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次世代のEthernetネットワークインターフェイスの紹介
ベクターは、車載Ethernetソリューションの開発において長年の実績を積んできました。ここでは、車載EthernetネットワークにアクセスできるEthernetインターフェイスを設定するためのドライバーソフトウェアの機能をご紹介します。このドライバーソフトウェアは、今度リリースするインターフェイスはもちろん、従来から提供しているインターフェイスにも対応します。
VN5620とVN5430は、Ethernetネットワークの解析、シミュレーション、検証をサポートする強力なインターフェイスです。堅牢なVN5650は、Ethernetネットワークの同期モニタリング機能を備え、テスト中のフレーム、負荷、フォールト生成に使用することができます。VN5240は、モニタリングと分析に優れており、VP6400と組み合わせて車両内のEthernetデータの記録を行うことができます。
そして、最新のEthernetインターフェイスVN5611とVN5612は、コンパクトで便利なインターフェイスとしてお使いいただけます。VN5611は車載Ethernet規格のIEEE 100BASE-T1/1000BASE-T1用の柔軟なインターフェイスで、VN5612はEthernet規格のIEEE 100BASE-TX/1000BASE-Tを最適にサポートするインターフェイスです。
特長
測定やテスト設定のための柔軟でスケーラブルな設定

ドライバーソフトウェア11.2以降、インターフェイスの機能を従来よりも柔軟に使用できます。スイッチやモニターなどの機能を自由に組み合わせることができるため、インターフェイスの設定の自由度が高く、テストの要求に応じてテスト環境を構築できます。
インターフェイスに搭載されている物理ポートを、スイッチやモニター機能に自由に割り当てることができるため、さまざまな解析、テスト、シミュレーション環境に合わせた設定が可能です。
テスト環境に多数の物理ポートが必要であれば、インターフェイスを追加することで簡単に対応できます。また、PCとインターフェイスの接続は、USBだけでなくEthernetにも対応しているため、PC接続方法の選択肢を拡大しています。
外部のテスト装置やフリートロガーと簡単に組み合わせて使用可能
ドライバーソフトウェア11.2以降機能を使用すれば、サードパーティー製のデバイスを追加して測定やテストの環境を簡単に拡張できます。また、IEEE 1588 (Precision Time Protocol) を使用することにより、インターフェイスとサードパーティー製デバイスの時刻同期も可能です。
フィルタ機能の拡張
ポートベースのアクセスでは、CANoeやCANapeなどのアプリケーションツールは新しいスキームに従ってインターフェイスにアクセスします。アプリケーションは、そのアプリケーションにとって重要なEthernetポートのみを考慮します。これにより、アプリケーションは関連するEthernetパケットのみを受信して処理することができ、関連しないパケットを処理するために必要なPCの演算負荷を軽減することができます。
また、広範なEthernetパケットフィルタも利用できます。これらのフィルタは、パケット内容に基づいて、無関係なEthernetパケットを削除します。フィルタリングは、インターフェイスの物理ポート、EtherType、MACアドレス、IPアドレス、TCP/UDPポート番号、VLAN IDなどで行うことができます。
測定トポロジを自由に設定可能
インターフェイスに対する要求は、使用される領域や求められる機能に応じてさまざまです。計測する場合、多くのTAP(Test Access Point)が必要となりますが、残りのバスシミュレーションを使ったテストでは特定のトポロジをエミュレートすることがよくあります。純粋にネットワークにアクセスする場合は、シンプルなEthernetポートで十分であることがよくあります。
新しいファームウェアで、インターフェイス上にシンプルなトポロジおよび複雑なトポロジを設定することができます。1つのインターフェイス上に複数のネットワークを作成することができたり、複数のインターフェイス上にネットワークを分散させることができます。そのため、インターフェイスを極めて柔軟にそれぞれの要求に合わせて使用することができます。
シンプルな設定
デバイスドライバーのバージョン11.2以降、ユーザー指向の新しい設定画面により、インターフェイスを分かりやすくに、また簡単に設定できます。測定トポロジーがグラフィカルに表示され、ドラッグ&ドロップでスイッチやTAP機能などとEthernetポートを割り当てることができるため、操作がより分かりやすくなっています。
設定画面は、インターフェイスの設定以外に、設定情報を他者に交換できることをサポートします。設定情報はXML形式で簡単に保存、読込みできます。
この設定ファイルを読み込むだけで、インターフェイスの設定を書き込むことができ、測定環境を簡単に準備することができます。
この設定ファイルを読み込むだけで、インターフェイスの設定を書き込むことができ、測定環境を簡単に準備することができます。
ユースケースダイアグラム

1) 今後のリリースで利用可能
2) ホストコンピュータは3AのUSB-Cに対応している必要あり
3) VNmodule60 4AE1G 88Q2112と組み合わせの場合のみ
4) VNmodule60 4AE1G BCM89883と組み合わせの場合のみ
製品

VN5620は、Ethernetネットワークの解析、シミュレーション、テスト、妥当性検証のための、コンパクトで高機能なインターフェイスです。VN5620インターフェイスは幅広いアプリケーションのサポートが可能です。
VN5430は、Ethernet環境でのシミュレーションとテストのタスクに適したコンパクトなインターフェイスです。VN5430の多様な機能と汎用性に富む設定は、ユーザーにとって大きな利点です。幅広いシミュレーションやテストのシナリオを実行可能であり、ネットワークトポロジーも維持できます。
これらのデバイスはいずれも、試験装置はもちろん、机上での使用にも適しており、温度および電圧の範囲はそれに合わせて設計されています。

VN5650は、12個の100/1000BASE-T1対応ポートを搭載する、高機能なEthernetインターフェイスです。他のバスシステムとの同期的なEthernetネットワークのモニタリングに適しているだけでなく、残りのバスシミュレーションのためのネットワークアクセスにも最適で、テスト中にはフレーム送信、高負荷、フォールト生成に使用できます。筐体が堅牢で、多様な方式のマウント/スタックが可能であるため、車載での使用に特に適しています。
VN5240はEthernetネットワークのモニタリングと解析に特化したインターフェイスで、スマートロギングプラットフォームのVP6400と組み合わせれば、車載でのEthernetデータの記録に理想的です。
![[Translate to Japanese:] VN5611/VN5612](https://cdn.vector.com/_processed_/1/d/csm_VN5611_VN5612_300ppi_1200x573px_549c6e3e78.jpg)
VN5611/VN5612は、車載Ethernet IEEE 100BASE-T1/1000BASE-T1 (VN5611) と標準Ethernet IEEE 100BASE-TX/1000BASE-T (VN5612) に対応する、非常にコンパクトで利便性の高いインターフェイス製品です。主な用途はEthernet環境でのシミュレーションやテスト、およびEthernetネットワークの解析です。コンピューターとのインターフェイスにはUSB 3.0を使用します。コンパクトで場所を取らないことから持ち運びに適しています。