.MOST (CANoe用) - 概要 -

MOSTアプリケーション用開発、テストツール

CANoe.MOSTは、MOSTシステム用の広範囲な解析およびテスト機能を、使いやすいユーザーインターフェイスで提供します。システム全体をインタラクティブに解析できることに加え、解析およびテストを自動化することによってECUの開発やシステム統合の効率化を図ることができます。残りのバスシミュレーションの実行機能をはじめとして、単一コンポーネントのテストに必要なネットワークサービスが用意されています。

すべての速度のMOST通信をサポートするCANoe.MOST

ベクターは、MOST50またはMOST150システム固有の要件を満たすことに加え、経験豊富なMOST25ユーザーのニーズにも配慮しています。ユーザーインターフェイスやプログラミングインターフェイスに変更がないため、わずかなトレーニングで操作することができます。
以下の表は、CANalyzer.MOSTがサポートするMOST25、MOST50、MOST150の特性概要を示しています。多くの実績がある、トレース、データ、グラフィックWindow、ファンクションブロックモニターなどの解析機能を利用できます。フィルターオプションとMOSTリングへの刺激入力用インタラクティブジェネレーターブロックもMOST50およびMOST150に対応しています。

MOST機能 MOST25 MOST50 MOST150
コントロールチャンネル ノード/スパイ ノード/スパイ ノード/スパイ
- CMS あり あり あり1
- AMS あり あり あり
非同期チャンネル (MDP) ノード/スパイ ノード/スパイ ノード/スパイ
- 生パケット あり あり あり
- MOST High Protocol (MHP) あり あり あり
Ethernetチャンネル (MEP) - - ノード/スパイ
システム状態 (ライト、ロック、システムロックなど) あり2 あり あり
オーディオ/同期チャンネル
- アロケーションテーブル あり あり あり
- LineIn/LineOut あり あり あり
- S/PDIF In/Out CAPL CAPL
- PCへのストリーミング あり なし なし
- アイソクロナスチャンネル - - なし
ストレス
- コントロールチャンネルのバス負荷 100% あり3 あり3
- 非同期チャンネルのバス負荷 100% あり3 あり3
- Ethernetチャンネルのバス負荷 - - あり3
- Unlock生成 あり なし なし
ログ記録
- コントロールチャンネル、非同期チャンネル、Ethernet、システム状態 BLF、ASC、IMG、OP24、CCO4、CC34
- 同期チャンネル BIN、WAV なし なし
ハードウェアインターフェイス VN2610 OptoLyzer G2 3050e VN2640


1CMS経由での送信が可能。ノードは、AMSメッセージ (複数で構成される場合あり) を受信するだけです。スパイの場合は、単一CMSのフレームが見えるだけです。
2VN2610において正確なStable LockおよびCritical Unlockの判定
3 CAPLプログラムにて実装。バス負荷生成は、ハードウェアインターフェイスの制限を受けます
4すべてのチャンネル、詳細情報が含まれるわけではありません


MOST50またはMOST150での動作には、OptolyzerインテグレーションパッケージとSMSCのハードウェアインターフェイスOptoLyzer G2 3050eかOptoLyzer G2 3150o用のライセンス1つが必要です。詳しくはこちらへお問合せください。


MOST ECUへの診断アクセス

CANoe.MOSTの診断機能セットでは、ECUの診断サービスを選択、設定、実行することができます。必要に応じて、テスト中のすべての診断トラブルコードをプレーンテキストで表示したり、フォールトメモリーをクリアーしたりすることもできます。自動テストシーケンスに実際と同じ診断ワークフローをスクリプトで含めることもできます。
この機能は、ECUの診断機能にアクセスしているCAN、FlexRayのプロトコルには関係なく利用できます。CAN-MOSTゲートウェイが使用できないのであれば、MOSTを使用して直接に診断テストを実行できます。CAN-MOSTゲートウェイが使用可能になると、CAN通信にテストスクリプトを再利用できます。インターネットプロトコルでのECU診断アクセス (DoIP) は、ECUのEthernetポートを使用して直接、またはMOST150のEthernetチャンネルを使用して実行することができます。
診断機能セットは、ODXまたはCANdelaデータベース (CDD) を使用して簡単に構成することができます。
オプションDiVaを使用すると、同じ診断記述から自動的にテストスクリプトを生成し、診断サービスについての総合的なテスト情報を得ることができます。

デバイステストとシステムテスト

  • CAPLテストモジュールは、テストスクリプト実行に適した、柔軟性に富むプログラミング言語を提供します。スクリプト作成時には、ファンクションカタログに基づく入力アシスタントを利用できます
  • XMLテストモジュールでは、繰り返し使うテストパターンを作成することができます
  • どのタイプのテストモジュールを用いても、テストレポートは自動的に生成されるので、テスターは実際のテストの開発に集中できます。CANoe. MOSTは、さまざまなMOST要件への適合性をバックグラウンドでモニター します
  • 保守契約を締結されているお客様には、MOST25のコンプライアンステスト用に、コアコンプライアンステストを提供しています


同期チャンネルのフルバンド幅へのアクセス

CANoe.MOSTでは、CAN、MOST、EthernetからECUに完全アクセスできます。インターネットプロトコル経由のECU (DoIP) とは独立して、すべての同期チャンネルの現在のSynchronous Boundary Control (SBC) は、直接USB経由でPCのEthernetポートにストリーミングすることにより、またこの逆の方向にストリーミングすることによっても実行できます。このアクセスにより、CANoe.MOSTはマルチメディアストリーミングの分野における多数のユースケースをカバーできます。アプリケーションノート「MOST非同期チャンネルアクセス」では、このことをさらに詳しく説明しています。

デバイスと残りのバスシミュレーション

  • シミュレーション構成
    シミュレーション構成では、実際のシステムに従ってMOSTシステムをファンクションブロックとデバイスに分割することができます。同じMOSTインターフェイスを複数回割り当てることにより、1つのインターフェイスを使用してアプリケーションレベルで複数のデバイスをシミュレートすることもできます。統合されているネットワークサービスは、自動的に正しく構成されます。
  • シミュレーションブロック
    ファンクションブロックとデバイスは、Cに似たCAPLプログラミング言語でシミュレートできます。CANoeは、このための統合開発環境を提供します。もう一つの方法として、C++でシミュレーションを作成することもできます。これらの2つの方法は、考えられるほぼあらゆる形で混在させることができます。このため、開発者はアプリケーションのシミュレーションに完全に集中することができます。統合サービスは標準的なすべての作業を処理し、コールバックによってシステム状態の変化をアプリケーションに通知します。また、MOSTコントローラーには完全にアクセスできます。
  • ネットワークサービス
    シミュレーションコアのアプリケーションソケットには、MOSTデバイス用の標準的なネットワークサービスがすべて含まれています。
  • アドレスハンドラーは、FBlockとInstanceIDによるメッセージのアドレッシングを可能にします。そうすることで、一時的なリング位置から独立したシミュレーションコードを作成することができます。
  • Notificationサービスは、必要に応じてシステム全体にプロパティー値の変化を配信します。
  • NetBlockは、ユーザーのプログラミングなしに自動的にネットワークマスターのあらゆる要求に応答します。
  • 統合されているネットワークマスターは、適切な手順でMOSTリングが起動できるようにします。
  • たとえば、リングの停止をパワーマスターに指示したり、温度の異常上昇時の動作をシミュレートすることが、簡単にできます。
  • バスシミュレーター
    バスシミュレーターは、シミュレート対象のすべてのデバイスを結合して、1つのリングを生成します。コントロールチャンネルと非同期チャンネルを使用した通信、非同期チャンネルの割り当て、シミュレート対象のMOSTコントローラーのユーザー制御、アプリケーションの評価のすべてをハードウェアなしに行うことができます。


ゲートウェイ機能
CANoe.MOSTはまた、ゲートウェイの開発にも有用です。両方のバスへのアクセスとCTR (common time reference: 共通時間軸) により、スムーズかつ効率的にプロトタイプ作成、解析、テストを行うことができます。

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