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CAN/CAN FDのノウハウおよびソリューション
CANテクノロジーは自動車、産業用オートメーション、航空宇宙の各分野で使用されていますが、一方で自動車メーカーやサプライヤーはさまざまな難題に直面しています。ベクターはプロフェッショナルなツール、ベーシックソフトウェア、そしてサービスを通じて、皆様をサポートします。
30年以上にわたるCANネットワークのマーケットリーダーとしての経験と、質の高い製品、そして比類のないサービスは、確かな安心感をお客様にお届けします。お客様は以下を通じて、プロジェクトの効率を最大限に高めることができます。
- すべてのCAN/CAN FDプロジェクトに適用できる、包括的かつ高機能なソフトウェアツールチェーン
- 柔軟性の高いCAN/CAN FDバスインターフェイス
- グローバルな技術サービスとトレーニング
オンラインセミナー(録画)では、ベクターが提供するCANソリューションの特長をご紹介しています。ここではCAN FDに関する理解を深め、それがCANとどのように違うのか、そしてソフトウェアツールのCANoeとCANalyzerを、CAN FDのプロジェクトにどのように活用するかをご紹介します。
CAN XL
+++ CANが10Mbit/秒のドメインへ移行 +++
CAN XLをご存知ですか?
CANが10Mbit/秒のドメインへ移行
CAN XLはCAN FDの市場投入からわずか数年で始動した新しいCANバリアントですが、今一つそのポテンシャルを信じきれないという声もしばしば聞かれます。実は、CAN XLを後押ししているのは、電子部品サプライヤーのマーケティング戦略というより、むしろカーエレクトロニクスにおけるここ数年のダイナミックな発展なのです。特にIPテクノロジーを採用した車載Ethernetの出現はいくつかの事柄を根本的に変えつつあり、今、車両には、サービス指向通信がシグナルベース通信と並行して定着しようとしています。このような状況の中で、CAN XLはIPテクノロジーと従来のシグナルベース通信との効率的な連携を可能にする基盤を提供し、CAN FDと100Mbit Ethernet (100BASE-T1) の間のギャップを、最大10Mbit/秒のデータ転送速度で埋めてくれます。
CAN XLおよびEthernetの関連資料
Eラーニング
Eラーニング「CAN入門」
バーチャル・ベクターアカデミーでは、Eラーニングモジュールを利用して、場所や時間などにとらわれずに学習できる機会をご提供します。インターネットにアクセスできる環境があれば、職場だけでなく、自宅からでも学習が可能です。
上位レイヤープロトコル
CANの標準規格であるISO 11898の他にも、CAN上位レイヤー対応やCANとの併用が可能なプロトコルが多数存在します。これは他のアプリケーションドメインや業界でもCANを応用できる、幅広い可能性があることを示しています。
プロトコル | 説明 |
J1939 | 商用車のネットワークと通信のための標準規格。パワートレイン向けネットワークが主なアプリケーションです。 |
CANopen | CANベースの通信内容とデバイス機能を定義するCANプロトコル。CANopenは鉄道、医療、産業、農業、大型車両およびバス、船舶、オフハイウェイ車両、ファクトリーオートメーション、航空などの業界で使用されている、標準化されたネットワークアーキテクチャーです。 |
農業分野での移動機械で使用される、オープンなネットワーク上でのCANベースの通信。ISO 11783はCANに基づくマルチマスターネットワークであり、そのプロトコルはJ1939と整合しています。 | |
XCP | ECUを最適にパラメーター化するための測定およびキャリブレーションプロトコル。 |
CAN FD SICトランシーバー
CAN FD SICトランシーバーとは
このテクノロジーは、高い通信ビットレートを複雑なネットワークトポロジーで実現する機能を提供します。
下記に、最も重要な項目を短くまとめて記載しています。
CAN/CAN FDネットワークのWake-Up Pattern
Wake-Up Patternの改訂
ISO11898-2: 2016仕様により、従来のCAN、特にCAN FDネットワークに対するWake-Up Patternが改訂されました。新しいWake-up PatternはISO 11898-5: 2007に基づくこれまでのパターンよりもはるかに堅牢です。
ベクターは、これら2つの文書間でのWake-up Patternの比較と、適切なWake-up Pattern.の作成方法を以下の記事で簡単に説明しています。
関連情報
ファクトシート:
製品の概要(PDF)
オンラインセミナー"Introduction to CAN FD"(ライブストリーミング、約55分、英語版)
以下はよく読まれているCAN (FD) の資料です:
タイトル はじめてのCAN/CAN FDCAN FDについて知りたいという方々のためにCANとCANFDプロトコルとの違いについて解説していきます。 詳細 "Automated analysis for vehicle communication"
CAN in Automation ICCペーパー(2017年3月7-8日発行)
"CAN tools – then and now"
CAN Newsletter 1/2017号(2017年3月2日発行)
「CAN FD のアイパターン解析 - 低品質のシグナルをすばやく特定」
CAN Newsletter(2016年12月1日発行)
「車載ネットワークの新しい通信パラダイム - 新たな道標を築くEthernetとCAN FD」
Automobil Elektronik 7-8/2015号(2015年8月27日発行)
"Secure communication for CAN FD"
CAN Newsletter 4/2014号(2014年11月24日発行)
「測定とリプログラミングの高速化 - FlexRayよりもシンプルでCANよりも帯域幅の広いCAN FDの利用 」
CAN Newsletter 3/2014号(2014年9月2日発行)
「さらに進化するCAN - 現状のCANからCAN FDへの移行まで」
Elektronik automotive 3-4/2013号(2013年4月9日発行)
トレーニング
ベクター・ジャパンでは、ベクターのソフトウェアツール、ソフトウェアコンポーネント、最新のバステクノロジーやプロトコルに関する日本語のトレーニングを多数開催しております。トレーニングの概要につきましては、トレーニングポータルにてご紹介しておりますので、是非ご覧ください。
ベクターのソリューションおよび製品のメリット
製品を使用するどのアプリケーションエリアにおいても、以下のメリットが得られます:
- ベクターの車載ネットワークにおける長年の経験に基づいた実績あるCAN対応製品と的確なサービス
- 拡張されたCANプロトコル「CAN FD」に対応
- 新しい技術を既存の車両アーキテクチャーに容易に統合するための汎用ツールチェーン
開発とテスト
ベクターがお届けする専用のハードウェア/ソフトウェアで、ECUの開発とテストを効率的に、しかも高い信頼性で実施できます。

モニタリング/残りのネットワークシミュレーション | |
車内のすべての通信をバスやプロトコルをまたいで解析できるほか、CANだけでなくLINやFlexRayなどの解析およびスティミュレーション機能も利用できます。 | |
1つのツールで、ネットワーク上での残りのバスシミュレーションと、ECUおよびネットワーク全体のテストが可能です。CANのほか、LINやFlexRayなどにも対応する解析およびシミュレーション機能が装備されています。 | |
ネットワークインターフェイス: VN1600インターフェイスファミリーを用いてCAN (FD) やLINネットワークへ柔軟なアクセスが可能です。 小型化・軽量化に重点を置いたVN1610/VN1611は2チャンネルを搭載。 | |
テストハードウェア | |
ECUと、その機能テストを効率的に行うためのモジュール型のテスト用ハードウェア。CANoeとの併用により、高いパフォーマンスと柔軟性を備えたテストソリューションとして使用できます。 | |
ECUベーシックソフトウェア | |
MICROSAR.CANパッケージには、AUTOSARアーキテクチャーにCAN通信用に定義されているベーシックソフトウェアモジュールと、便利な拡張が多数含まれています。また、XCPでのキャリブレーション、ゲートウェイ、リプログラミングなどの基盤にも適しています。 MICROSAR.CANはAUTOSAR ECU用の組込ソフトウェア、MICROSARの一部です。 | |
車両のCAN通信に使用される、自動車メーカー固有の組込ソフトウェアです。機能の詳しいスコープは自動車メーカーが指定し、その多くはISO、OSEK、ASAMなどの標準規格に準拠しています。 | |
プロトタイプ作成 / 少量生産 | |
ベクターコントローラー | ベクターコントローラーは、データ通信を中心とした特定のユースケースに対応するECUで、短期間での動作サンプルの開発や、量産での利用に最適です。商用車向けの充電ECUからゲートウェイに至る多くのユーザー間で開発費が分担されるため、価格を抑えることができます。 |
診断
以下のベクター製品は、CANおよびCAN FDでの車両診断をサポートします。

シミュレーションおよびテストツール | |
CANoeに含まれている診断機能セットにより、KWP2000またはUDSの標準規格に準拠した診断通信の解析が可能になります。ODXや CANdelaStudioの記述ファイルを使用してパラメーターを割り当てることで、CANoeは診断テスターとしても、またECU診断のシミュレー ションにも使用できます。CANoeにはまた、OBD-IIテスター機能も統合されています。 | |
CANalyzerに含まれている診断機能セットにより、KWP2000またはUDSの標準規格に準拠した診断通信の解析が可能になります。ODXや CANdelaStudioの記述ファイルを使用してパラメーターを割り当てることで、CANalyzerはECU診断の診断テスターとして使用できま す。CANalyzerにはまた、OBD-IIテスター機能も統合されています。 | |
DiVaはCANoeの機能を拡張し、ECUに実装されている診断通信機能の評価を行うテストモジュールの自動生成と、その自動実行を可能にします。テストケースは診断記述に基づいて生成されます。 | |
Indigoは、だれでも簡単に操作できる診断テスターです。通信に必要な設定は行われるので、面倒な通信プロトコルに悩まされることがありません。簡単な操作で車両全体の状態を一覧で確認、または、個別のECUの診断データを確認できます。 Indigoは、実際に利用される場面を想定して開発されており、診断作業に必要な数々の機能をあらかじめ用意しています。Indigoを使えば、診断タスクを最小限の労力で簡単に処理できます。 | |
組込ソフトウェア | |
MICROSAR.DIAG | MICROSAR.DIAGパッケージには、UDSプロトコルのほか、自動車メーカーが定義する独自の診断要件を実装するための、AUTOSARに 準拠したベーシックソフトウェア (BSW) モジュールが含まれています。特定の診断仕様がないECUについては、自動車メーカーに依存しないパッケージをご利用いただけます。 これは、たとえば以下のような用途に最適です。
MICROSAR.DIAGはAUTOSAR ECU用の組込ソフトウェアの診断機能部分で、MICROSAR製品の一部です。 |
CANdesc | CANdesc (desc: diagnostic embedded software component) は、ECUの機能やハードウェアに依存しない診断機能の実装に使用します。 |
キャリブレーションとフラッシング
以下のベクター製品では、CANおよびCAN FDを介した個別のECUのリプログラミング、測定、キャリブレーションが可能です。

PC | |
vFlashは1つ、あるいは複数のECUをCAN/CAN FD、LIN、FlexRay、DoIP経由でプログラミングできる、操作の簡単なツールです。 | |
CANapeの主な応用分野は、ECUパラメーターセットの最適化(キャリブレーション)です。CANapeとECUの間の通信は、VX1000ハードウェアを用い、XCPなどのプロトコルや、マイクロコントローラー固有のインターフェイスを介して行われます。 | |
ECU | |
MICROSAR.CANパッケージには、AUTOSARアーキテクチャーにCAN通信用に定義されているベーシックソフトウェアモジュールと、便利な拡張が多数含まれています。また、XCPでのキャリブレーション、ゲートウェイ、リプログラミングなどの基盤にも適しています。 MICROSAR.CANはAUTOSAR ECU用の組込ソフトウェア、MICROSARの一部です。 | |
車両のCAN通信に使用される、自動車メーカー固有の組込ソフトウェアです。機能の詳しいスコープは自動車メーカーが指定し、その多くはISO、OSEK、ASAMなどの標準規格に準拠しています。 | |
ベクターフラッシュブートローダーは開発、生産、保守時にECUをリプログラミングするための統一されたソリューションです。メーカー各社の仕様に準拠するだけでなく、当該メーカーとの連携により、継続的に開発を行います。 |
リアルタイムソリューション
ベクターは、複雑なネットワークのシミュレーションやバイパス処理などのリアルタイム性を重視するアプリケーション向けに、正確な時間動作が可能なソリューションを提供しています。

ネットワークシミュレーション | |
1つのツールで、ネットワーク上での残りのバスシミュレーションと、ECUおよびネットワーク全体のテストが可能です。CANのほか、LINやFlexRayなどにも対応する解析およびシミュレーション機能が装備されています。 | |
CAPL-on-Board | CAPLネットワークノードの特殊な実行モードです。これを使用することにより、リアルタイム性とパフォーマンスが求められるシミュレーションモデルを、ネットワークインターフェイス上(オンボード)で直接実行できます。 特長
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高性能のインターフェイス | VN8900およびVT6000を利用したリアルタイムシステムは、以下の2つのコンポーネントから構成されます。
1. ユーザーPC
2. ランタイム環境用RTサーバー
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バイパス | |
CANape | CANapeの主な応用分野は、ECUパラメーターセットの最適化(キャリブレーション)です。CANapeとECUの間の通信は、VX1000ハードウェアを用い、XCPなどのプロトコルや、マイクロコントローラー固有のインターフェイスを介して行われます。 CANapeとVX1000:XCP経由での測定、キャリブレーション、フラッシュを、高いデータスループットで、しかも実行時のECUへの影響を最小限に抑えながら実施できます。 |
連結型のバイパスソリューション | バイパスを構成するベクターのソリューション:
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ハードウェア製品
ネットワークインターフェイス:
ツール | PCとの接続形態 | ネットワーク | |
(CANoe専用の妨害発生ツールとしても使用可能) | USB | CAN/CAN FD | |
PCIe | CAN/CAN FD、J1708、LIN、SENT | ||
VN1600インターフェイスファミリー | USB | CAN/CAN FD、J1708、LIN、(SENT) | |
VN4610 | USB | CAN/CAN FD、IEEE 802.11p | |
VN5600ファミリー | USB | CAN/CAN FD、Ethernet | |
VN7572 | PCIe | CAN/CAN FD、FlexRay、J1708、LIN | |
VN7610 | USB | CAN/CAN FD、FlexRay | |
VN7640 | USB、Ethernet | CAN/CAN FD、DoIP、FlexRay、IEEE 802.11p、J1708、LIN | |
VN8810 | USB、WiFi | CAN/CAN FD、DoIP、LIN | |
VN8900ファミリー | USB (RT PC)、thernet | CAN/CAN FD、FlexRay、J1708、LIN | |
Bus transceivers for CAN/CAN FD、FlexRay、J1708、LINおよびSENT |
ハードウェアツール:
ツール | 特長 | ネットワーク | |
GL1000ファミリー | 小規模なネットワークのバス通信を記録する車載データロガー | CAN、LIN | |
GL2000ファミリー | 中規模なネットワークのバス通信を記録する車載データロガー | CAN、 (CAN FD)、LIN | |
GL3000ファミリー / GL4000ファミリー | 大規模なネットワークのバス通信を記録する車載データロガー | CAN、(FlexRay)、LIN | |
GL5000ファミリー | ゲートウェイ機能を備えたデータロガー | CAN/CAN FD、FlexRay、LIN | |
CANoe .Scope / CANalyzer .Scope | バスプロトコルエラーをビット精度で解析するUSB接続の統合オシロスコープソリューション | CAN / CAN FD、LIN、FlexRay |