なテストを行うこともできます。
関連情報
VH1160 | |
---|---|
外部電源供給 | 12~28V(精度±0.3V)、 5A |
設定可能な出力電圧 (ECUへの供給電圧) | 2~28V (精度±60mV) |
最大出力電流 (ECU消費電流) | 2.5A (入力電圧 > 18V) |
電流測定範囲 | 0~2.5A (精度 測定値の2%または0.5mA) |
動作温度範囲 | 0~50℃ |
寸法 (奥行きx幅x高さ) | 166 x 109 x 45mm |
重量 | 580g |
グランドオフセット | |
ECUの接地電位の変化 | 0~10V (時間はECU電流に依存) |
LINの接地電位の変化 | 2.5~17.5V |
精度 | ±50 mV |
LINレセッシブレベル | |
レセッシブレベルの調整可能範囲 | 3~28V |
CAN/LIN障害 | |
CAN/LIN短絡 | CAN_H、CAN_LまたはLINからGND/Vbatt、CAN_H、CAN_Lの相互接続 |
CAN/LIN開放 | CAN_H、CAN_L、LIN |
CANクロス配線 (VH1160はCANまたはLINバスにYケーブルで接続) | CAN_H、CAN_L |
デバイスI/O | |
D-Subソケット | 9ピン |
アナログ入力の測定範囲 | 0~30V |
アナログ出力 | 0~15V、+5mA |
デジタル入力 | 約2Vの閾値 |
プルアップ抵抗付きデジタル出力 | 最大入力電流(low)100mA |
ダウンロード
-
2020-01-07 ドライバーVH1160
ニュース/イベント
ニュース
Currently no events are planned. All events can be viewed on the Event Overview page.
関連製品
主な特長
- USB 2.0経由のシンプルな接続
- 自動車用端子KL15、KL30、KL31の電源を個別に切り替え、ステータスをLEDで表示
- 消費電流をCANoeで測定することにより、ECUのスリープ/ウェイクアップを簡単にモニタリング
- 端子KL15およびKL30への出力電圧を入力電圧とは独立して設定可能
- オプションで標準の卓上電源または実験用電源からの電源供給が可能
- CANoeからの簡単な制御• USB 2.0経由のシンプルな接続
適用分野
ECUのコンフォーマンスをテストするには、さまざまな動作状態を自動的に設定し、測定する必要があります。端子を切り替えたり、過電圧/低電圧状態を設定したりするだけでなく、場合によっては消費電流も同時に測定しなければなりません。また、テストそのものの手順に複雑なタイミングが要求され、手作業では処理しきれないケースもあります。そういった問題を解決するために生まれたのがVH1160です。VH1160をCANoeに接続すれば、自動テスト時のECU電源として簡単に利用することができます。これは特に、LINコンフォーマンステストやCANoeテストパッケージVAGで強みを発揮します。



機能
- 電圧を2~28Vの範囲で調整可能
- 端子KL30、端子KL15、端子KL31を個別に制御
- 0Aから2.5Aまでの電流測定
- 制御装置とLINラインでのGNDオフセットを実現
- LINラインのレセッシブレベルの制限
- CAN/LINライン用の割り込みと短絡オプション
- アナログ、デジタルI/O接続