ODX (Open Diagnostic eXchange) は、ASAMが開発した、ECUの診断仕様をデータ化するためのデータ記述フォーマットです。ODXを利用すると、自動車メーカー、ECUサプライヤ、テストツールメーカーでは、診断の仕様をデータで定義し、データで受け渡しできるようになります。
ベクターは早くから診断仕様のデータ化に取り組んでおり、ASAMより先に、CDD (CANdela Diagnostic Data) というデータフォーマットを開発しました。このCDD形式のデータは作成が容易で、かつ開発のさまざまな場面で役立ちます。例えば、このデータを使ってソースコードを自動生成したり、テストツールの設定を自動化したりできます。
診断データベース作成ソフトCANdelaStudioを使うと、簡単にこのCDDファイルを作成し、またそこからODX-CおよびODX-Dファイルを自動生成することができます。このときお客様は、難解なODXのデータモデルについて考える必要はなく、診断の機能とそこで用いるパラメーターに集中してデータを作成できます。ODXStudioを使うと、ECUの書き換えに用いる、ODX-Fファイルを作成できます。CANapeは、ODXとCDDの両方のフォーマットに対応しており、これらのファイルを読み込んで診断機能セットに用いることができます。また、付属のビューアーを起動して、その内容を確認することもできます。
| ファイル形式 | CANapeのサポート | データ編集ツール (別売) |
| ODX-C ODX-D |
CANape単体で、診断サービスやそのデータを利用可能 | CANdelaStudio |
| ODX-F | ODX-Fフラッシュコンテナを使ったECUのリフラッシュ | ODXStudio |
| CDD | 診断サービスやそのデータを利用可能 付属のビューアーによる内容表示も可能 |
CANdelaStudio |
CANapeは、ODXまたはCDD形式データの読み込みと、付属のビューアーによる内容表示が可能:
ODX-Fフラッシュコンテナには、ECUに書き込むバイナリファイル、書き換えを行うジョブ、書き換えの際に用いるメタ情報など、リフラッシュに必要な情報がすべて定義されています。CANapeはODX-Fファイルを読み込み、その定義にもとづいて全自動でリフラッシュを行います。