VN8900- 最大8チャンネルのFlexRay/CAN FD/LIN/J1708/K-Lineモジュラータイプ ネットワークインターフェイス
VN8900ネットワークインターフェイスは、CAN FD、LIN、FlexRay、J1708、K-Lineなど、幅広いバスに対応したチャンネルを持つ、モジュラータイプのインターフェイスハードウェアです。特に、リアルタイム性や遅延時間に対する要求が高い複数のバスチャンネルやI/Oへの同時アクセス、スタンドアローン動作モードを重視しています。
特長
- スタンドアローン動作モード用キーパッドを搭載
- ネットワークインターフェイスをリアルタイムPCに実装
- 互換性の高いトランシーバーにより、さまざまなバス物理に対応したチャンネルを持つモジュラータイプのインターフェイスハードウェア
- CAN/CAN FD/FlexRay/LIN/J1708/K-Lineバスに対応、CANoe/CANape/CANalyzerアプリケーションに最適な性能
- CANapeとの併用でリアルタイムバイパスおよびラピッドプロトタイピングプラットフォームの構築が可能
- SSD/CFastメモリー
- アナログ/デジタルインターフェイスもインターフェイス内に統合
- 最小限の遅延時間、各チャンネルは時間同期
- プラグ&プレイUSBインターフェイスにより設定が簡単
基本ユニットとプラグインモジュール
VN8900は、基本ユニットとプラグインモジュールで構成されています。
基本ユニット
- VN8911: インテルATOMプロセッサー搭載インターフェイス
- VN8914: 第6世代Intel Core i7プロセッサー内蔵の高性能な基本ユニット
プラグインモジュール
- VN8970/VN8972: FlexRay/CAN/CAN FD/LIN/J1708/K-Line用モジュール、アナログ/デジタルIO 拡張可能
適用分野
VN8911
- 車室内への搭載可能、ラボ/テストベンチ環境での使用、スタンドアローン
- 複数のバスチャンネルやI/Oへのアクセス
- 一時的な電圧低下や過酷な温度環境下にも最適な性能
VN8914
- ラボ/テストベンチ環境での使用、スタンドアローン
- 複数のバスチャンネルやI/Oへのアクセス
- 高性能データスループット
- CANoeコンフィギュレーションやMATLABシミュレーションによるテストに対応
- 幅広いテスト環境を実現
テクニカルデータ
基本ユニット | VN8911 | VN8914 |
CPU | Intel ATOM E3845 Quad Core | Intel Core-i7 6822EQ Quad Core |
推奨プラグインモジュール | VN8970 | VN8970 / VN8972 |
Ethernet ポート | 2 x GbETH | |
USB ホストインターフェイス | 1 x USB 2.0、1 x USB 3.0 (SuperSpeed) | 3 x USB 3.0 (SuperSpeed) |
USB クライアントインターフェイス | 1 x USB 3.0 (SuperSpeed) | |
ハードウェア同期端子 | 1x | |
Solid State Drive (SSD) | 16GB (CFast) | |
SD カードスロット | 筐体背面からアクセス | |
スタンバイ機能 (例: clamp 15) | ○ | |
キーパッドとLED | 背面 | 前面 |
入力電圧 | 6 ~36V | 10 ~36V |
温度範囲 | -40 ~+60°C | 0 ~+50°C |
冷却 | 自然冷却 | ファンによる冷却 |
Extended Real Time (ERT) コンポーネント | ○ (※ERTはS/W側での対応が必要です) | |
ドライバーライブラリー | FlexRay/CAN/LIN用XLドライバーライブラリー (USBまたはEthernet経由) | |
オペレーティングシステム | Windows 7/8.1 (32および64bit)、Windows 10(64bit) |
プラグイン モジュール | VN8970 | VN8972 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
チャンネル | FlexRay | CAN/ CAN FD | LIN/ K-Line* | FlexRay | CAN/ CAN FD | LIN/ K-Line* |
1 | 6 | - | 1 | 6 | - | |
1 | 5 | 1 | 1 | 5 | 1 | |
1 | 4 | 2 | 1 | 4 | 2 | |
- | 8 | - | 2 | 4 | - | |
- | 7 | 1 | 2 | 3 | 1 | |
- | 6 | 2 | 2 | 2 | 2 | |
- | 5 | 3* | - | 8 | - | |
- | 4 | 4* | - | 7 | 1 | |
デジタル/アナログIO 1チャンネル追加可能、ピギーバックを使用して変更可能 * 最大K-Line2チャンネル可能 | - | 6 | 2 | |||
- | 5 | 3* | ||||
- | 4 | 4* | ||||
デジタル/アナログIO 1チャンネル追加可能、ピギーバックを使用して変更可能 * 最大K-Line2チャンネル可能 | ||||||
CAN コントローラー | FPGAベースのベクターCANコントローラー(VN8970モジュールはCAN FDにも対応)エラーフレーム送信、バス負荷測定、ListenOnlyモードなど、 CANoe.CANの全機能をフルサポート | |||||
FlexRayクラスター (A+B) | 1 | 2 | ||||
FlexRay コントローラー(解析 | Bosch E-Ray (FPGA) | Bosch E-Ray (FPGA) | ||||
FlexRay コントローラー(スタートアップ) | Fujitsu MB88121 | Bosch E-Ray (FPGA) | ||||
FlexRay送信バッファ | 2 MB | |||||
LIN コントローラー | ベクターLINコントローラー(FPGA) LIN1.3、LIN2.0、LIN2.1、J2602に適合: コンフォーマンス試験、ストレス機能、7269トランシーバーのフラッシュモードなど、CANoe.LINの全機能をフルサポート | |||||
対応トランシーバー | 磁気(mag)/半導体(cap)にて絶縁されているピギーバックおよびJ1708 opto (光学絶縁) | |||||
IO拡張機能 | I0piggy8642 デジタル:入力8、出力4 アナログ:入力4、出力2 | |||||
オンボード トランシーバー | 4 x NXP TJA1051 (CAN-H) (各チャンネルは電気的に絶縁) | |||||
温度範囲 | 通常動作時:-40~+60°C 輸送温度および保管温度:-40~+85°C | 通常動作時:0~+50°C 輸送温度および保管温度:-40~+85°C | ||||
電力消費 | (標準値)7W | (標準値)8W | ||||
電源電圧 | 基本ユニットより供給 | |||||
タイムスタンプ精度 | 1 μs |