リモート診断/リモートリプログラミング ソリューション
今日の車両開発において、リモートアプリケーションは欠かせない要素となっています。それは診断やリプログラミングを、広く言えばアプリケーションをリモート対応にすることです。
分散開発の拠点と量産現場、アクセスできない場所でのテスト走行、修理工場での迅速なトラブルシューティングには、安全でシンプル、しかも柔軟に使用できるリモートツールとソリューションが必要です。ベクターは診断/リプログラミングの領域で、さまざまな適用分野に対応する、連携の取れたリモートツールを提供しています。
これらのツールと適用分野の概要を簡単にお知りになりたい場合は、下にスクロールしてお進みください。
基本的なリモート診断やリモートリプログラミングについてさらに深く理解したいという場合は、Vector Virtual Week 2020の次の講演をご覧ください。
主なユースケース
試作車両のテスト中に
![[Translate to 日本語:] Remote Diagnostics and Flashing on a Test Drive](https://assets.vector.com/cms/_processed_/3/4/csm_42-21799749_fd03f3c165.jpg)
テスト走行中に異常な挙動が生じたが、それが非常に特殊な運転状況でしか発生しないという場合、エキスパートや開発者に詳しく解析してもらうことが理想ですが、そういった人材を毎回派遣できるわけではありません。
リモート診断/リモートリプログラミングツールを使用することで、エキスパートが遠隔地からその車両を診断し、異常を調査できます。もちろん走行中もです。必要であれば、ソフトウェアをリモートで新しいバージョンにリプログラミングすることもできます。
その場で運転状況を再現し、原因究明または対策後の結果を確認できるので試験を有効に行えます。
生産ライン上の車両
![[Translate to 日本語:] Remote Diagnostics and Flashing in Production Plant](https://assets.vector.com/cms/_processed_/5/1/csm_plant_b7eeea66bf.jpg)
生産ラインで車両、システム、ECU、あるいは新しいバージョンのソフトウェアに関わる深刻な問題が発生したという場合、エキスパートや開発者に詳しく解析してもらうことが理想ですが、そういった人材を毎回派遣できるわけではありません。
リモート診断/リモートリプログラミングツールを使用することで、エキスパートがリモートで異常を調査できます。問題の原因を速やかに割り出し、対応を講じることができるので生産のダウンタイムを最小にできます。
連携プロジェクトでのシステムインテグレーション
![[Translate to 日本語:] Remote Diagnostics and Flashing in Cooperation Projects](https://assets.vector.com/cms/_processed_/b/9/csm_Cooperation_fdfc08672b.jpg)
連携プロジェクトでのシステムインテグレーション 複数OEM連携プロジェクトでは、開発元もその所在地もそれぞれ異なるさまざまなシステムを、1台の車両に統合することが少なくありません。そういったケースでは、インテグレーション作業は非常に難しくなります。まずそれらのシステム同士を最適に動作させるための調整が必要になるためです。スケジュールに従い作業開始からインテグレーションを進める間、これに関わるすべてのシステムのエキスパートが一緒に作業できることが理想ですが、全員を現場に集めるのは現実的ではありません。
リモート診断/リモートリプログラミングを使用することで、問題が発生したときにその担当エキスパートがリモート接続して対応できます。エラーの原因を速やかに割り出し、解決の手順の合意を得ることで全体の作業を効率的に進めることができます。
修理工場に持ち込まれた車両の不具合
![[Translate to 日本語:] Remote Diagnostics and Flashing in a Workshop](https://assets.vector.com/cms/_processed_/1/9/csm_Workshop_362e9a1111.jpg)
修理工場では、エキスパートの助けなしでは技術者にも問題の原因が分からない場合があります。しかも、オーナーが対応を待ちかねているわけです。一方で、そういった問題を突き止めて修正するのは難しく、特にエキスパートとの電話でのサポートまたはログデータを送ってのオフライン検証では時間がかかります。
エキスパートにとっては、リモートで診断テスターを使用し、現場のスタッフの力を借りながら、あるいはソフトウェアを更新するリモートリプログラミングツールを利用しながら、その車両を直接検査またはアップデートできれば好都合です。問題の原因を速やかに割り出し、修理方法を提示できるので車両を長期間預かることなく対応できます。
リモート対応ソリューション
Indigo Remoteによるリモート診断
Indigo Remoteは、診断エキスパートが直接、インタラクティブに任意の車両を診断できる、リモート診断ソリューションです。
特長:
- 車両側では、簡単なセットアップですぐに利用可能
- 強力なデータセキュリティ:診断データ、診断プロセスと機密アルゴリズムを車両側で用意する必要はなく、転送もされません。
- 高速なデータ転送とレスポンスのリアルタイム性を考慮
- ハードウェアインターフェイスを介したアクセス - サードパーティ製品(PassThru API、D-PDU API)にも対応
- リモートセッションを中継するサーバーはベクターが無償で用意
vFlash Remoteによるリモートリプログラミング
vFlash Remoteにより、場所に左右されることなく、ECUをリモートでリプログラミングできるようになります。
特長:
- リモートでのECUのリプログラミングを、場所に左右されることなく、またユーザー側で特別な機材不要で簡単に実施
- 特に、一般道でのテスト走行や海外の量産工場など、評価や製造フェーズで高い自由度と柔軟性を提供
- 単にインターネットに載せただけではなく、安全で信頼できる手順を提供
- 通信インフラストラクチャーのセットアップが極めて容易
- 標準vFlashで作成済みの既存のリプログラミング環境(.vflashpack)をリモートでも再利用することにより、効率向上とコスト削減が可能
標準規格のD-PDU API( ISO 22900-2)による車両とのリモート通信
D-PDU APIを実装してハードウェアインターフェイスとの間を標準化した診断アプリケーションは、D-PDU標準を実現している部分をベクターRemote D-PDU APIで置き換えることで、インターフェイスとの間をリモート化することができ、アプリケーションに手を加えることなく車両との診断通信を地理的な制限なく実現できます。これは既存の診断テスターだけでなく、リプログラミングツールも同じです。
D-PDU APIベースのアプリケーションを、隣室のラボにあるテスト装置に対しても、あるいは地球の反対側にある車両に対しても、インターネット接続環境があれば距離を問わず使用できるようアップグレードします。
特長:
- すぐ始められる
- フレキシブル
- 安全なリモートセッションでありながら、使用は非常に簡単
Remote Access Point
ベクターのリモートソリューションツールの鍵となるのは、ベクターオンラインサービスに場所を問わずに柔軟にアクセスできるようにする、ベクターリモートアクセスポイントです。リモートアクセスポイントアプリケーションは、 無償で提供しています。
以下のフィールドに必要事項を入力し、送信してください。ベクターリモートアクセスポイントをダウンロードするリンクが記載されたメールが届きます。
Webinar(録画)
- 2021-04-14 Plug&Play Remote Diagnostics for ISO 22900-2 compatible...
- 2021-03-31 Flashing ECUs over CAN (FD), Ethernet, FlexRay or LIN with vFlash
- 2020-12-02 Vehicle Diagnostic Testing – Quick and Easy with Indigo
- 2020-10-07 Diagnostic Data from One Tool for Many Use Cases
- 2020-09-30 Flashing ECUs over CAN (FD), Ethernet, FlexRay or LIN with vFlash