ベクターとローターバッハ社がXCPプロトコルによるソフトウェアデバッグソリューションをリリース

マイクロコントローラーのデバッグインターフェイスを測定、キャリブレーション、デバッグに共用することでソフトウェア開発をスピードアップ

Graphic measuring, calibrating and debugging ECUs over XCP

シュツットガルト/ヘーエンキルヒェン=ジーガーツブルン(ドイツ)2018年10月4日 – ベクターとローターバッハ社は、ASAMの新しい標準規格である「Software Debugging over XCP」に基づいた統合型のECUソフトウェア開発ソリューションを提供します。このソリューションを使用することにより、測定、キャリブレーション、デバッグのたびにハードウェアを切り替える作業が不要となります。

車両に搭載されたECUのデバッグコネクターはアクセスすることが難しく、MCとデバッグツールを切り替える際に、頻繁に切断や再接続することには適していません。ベクターとローターバッハ社は、自動車業界におけるインターフェイスの同時使用という要求に対応した、測定、キャリブレーション、デバッグ用のECUへの同一アクセス機能を共同で提供することになりました。この製品は2017年11月に公開されたASAMの新しい標準規格、「Software Debugging over XCP」を基盤とするもので、両社はこの開発に大きく貢献しています。

ベクターの測定およびキャリブレーションハードウェアである「VX1000」は、開発レベルや量産間近のECUの内部データへのアクセスを可能にし、動作温度の全範囲で100MB/秒を超えるデータレートをテスト車両全体で実現します。VX1000ハードウェアのXCPスレーブからは、測定およびキャリブレーションツール「CANape」やその他のツールの標準規格に準拠したXCPマスターに接続できます。ローターバッハ社のTRACE32デバッガーもXCPマスターの1つで、これによってECUと、それに接続されているデバッグインターフェイスに、XCPスレーブを介してアクセスできます。このデバッグのコンフィギュレーションを実装するのに、ECUソフトウェアに拡張を加える必要は一切ありません。このコンフィギュレーションでは、ハードウェアベースのTRACE32デバッガーと同じデバッグ機能をTRACE32のXCPマスターが提供します。

ベクターのVX1000測定およびキャリブレーションハードウェアのシステムアーキテクトを務めるRalf König博士は次のように述べています。「ローターバッハ社のデバッガーと、VX1000とCANapeによるベクターの測定およびキャリブレーションソリューションとの間の相互運用性は、ECU開発者に大きな付加価値を与えてくれます。現場ではこれまで、これら2つのシステムが併用されていましたが、今では一緒に使用できるだけでなく、デバッグの応用範囲を、VX1000を統合した車載ECUにまで拡大できるようになりました。これによって数々の新しいタイプのアプリケーションが実現可能になり、操作も簡素化して、ECUソフトウェアの開発とテストに要する貴重な時間も節約できます」