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CLAAS
導入事例 - CLAAS社:診断実装をデータ主導で自動検証

自動生成したテストシナリオを用いて診断プロトコルの実装を検証する手法は長く使われています。これは自動車メーカーから提供される診断仕様をデータ化したファイル(以下、診断データベース)を利用したプロセスで、ECUの診断インターフェイスを効率的かつ検証結果を明確に評価できる形でテストし、結果として製品品質の向上につなげることができます。また、診断データベースの完成度にもよりますが、CLAAS社とベクター・インフォマティック社の共同プロジェクトに見るように、診断パラメーターとエラーコードの自動検証もできるところまできています。本稿では、このプロジェクトについて紹介します。
リモート診断機能
遠隔地からの診断

スウェーデン、零下20度、降雪あり。雪に覆われた氷の湖で テストドライバーが寒冷地テストドライブを行っています。カーブ でのブレーキ操作中、ドライバーは車両の挙動に違和感を覚えま した。原因はブレーキシステムにありそうです。さらにテストを重 ねた結果、ベテランのテストドライバーである彼は、その現象が 極めて特殊な条件下でしか発生しないことにすぐ気付きました。
オペル/GM ヨーロッパ
導入事例 - オペル「インシグニア」:CANoeオプションDiVaを使用した診断通信機能の自動評価

GM ヨーロッパ(GME)で、量産車開発における診断通信機能の評価に、全自動でテストケースを生成するツールが初めて導入されました。テストの生成には、電子データ化された診断仕様書を使用します。
KTM
導入事例 - KTM:効率的な診断要求仕様の作成

新しい1190 Adventureと、そのための最大9個のECUを開発するにあたり、診断開発プロセスの最適化が必要になりました。KTMの従来の開発プロジェクトで は、診断仕様はテキストの形で作成されており、仕様に対する処理を自動化することは不可能です。それどころか、ECUの仕様を作成するには、時間の掛かる 分析やKTM社内の診断テスターだけでなく、ECUメーカーで使用されている診断テスターにも応じた入力データへの変換処理が必要でした。そのため、開 発、生産、サービスの現場では、最終的な段階に入ってからでなければ診断テスターは利用できませんでした。
AUTOSAR & DEXT
AUTOSARで診断開発 – 自動車メーカー/サプライヤーの利点
車両の診断機能の開発に際して自動車メーカーやTier 1サプライヤーが使用するプロセスは多岐にわたります。そこでは多様な仕様 フォーマットが使用され、実装されるツールは一般に各社固有のプロセスに合わせてカスタマイズされています。そのため、いざ開発 パートナーと診断仕様のやりとりをするとき、相手のツールチェーンで使用するとなると問題が発生し、たとえ情報を取りこぼさずに データを共有できるとしても、毎回かなりの時間を取られることになります。
この診断機能開発にまったく新しい可能性を広げてくれ るのがAUTOSAR Diagnostic Extract Template (DEXT) です。
AUTOSARとODX
AUTOSARとODXによる診断機能の開発

AUTOSARは、将来にわたって利用することを考えた、ECUソフトウェアを開発するためのリファレンスアーキテクチャー です。AUTOSAR仕様には、明確に定義されたモジュール間のインターフェイス、ソフトウェアの振る舞いの標準化、 XMLベースのデータによる仕様の定義という大きな特徴があります。AUTOSARではDCM(通信)とDEM(フォールト メモリーの両モジュールで診断が処理されます。)
PART 1:AUTOSARによる診断
PART 2:AUTOSAR開発プロセスへのODXの導入